小学生だった俺ら、友達の親父を襲撃➡︎とんでもない目にあった・・・【偉大なる母の力】

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92: 2011/10/20(木) 22:39:18.13 ID:KKhg5spC0

母ちゃん「てめえみたいなバカが母親?ふざけんな!
私の子供?口を引き裂かれてえのか!
てめえはこの子に何をしてやった?
てめえはこの子に何をしてきた!?
答えてみろ!!!!」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・」

母ちゃん「なんとかいえコラ!
てめえみたいな奴が大嫌いなんだよ!
てめえはこの子を産む時に一生育てる覚悟をしたんじゃねえのか?
大きくなるまで一生守るって決めたんじゃねえのか?」

坂倉母「・・・・・・・・」

母ちゃん「私はな、子供が生まれた時は何があっても
守るって決めた。覚悟を決めた。
母親ってのはそういうもんだろ?
腹痛めて必死こいて産んで誰もが覚悟を決めるはずだ。
てめえは決めなかったのか!?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・・」

 

96: 2011/10/20(木) 22:40:59.92 ID:KKhg5spC0

母ちゃん「中途半端な覚悟で産んでんじゃねえクソ野郎!
みんな覚悟を決めて母親になってるのに!
クソみたいな覚悟で「私の子」なんて言うんじゃねえ!
この子はてめえの子なんかじゃねえ!
てめえみたいな奴は母親として認めねえ!」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・・」

母ちゃんはそれを言うとすくっと立ち上がった。
扉から出ていく母ちゃん。
皆が固まる中、数秒後に手に何かを持って帰ってきた。

それは包丁だった・・・

母ちゃんは包丁を坂倉母が座るテーブルに突き刺す!

 

99: 2011/10/20(木) 22:42:16.33 ID:KKhg5spC0

坂倉母「ひいいいい!」

母ちゃん「てめえ・・・死ねよ。今すぐここで。
この包丁で自分でノドを突いて死ね!!」

背筋が凍りついた・・・・
本田母でさえも表情はやや曇っていた。
本田はくちをあんぐりあけて腰を抜かしていた。

や・・やばい・・さすがにこれはやばすぎる・・・

母ちゃん・・・殺すつもりだ・・・・
間接的に・・自殺に追い込むつもりだ・・・・

とと・・ととと・・・止めなきゃ!
止めなきゃやばい!

しかし足が動かない・・・
自分の母ちゃんなのに・・・こええ・・・

 

102: 2011/10/20(木) 22:43:53.60 ID:KKhg5spC0

坂倉母「あ・・・あ・・・・あ・・・・が・・・」

オヤジ「フホーーーー!フホーーーー!」

オヤジも坂倉母もどっちも言葉を失っている・・・

だ・・誰か・・誰か止めてくれ・・!!

本田母「はいはい。ちょっとやりすぎよ。
さすがに自殺を迫ったら犯罪よ。」

母ちゃん「・・・・・・・・・」

本田母「あんたやりすぎ。怒るのはいいけど
殺すのはダメ。自殺を迫るのもダメ。
熱くなりすぎだから。」

母ちゃん「・・・・・・・ごめん」

 

104: 2011/10/20(木) 22:45:21.22 ID:KKhg5spC0

本田母「ただね・・・あんたの気持ちはよ~くわかる。
おい!てめえ!」

坂倉母「ひっ!!!」

本田母「てめえは男にすがって生きたいのか?
働かないくそ男でも相手してくれるのが嬉しくて
一生男にすり寄って生きていくのか?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・」

本田母「お前はわかってんのか。
この子にはな、お前しかいねえんだよ。
この子が世の中で唯一頼れるのがお前しかいねえんだよ。
お前しかこの子を甘やかせてあげられねえんだよ!!」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・」

本田母「この子たちはまだ小学6年生だ。
うちの子もバカで成績悪くて口を開けば生意気言って
腹も立つけどまだ子供だ。
まだまだ甘えたい子供なんだ。」

坂倉母「・・・・・・・・・・」

 

108: 2011/10/20(木) 22:46:46.26 ID:KKhg5spC0

本田母「特にお前は片親だろう?この子がかわいくないのか?
私はバカでろくに勉強もできない子供だけど
かわいくて仕方ないね。目に入れても痛くない。馬鹿だけどね。
で、あんたにはこんな目にあわされても家に帰ってくる・・
一途に母親を慕ってくる子がかわいくないのか?
この子はあんたを信じてこんな目にあっても我慢してるのに
その気持ちをなんでわかってやんないんだ!?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・」

母ちゃん「とにかく、私達はてめえらみたいな奴らは絶対許せねえ。
いいな?今後この子にちょっとでも暴力振るってみろ!
私が殺しにきてやる!!」

板倉母「・・・・・すいませんでした。」

やっと坂倉母が口を開いた。

 

110: 2011/10/20(木) 22:48:29.50 ID:KKhg5spC0

坂倉母「・・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・」

坂倉「母ちゃん・・・・・・・」

オヤジ「フホーー!フホーーー!」

坂倉母が泣き崩れひたすら坂倉に謝る。
坂倉はずっと忘れていたであろう
母親の感触をたしかめ胸に顔をうずめ泣いていた。

初めて見る坂倉の嬉しそうな、そして安堵しきった
子供の顔だった。
こいつの嬉しそうな顔は何度か見たことあるが
安堵しきった子供っぽい笑顔は初めてだった。
その坂倉を見つめる坂倉母の顔もまた優しかった。

 

112: 2011/10/20(木) 22:50:01.14 ID:KKhg5spC0

本田母「なんとか元に戻るといいわね~。」

母ちゃん「戻らなきゃ殺すまでよ。」

母ちゃんは笑いながら言ってた。

坂倉父はあの乾坤一擲を受けてから
既に20分が経とうというのに
いまだに呼吸困難を起こし
ヨダレを垂らしていた。

本田母「ねぇ・・・?あのさ・・・このオヤジ・・・
ちょっとやばいんじゃ・・・?」

母ちゃん「だ~いじょ~ぶよ♪たぶんだけど。」

本田母「だって・・普通じゃないわよ?これ・・?」

母ちゃん「知らないわよ。自分が悪いんでしょ?
顔に書いてあったもん。「女のくせに」って。
バカだね~。女の方が強いに決まってるのにさ。」

俺「・・ねぇ?なんで女の方が強いの・・?」

114: 2011/10/20(木) 22:51:15.67 ID:KKhg5spC0

母ちゃん「あんたまだ言ってんの?わかんないの?
女の方が男より一個弱点が少ないからよ。」

俺「・・・・・へ?」

母ちゃん「んで聞くところによると男同志の喧嘩って
その弱点の金玉狙わないんでしょう?」

言われてみれば・・たしかにそうだ。
喧嘩はルールがない。
だけど喧嘩で金玉を狙うことはまずなかった。
喧嘩相手も狙ってこなかった。
金的は卑怯っていう気持ち。
プラス例えば間違えてちょっと強めに金玉に手を置いただけで
ケツから腰に重苦しく一瞬で冷や汗をかくダメージがあるのを
知ってるだけに、そこにパンチやキックを入れるのは
痛みに対する同情があるんじゃないだろうか・・・?
あの痛みを知ってるからこそ攻撃できない・・・っていう気持ちから
攻撃できない・・気がする。

 

115: 2011/10/20(木) 22:52:54.12 ID:KKhg5spC0

母ちゃん「女はね、その痛みを知らないから
ただの喧嘩でも金玉に全力で攻撃できるのよ。
だから女の方が男より強いのよ!わかった?」

俺はちょっと納得したのと同時に
ヤンキー女との喧嘩だけはやめておこうと心に決めた。

女は怖い・・・

母ちゃんと本田の母ちゃんの迫力。
それに子供に対する責任を見て
怖いし勝てねえやって思い知らされ
フライパンを眺めながら
「使う時がこなくてよかった」と安堵し
この騒動に終止符を打った。

~後日談~

 

116: 2011/10/20(木) 22:54:27.06 ID:KKhg5spC0

あのあと、オヤジはなんと睾丸損傷で
内部出血を起こしていた。
30分経っても一向に動かないオヤジに
さすがに心配しタクシーに乗せて病院にいったら
出血していたことが発覚した。

病院の先生に「バイクで転んで
股間を打ったレベルの衝撃ですよ!!」と言われ
俺と本田は股間を思わずおさえ
嫌な汗を流した。

俺の母ちゃんは次の日にPTAと
児童相談所。そして学校にも乗り込んでいき
「きちんと子供の事ができねえならやめちまえ!
今後絶対坂倉君から目を離すんじゃねえ!」と
怒鳴りこみにいき
次に近所の小学生を子供に持つ母親の家を
尋ねまくり、児童相談所とは別に
一週間毎日2回。誰かが見回りに行くチームを編成した。
母ちゃん曰く「週に1回くらいしか行かない
児童相談所なんぞあてにならん!」と言っていた。

 

118: 2011/10/20(木) 22:55:55.35 ID:KKhg5spC0

もちろん言うだけじゃなく母ちゃんは
その当番を週4日勤め、リーダーシップを発揮。
「そういうめんどくさいのは・・」と嫌がる母親には
「てめえんとこの子供だけ良けりゃいいなんて
思ってるのは認めねえ!」とかなんとか
文句を言いまくり、嫌々ながらも承知させてた。

15年前だからまだ周りは
専業主婦ばっかでよかったが
今はほとんどが共働きの時代だから無理だろうな~。

 

138: 2011/10/20(木) 23:09:02.92 ID:KKhg5spC0

坂倉と坂倉母はすぐに仲直りとはいかなかったようだ。
やっぱり2年ほど壁が存在し続けたから
なかなかどう甘えていいのかわからず
また甘えさせ方もわからず難航したが
半年もしたらどこにでもいる普通の親子になっていた。

クソ暴力親父が金玉が回復したら帰ってきたが
毎日代わる代わる人がやってきて
子供のチェックをされて手は一切出せなくなり
母ちゃんが行くと露骨に嫌な顔をして引きこもってたらしい。

そんな毎日が続く中、母ちゃんに昼間引きずりまわされ続けた
坂倉母はだんだん普通の感覚を取り戻して行っていた。

 

140: 2011/10/20(木) 23:10:34.37 ID:KKhg5spC0

自由にならず毎日いろんな人が白い目でオヤジを怪しみ
怒りがたまるもパチンコで目撃されれば近所の人に怒られ
ストレス発散の場もなくし
また坂倉母が正気に戻ってきてお金をくれなくなり
「仕事をしてください」と毎日迫り続け
しまいには事件から1年後どこかに蒸発していってしまった。

こいつだけは根っからのクソだったようだ・・・

そのころには先ほども書いたように
坂倉母もまともな感性に戻っており
何も悲しむこともなく受け止め
15年経過した今でも坂倉達はいい親子やってます。

俺の母ちゃんがすいぞう癌にかかり
死んでちょうど3か月。
49日も済んで全て落ちつき
母ちゃんの死を受け止められるようになったし
おまえらに俺の母ちゃんの自慢話を聞かせたくて
スレを立てました。

 

141: 2011/10/20(木) 23:11:19.71 ID:KKhg5spC0
途中でネタみたくなった所もあったと思う。
ちょびっと盛った所があるのも事実w
けど話の内容、流れ、出来事はネタじゃなくマジだ。
楽しんで読んでくれた奴も
つまんねえって言いながらも
なんだかんだで読んでくれた奴もありがとう。
みんなお疲れ様でした!