59:名も無き被検体774号+[]:2012/10/14(日) 03:23:28.52 ID:qz16+yn70
この関係が壊れるのも嫌だったし、直接的に彼の気持ちを拒否して彼の傷付く顔も見たくなかった
だから彼に告白させないように私は彼を黙らせました
そして再び並んで歩き出した時、
「高校で彼氏できたらいいなー」と私は言いました
もちろん心の中では謝り続けました
彼の顔は見れなかった
視界の端っこに映っていた彼はうなだれて「うん」とだけ言い、
無言で帰りました
84:1[]:2012/10/14(日) 13:50:58.32 ID:qz16+yn70
そして二人とも学校を卒業しました
彼の卒業式が終わった後に、私達は久しぶりに顔を合わせました
マンションのロビーで待ち合わせをし、少し気まずさを残しながら図書館へ
一年ちょっと二人で並んで座ったソファーに、私達は腰掛けました
「卒業アルバム持って来いって言ったよね?」
私がそう言うと、恨めしげな顔で彼はそれを出しました
「ゆうちゃんも持ってきた?」
目を輝かせて聞いてくる彼はまるで子犬のようで、しょうがないなぁと見せてあげました
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