彼女がそう思うならそうなのかなと思って。「ありがと。」どうにかお礼言って。
「ちゃんとお返しするから。」そう言ったけどちょっと首振って。
「聞いてもいいですか?」「何?」「答えてくれますか?」「だから、何?」
「答えてくれるんなら、聞きます。」「答える。」「じゃ、聞きます。」
ちょっと間置いて。「私の事、好きですか?」探るように、聞かれて。
「…うん、好き、だし、大切。」急激に乾いた喉からやっと声絞り出して。大きく息吐いて。
何も言わずに、肩に頭、乗っけてきて。手、探られて。握って。汗ばんだ手が凄く暖かで。
お互い言葉出なくて。何時だったか忘れたけど彼女の「あ。寝なきゃ。」って声に頷いて。
彼女が部屋の中入るまで見送って。部屋で一人、チョコの箱見てて。開けられなくて。
冷蔵庫にしまい込んで。色々考え初めて。頭グツグツ煮えて。殆ど寝られず学校行って。
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