聞こえた範囲で書くとこうだ。
「ぎゃははは……めしやだ!
俺………流せるのに!!ぎゃははっ!!
馬鹿が!!ぎゃははははっ!!」
そう言って奴は走り去って行った。
すんげぇ適当だが最初の”めしや”ってのは
“メシア”(救世主)だと思ってる。
変な宗教にハマって気が触れた人なのかもしれん。
とりあえず奴が去った後も恐怖が拭えなくて、
姉と2人で母さんにしがみついて泣きじゃくってた。
それからかなり時間が過ぎてようやく
警察が来たので、
「遅いよ!!なんでもっと
早く来てくれないの!!」
と凄く罵った覚えがある。
頭にドが付く程の田舎だからしょうがないのだが。
それからしばらくは、
家族3人で寝室で寝る様にしてた。
とりあえず覚えてるのはここまで、
高校の時くらいに、ふと思い出して
「あれ何だったの?」
と母さんに尋ねたが
「わかんないよ。警察の人からも
結局見つからなかったって連絡だったし」
いまだに正体は不明のままみたい。