久しぶりに面白いSSだわ
面白いぞ
ショッピングモール デート 2回目男「結構混んでるな」スタスタ
女「金曜だからかなぁ」スタスタ
男「そうかも」
女「(しかもカップルだらけ…)」
女「(手つなぎたいなんて言わなきゃいいけど)」
男「あの帽子はどしたの?被ってないけど」
女「……あんまり人が多いとこでは被りたくなくて」
男「もしかして」
女「何?エスパー?」
男「……なんとなくだけど、ミーハーに見られたくないんだろーなって」
女「(すご…)」
男「やっぱ外れてた?」
女「教えてあげない」
女「……機嫌は直ったけどね」
SSて頭ん中で構成考えてから書いてんのかな
男「キャップ女子の事まだ引きずってたのか」女「まぁね。でも直ったから」
男「それは助かった」
男「俺も漫画とか好きだからミーハーに見られることあるんだよ」
女「そうなんだ」
男「アニメ化とか実写化すると特に」
女「うーん…」
女「私はあんまり興味ないからわかんないけど」
女「女友ちゃんもそんな話してたような…」
男「もしかして女友さんと趣味合うのかもしれない」
女「オススメしてくれた漫画なんだったかな」
女「……食戟の巨人だっけ」
……
…
まざってる
完食してやる!
女「あ、この店よく行くんだ」女「私好みのが多くて困るくらい」
男「選ぶの大変だな」
女「そそ」
男「片っ端から被ってくか」
女「えぇ…恥ずかしいよ」
男「そう言わずに」
女「……じゃあまずはこれを」
男「似合う!かわいい!」
女「まだ被ってないんだけど」
男「エスパーだから」
女「いやいや」
男「可愛いから何でも似合うし」
女「……」
女「(……お世辞だよね?)」
………
女「よし、君に決めた」
男「ん。かわいいな」
女「(全部褒めてたくせに…)」
店員「ありがとうございます。当店のメンバーズカードは…」
男「女さん持ってる?」
女「うん。どこだったかな」ガサゴソ
男「…………」スッ
女「あ、これこれ」
女「(ってもうお金置いてある!)」
男「あ、ごめん。端数ないや。小銭ある?」
女「え、あ、うん…」チャリン
店員「ありがとうございます」
為になるなぁ
………
女「お金、返すよ…?」
男「俺が誘ったんだから払わせて」
女「うーん…」
男「じゃあ今度なんか奢ってよ」
女「……わかった」
男「今日は被んないの?」
女「これは明日以降のお楽しみ」
男「それは残念」
女「……あ、もしかして」
女「あのスタバにいるのウチの学校の子じゃない?」
男「ほんとだ。下級生かな」
女「そうかも」
男「みんな勉強してるな」
女「そういや来週からテストだもんね…」男「やたら落ち込んでるけど」
女「勉強ほんと苦手なの」
男「そうなんだ。初耳」
女「いやもう引くほどダメで」
男「そんなに?」
女「とにかく引くよ」
男「いやいや勉強できないくらいで引かないと思うよ」
女「いや引く」
男「引かないって」
女「引く!」
男「なにその自信」
女「…………」
男「(……人は熱意で堕とす)」
男「じゃあ……土日のどっちか勉強会しない?」
いいぞう
夜 女宅女「勢いに押されてアドレスまで交換しちゃった」
女「テストの話なんかするんじゃなかったのかなぁ…」
ピリリリ
女「あ、メールだ」
男『明日の集合は何時にしようか』
女「……深夜に観たいドラマがあるから明日は遅い方がいいんだけど」カチカチ
女『1時半がいいな』
ピリリリ
男『了解。じゃあおやすみ』
女「(返信はやっ)」
女「おやすみ…?」
女「まだ8時なのに…」
女「もしかしてはやくメール切り上げたかった…とか?」
女「まぁいいや」
女「でも図書館って言ってくれてよかった」女「家になんか行きたくないし」
女「連れてくるのもいやだし」
女「(たしか賢かったはずだから、ちゃんと教えてもらお)」
女「(無事にテスト乗り切れたらいいなぁ)」
女「…………」
女「…………」ガサゴソ
女「…………」ポスッ
女「うん。やっぱりこのキャップが一番かわいいや」
女「明日被っていこうかな」
女「(……でもちょっと恥ずかしいような)」
女「(買ってすぐ明日のデートで使うなんて…)」
女「(なんか張り切ってるみたいに思われる気もするし)」
女「…………」
女「うん。やめとこ」
翌日 女宅 (土)(7/4)女「zzz」
女「…………」ゴシゴシ
女「ん…いまなんじだろ…」
女「あー、やばい」
女「寝坊しちゃった」
女「……今から手早く用意しても30分は遅刻確定」
女「メールしとこうかな」カチカチ
女『ごめんなさい。寝坊しちゃったから1時間くらい遅れそう』
女「はぁ…ねむたい…」
ピリリリ
女「え…」
女「返事早すぎない?」カチカチ
『そうなんだ。じゃあ俺もゆっくりしてから出るよ。集合は2時半にしよう』
女「よし、助かったみたい」
返事早いとこう思われそうだから10分は空けてるわ…
見てるぞ
図書館前 デート 3回目女「ごめんなさい、遅れちゃって」
男「大丈夫。俺も今着いたから」
女「ありがとう」
男「(昨日の事を考えるとアニメの線はないだろうな……)」
男「俺も昨日は海外ドラマ観てて寝坊しかけたから強く言えなくて」
女「DVD見てたの?」
男「いや、先月くらいから深夜でやってるやつ」
女「ふふ」
男「?」
女「私もそれ見てたよ」ニコニコ
男「(え、笑顔!)」
男「(あー、なんかもう眺めてたい…)」
女「?」
女「ニヤニヤしてるけど聞いてる?」男「ん、ごめん。見惚れてた」
女「なにそれ」
女「(こんなこと言うタイプだったんだ。やっぱり告白した時とはかなり印象にズレが…)」
男「とりあえず、入って猛勉強しようか」
女「お手柔らかにお願いします」
……
…
一時間後
女「わけがわかりません」
女「塩化物イオンが…マイナス1だから…」
男「落ちるのは?」
女「銀…」
男「それだけ?」
わけがわかりません
女「ちがうの?」男「鉛も落ちる」
女「あれ…でもさっき水に溶けるって言わなかった?」
男「熱水には溶ける」
女「……化学きらい」
男「そんなこと言わずに」
女「だって分かんないし!」
女「面白くないし!」
男「お、女さん…」
女「あ、……」
女「(皆の白い目が…)」
男「…出ようか」
女「…………」コクン
図書館前男「恥かかせちゃってごめん」
女「……私のせいだって」
男「中途半端なとこで終わったからどっかで続きしようよ」
女「う、うん」
女「(家とか言い出さないで…)」
男「学校行くか」
女「学校?」
男「まずは自転車取りに行かなきゃ」
女「うん」
ピッ
『清算金額は 150 円 です』
男「(よし。小銭ぴったりあるな)」チャリン
女「…………」
そして女は恋に堕ちる
学生にもどりたいお・・・・・・・
学校女「今って学校開放してるんだ」
男「テスト前に図書室だけな」
男「意外と快適でさ。あんまり人もいないし」
女「へー」
女「……っていうかちょっと変な感じするね」
男「あぁ。私服だから?」
女「そうそう」
男「たしかに。んじゃ行こうか」
女「今度こそお手柔らかに…」
……
…