受話器から若い女の声がした。
「新田です。」
新田?誰だ?
「隣の新田です」
隣のあの可愛い子だ!心臓がバクバクする。
あの子は新田という名前なんだ!
俺は慌てた様子を悟られないように「少し待って下さい」と言って
受話器を置いた。
あの子が一体なんの用なんだ?
55: :2008/06/17(火) 07:37:50.95 ID:
色々考えつつドアを開けた。
新田さんはニコリと笑いながら
「これカレーです。引越し初日で大変でしょ?温めて食べて下さい」
そう言ってカレーが入ったビニールケースを手渡してきた。
俺は驚いた。
こんなご近所付き合いが本当にあるんだ・・・。
田舎の方ではありそうな話だが
人間関係が希薄になったといわれる現代社会において
ましてやこんな若い子がそんな文化を継承しているとは。
新田さんは「あの・・・。ご飯ありますか?」と聞いてきた。
俺はこれ以上迷惑を掛けてはいけないと思い。
「あります。大丈夫です」と答えた。
新田さんは「容器はドアの前に置いておいて下さい」と言うと
部屋へ戻っていった。
俺は早速そのカレーを食べた。
新田さんのカレーは美味しかった。
俺のカレーとは比べ物にならなかった。
適度にトロみもあった。
食後、俺は近所のコンビニで飲み物の買出しに出た。
そこで運命の再会をした。
この再会が俺の1人暮らしライフを一変させる。
56: :2008/06/17(火) 07:42:20.05 ID:
東京タワーのパクリかね?
>>56
あれは田舎から都会
俺はまぁまぁ都会からまぁまぁ田舎
57: :2008/06/17(火) 07:43:15.05 ID:
>>二宮
これ何時くらいに終わる予定?
>>57
俺自信もよく分からなくて
63: :2008/06/17(火) 07:54:57.56 ID:
第3章 油田という男
コンビニに入る。
チラッと雑誌コーナーの前を通るとなにやら見覚えのある姿が。
立ち読みしているその男は・・・。
続きは次のページで!