B「な?早いだろ?」
俺「ああ、確かに早いな」
A「なにがあるんだ?上」
B「知らない。見に行く?」
A「ぶっちゃけ俺、今ちょーびびってるけど?」
B「俺もですけど?」
俺「とりあえず行ってみるべ」
そう言って3人で2階に続く階段のドアの前に行ったんだ。
A「鍵とか閉まってないの?」
というAの心配をよそに、俺がドアノブを回すと、すんなり開いた。
「カチャ」
ドアが数センチ開き、左端にいたBの位置からならかろうじて中が見えるようになったとき、
B「うっ」
Bが顔を歪めて手で鼻をつまんだ。
A「どした?」
B「なんか臭くない?」
俺とAにはなにもわからなかったんだが、Bは激しく匂いに反応していた。
A「おまえ、ふざけてるのか?」
Aはびびってるから、Bのその動作に腹が立ったらしく、でもBはすごい真剣に
B「いやマジで。匂わないの?ドアもっと開ければわかるよ」と言った。
俺は、意を決してドアを一気に開けた。
モアっと暖かい空気が中から溢れ、それと同時に埃が舞った。
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