とりあえず疑問点に答えるわ
>>89テント、ヒグマの視認について
テントはこんな感じ、ちょっと小さ目なんだ
http://iup.2ch-library.com/i/i0914130-1368107434.jpg
ヒグマは野営地が開けた場所だったので、多少の月明かりがあったんだよ
こっからがさらに夢物語の様になってくぞ
ちなみに警察には届けてない、話しても信じないだろうし、進んで巣穴に近づくバカまで世話出来ないだろうし
ヒグマの威嚇の音って怖いよな、けっこう長く空手やってたけど、本当の「殺気」って何かが肌を撫でる感じだった。
あんまり怖いんで頭がおかしくなったのか、俺はゆっくりとバンザイをするように鉈を構えた。
ちなみにバンザイなど体を大きく見せる事により、クマが逃げたという話は後から聞いたが、もう本能でやった感じだったわ。
するとなんてことだろう、ヒグマはパッと俺の上を見ると「ヴォアァアァ」と吠えて踵を返して小走り?で逃げて行った。
やった!
正直吠えられたときに少し漏らしたが、俺はヒグマと睨み合って勝ったんだ!って思った。
すると同時にひざの力が抜けたように尻もちをついた。暗闇の中を大きな体を揺らして去っていくヒグマを見ると、いいようもない高揚感に包まれた。
パキパキというヒグマの足音が遠ざかっていくのを、きちんと確認した俺は多少心に余裕が出来た。
iphoneに入ってるLEDを点けるアプリを使って、辺りを照らしてみた。
夜の山は非常に神秘的で、空気が張りつめているというか、寒いんだけど、なにか別の要因で「冷えてる」って感じ。
ふと前をを照らすと、ヒグマがやって来た痕跡があった。
不思議だった。ヒグマの足跡は分かる。地面は雨のせいでぬかるんでる。
しかし、その道は「押し倒された道」とは違っていた。
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