初めての彼女は隣の部屋の住人だった!そのおかげで人生が一転した。そして衝撃の結果に・・・。

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またあるポスターは黄色い髪をツインテールに束ねた 
女の子がピースをしている。 

そんなポスターが壁一面に張られていた。 

そうだ。油田は外見だけでなく 
正真正銘のオタクだったのだ。

99: :2008/06/17(火) 08:57:49.90 ID:

アニメといえばサザエさんくらいしか観ない俺には 
1人として名前の分かるキャラクターはいない。 

棚に目をやる。 

例外になく美少女?のフィギアが所狭しと並んでいる。 
本棚には同人誌?と思われる雑誌が丁寧に並んでいる。 

借りたい本などこの中にあるワケが無い。 

 

「その辺適当に座って下さい」 
油田に促されてとりあえず腰を下ろした。 
俺は小刻みに震えていたかもしれない。 

中・高と散々ケンカをしてきた俺だが 
この恐怖心はそれらとまた違ったものがあった。 

なにをされるのだろう? 
単純に湧いてくる恐怖心を拭い去ることが出来ない。 

当の油田は、こんな部屋に住んでいるのに 
俺に見られても恥ずかしい様子は全くないようだ。 

その心理がまた新たな恐怖を生み出す。 

「コーヒーでも入れてきますね」台所に消えていく油田。 
コーヒーなど入れられた日には帰るに帰れない。 

「あ・・・。どうぞお構いなく!」つい敬語になってしまう。

102: :2008/06/17(火) 09:07:40.99 ID:

しかしそんな俺の言葉はお構いなしに 
油田はカップを2つ持って出てきた。 

 

「どうぞ」と言ってその1つを俺の前に置いた。 
飲む気になれない。 

何を盛られていても不思議はない。 
話題が見つからない。 
しかし油田はそんなこともお構いなしにコーヒーを啜っている。 

そうだ!新田さんについて聞いてみよう。 
なぜこのオタクが新田さんと親しげな関係なのか? 
それはおおいに気になるところであった。 

「そ・・・そうだ。油田くん。さっきすれ違った新田さん。 
隣の部屋の。親しいの?」 

油田は上目遣いに俺を見るとニヤリと不気味に笑い。 

「ああ・・・。まりあちゃんですね。同じ学校なんですよ」 

ま・・・まりあちゃん!!??

104: :2008/06/17(火) 09:15:39.07 ID:

この小デブ。言うに事欠いて「まりあちゃん」だと!! 

油田は続けて「そんなことより・・・」 

そ・・・そんなことより・・・なんだ?? 

 

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