BかCがおかしくなったのかと思っていたが、今でもわからない。
走りたくなかった。
出来るだけだれにもに気付かれず、逃げると言うよりもその場を離れたかった。
やっと病院を抜けて全力で走り出し、Aのところまでたどり着く。
「やばい!どうしよう!あいつらが、その!倒れちゃって!あの!どうしよう!」
「俺たちだけで帰ろう」
「ふえぇ!?」肩透かしを食らった。
「俺たちじゃどうしようもねぇよ。仮に霊が見えたとして何ができんの?急ぐぞ。俺たちまで倒れるようなことがあったらそれこそどうすんのさ?」
「いや、あっ!でもっ!!」
こんな時にいやに冷静だし、正論すぎて反論できなかった。
「おぃーなんでおいていくんだよ!w」寒気がした。
BとCだ。ヘラヘラして階段の上に立っている。
「おまえら大丈夫かよ…?」
笑顔で近づこうとすると、すごい力でAに腕をつかまれた。
普段からアイラインを引いたように目がぱっちりした奴だが、いつにもまして大きくなっていた。
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