親にバレないようにゲームをしていた姉と俺。姉「窓の外に人の気配がする」➡︎その結果・・・

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 しかし女は叩くのを止めない。
 
「あんた達は居間に行ってなさい!
お姉ちゃんは警察に電話!!」
 
俺は固まって動けなかったが
姉に手を引かれ、居間へと走りだした。
バーンと音がしたので振返ったら、
母さんが玄関脇にあった靴棚を倒してた。
 
バリケードを作ってたんだと思うが、
今考えるとあんまり意味無い気が…
母さんもパニクってたんだと思う。

 

居間に着き、電気を点けると
俺はテーブルの下に潜り込んだ。
どこでもいいから隠れたかった。
警察への電話を終えたらしい姉も
潜り込んできて、
2人で抱き合い震えながら泣いていた。
 
暫くすると母さんも居間にやってきた。

 

玄関からはまだガンガンとガラスを
叩く音が聞こえてくる。

 

台所から一番大きな包丁をとってきて、
テーブルの下にいる俺達を見つけ
 
「大丈夫だから、ね?
お母さんがいるから大丈夫だよ?」
 
と慰めてくれた。
だがそう言う母さんも顔が真っ青で
凄く汗をかき震えていた。
 
やがて玄関の方から音がしなくなり、
家の中が静かになった。
そして母さんが玄関の方へ歩き始めた時
 
「ガンッ!!」
 
と居間の窓から激しい音がした。俺と姉は
 
「わぁーっ!!」
 
と絶叫して気を失いそうだった。
どうやら玄関は諦め、
電気の点いてた居間の方に
周り込んで来たらしい。
母は果敢にも窓の方に歩みよりながら
 
「居たいならずっとそこに居なさい!!
もうすぐ警察がくるから、
どうなっても知らないよ!!」
 
普段見せた事の無い様な勢いで怒鳴り、
シャッとカーテンを開けた。
 
「…ヒッ!!」
 
裏返った母さんの悲鳴が聞こえてきた。
母さんの悲鳴を聞いて俺も窓の外を見た。

 

そこにいたのは明らかに男だった。
濃い髭、ボサボサに伸びた髪、
真っ赤なワンピース。
 
ニタニタ笑いながら部屋の様子を伺ってくる。
本当に狂気を感じ、声すら出なかった。
母さんも後退りし、固まっている。
 
そして男は窓越しに叫びだした。
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