「最近うちの制服を着た生徒が、○○というアパートの階段からおもちゃの鉄砲で歩行者を撃つというイタズラをしていると、アパートの方から通報があった。何か知ってるヤツがいたら先生に教えるように」
ということだった。完全に俺のことだった。
制服でバレるというのは盲点だった。そして、狙撃しているのを見られているとは思わなかった。
その日は帰宅し、ヤクザを狙撃しに行くことなく、エアガンのカタログを読みながら作戦を練り直していた。
せっかく買ったメリケンと煙玉は、新品未開封のままだった。どうにかしてコレを使いたいと考え、次の日の放課後、新しい作戦を実行する。
俺の考えた作戦はこうだった。ヤクザの敷地内に煙玉を投げ込み、煙であぶり出されたヤクザをエアガンで狙撃。
俺は早速放課後に家に帰り、エアガンと煙玉、ライターをリュックに詰め込みヤクザの家に向かった。
今度は反省を活かし、周りをキョロキョロしながら人がいないのを確認することにした。
しかし夕方だからか意外に一般人が多く、なかなか煙玉を敷地内に投げ込むことができなかった。
しかし根気強く待っていると、周りに一般人がいなくなった。
チャンス!と思い慌てて煙玉を取り出す。そしてもう一回周りを確認し、煙玉に着火。
3つほどヤクザの家の庭に投げ込み、急いでチャリに飛び乗りアパートへ向かう。
俺はニヤニヤとドキドキが止まらなかった。
アパートの階段から様子を伺うと、青い煙がうっすらと見えた。所詮駄菓子屋の煙玉なので、そんなに煙は出ていなかった。
そしてヤクザも出て来なかった。その日はヤクザを狙撃することなく、帰宅した。
しかし次の日、思いもしない展開になった。
次の日の放課後、先生に呼ばれる俺。嫌な予感しかしなかったが、部活をサボっていることだな。と自分に言い聞かせつつ、職員室に向かった。
そして別の部屋に連行され、生徒指導の先生3人と俺1人という状況で尋問が始まった。
先生「俺君、最近アパートの近くでイタズラあったことについて知ってることない?」
俺「えぇwwwそのことッすかぁ?wwwwなんにも知らないッすよぉwwww」
と明らかに動揺しながら答えた。
先生「そうか。実は俺君がアパートの階段にいたっていう情報を聞いてなあ。」
俺「あーwwwwあのアパート友達が住んでて、たまに遊びに行くんすよwwww」
先生「そうなのか。じゃあたまたまいただけなんだな。」
俺「そうッすねwwwwたまにしか行かないですけどwwww」
先生「時間とらせて悪かったな。まぁあんまりあそこらへんウロつくなよ。」
俺「わッかりましたwwww」
とヘラヘラしながら答える俺。正直、全身汗びしょびしょですごい怪しかったと思う。
その日は素直に帰宅し、ヤクザの家に狙撃しに行くことなく寝た。
しかし次の日、また狙撃したい衝動に襲われた。
こえーよもう
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