非リア「いや、あの・・・かかか、彼氏じゃありません。」
A子「・・・。」チーン
オーナー「おや? 違うのかい?」
非リア「はい。とと、友達です。」
オーナー「なんだ、そうか。すっかりカップルだと思い込んでたよ。」
A子「・・・。」ゴーン
オーナー「さぁ、そうこうしてる間に、着いたよ。」
バタン
A子「あ~、超懐かしいしぃ。全然変わってなぁい。」
非リア「お、お、オシャレなペンションですね。」
オーナー「はっはっはっ。ありがとう。さぁ、中へ入って。」
ペンション『さんらいず』
オーナー妻「よく来たわねぇ。あらぁ、A子ちゃん大きくなっちゃってぇ。」
A子「お久しぶりですぅ。奥さんもぉ、覚えてくれてるんですかぁ?」
オーナー妻「もちろんよ。A子ちゃん、2歳ぐらいの頃から毎年家族で来てくれてたじゃない。忘れるワケないわ。ご家族はお元気?」
A子「あっ、はい。超元気ですよぉ。あたしが中学入って反抗期んなっちゃったからぁ、家族で来る事なくなっちゃいましたけどぉ、今でもリビングにこのペンションで撮った写真、飾ってるしぃ。」
オーナー妻「あらあら、光栄ね。そして今年は、彼氏を連れてバイトに来てくれるなんて。」
A子「あはっ。」
非リア「あっ、すすす、すいません。ぼぼ、僕は・・・」
オーナー「彼氏じゃないらしいよ。」
A子「・・・。」チーン
オーナー妻「あら、そうなの? でも、一緒にバイトに来てくれるなんて、よほど仲の良いお友達なのね。」
非リア「あっ、はは、はい。だだだ、大事な友達です。」
A子「・・・。」ゴ―ン
オーナー「よし。じゃあ今、午後3時だね。4時になったら夕食の準備に取りかかろう。確か、A子ちゃんが配膳、非リア君が調理補助をそれぞれ希望だったね?」
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