この一ヶ月何回も思い出しましたから
信一は立ち上がると真理に向かって
「真理ちゃん、もう圭ちゃんと話し合うことは何もないよ。
帰ろう送っていくよ」
「え…でも…」と言いながら真理は私のほうを向きました
私はもう泣き崩れていました。自業自得なんですけどね
立ち上がり真理の肩に手を置き「帰ろう」という信一に
私は思わずしがみ付きました。
「お願い…信一私を捨てないで、ごめんなさい」と繰り替えし
とにかく信一の足を離すまいと必死でした
そんな私を見る信一と真理の顔は哀れみと悲しみに満ちていたような気がします
信一は少しかがんで私の肩に手を置きました。
「圭ちゃん…圭ちゃん変わったね。俺は圭ちゃんが好きだったよ
でもね…圭ちゃんもう遅いと思うんだ。
俺はこんなことがあっても
昨日までは目を覚ましてくれるんじゃないかと思ってたんだ。
でも、もう遅いよ…さよなら圭ちゃん」
その言葉にもう取り付く暇もないと感じさせられました。
後悔と自責の念でいっぱいでした
私の足をつかむ力が弱まると信一は立ち上がり真理と一緒に
出て行きました。
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