276: ◆DuoCt8/SKk []:2012/10/17(水) 22:16:30.88 ID:sTv0KB2U0
そして図ったかのように、私たちが出会った図書館の前で、
あの春振りに抱き締められました
「ゆうちゃん、長かったよ」
彼が私の耳元でそう呟き、その声が少し震えていて、
小学生だった彼を思い出しました
なんだかあの眼鏡の少年が堪らなく愛しく思えて、ふと上を見上げると
半ベソかいてる愛しい高校生がいて、「かがめ!」と言ってチューしたったです
唇を離して「三年振りだ」と冷やかすように笑うと、バツが悪そうに彼はハニカんでいました
二人で浮き足立って、手を繋いで帰りました
「俺達、彼氏彼女?」「いや、飼い主とペット」「」「けんごは柴犬」
幸せってこういう事か、と痛感した帰り道でした
301:名も無き被検体774号+[sage]:2012/10/17(水) 23:06:14.06 ID:INAJo8Yf0
なんという少女漫画
303:名も無き被検体774号+[sage]:2012/10/17(水) 23:16:15.11 ID:Cq8XIWxi0
>>301
うん、北川みゆきあたりでやってほしいわ
307: ◆DuoCt8/SKk []:2012/10/18(木) 00:10:16.50 ID:bM9oF/lc0
そして、けんごは彼女さんと別れてくれました
本当に申し訳ないことをした、と落ち込んでいるけんごを見て、
私も申し訳なくて苦しかったです
けれどけんごが「でも俺嬉しい気持ちの方が強いから」
そう言って、手を握ってくれました
「俺がんばるからね」
こうして私達のお付き合いは始まりました
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