173:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:52:15.13 ID:m7QS7m8KO
女姉(でも…)
女姉「──でも、今回の中間テストは良かった」
女「えっ?」
女姉「勉強したのね、ちゃんと。しかしまだ甘い、ニアミスの酷さが教員連中で話題のネタになるぐらい酷かったわ」
女「…ウッス…」
女姉(きちんと言うべきことは言う、厳しいことだけを見せつけても駄目。わかってる、そんなことは)
女姉(しかし、私はそうして失敗してきた)
女姉(成功だけに取り憑かれ、失敗を恐れなかった。過去に経験した苦い思い出を彼女にさせたくない)
女姉(──でもこの子にとっては大切な【今】じゃない)
女姉「けれど個人的に評価してあげる。貴女の頑張りは認めるわ。きっと良い──」
女姉「──良い、クラスメイトが居たのね」フッ
女「……!」
女姉「暗くなる前に帰りなさい。良いわね、絶対よ」
女「あ、おね、えぇと先生…!」
女姉「なに?」クル
女「あ…その…えと…これからも、頑張りますっ」ピシッ
女姉「くす。ええ、勿論。だって期待の妹ですから」ニコ
ガラリ パタン
174:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:53:03.62 ID:m7QS7m8KO
女姉(フゥー、慣れないことするもんじゃないわ。顔、熱い)パタパタ
女姉(これでよかったのか教えてほしいものだわ。はっ、教師が聞いて呆れる。心の折り合いをご教授願うなんて完璧主義者にもほど遠い、)チラ
男「……えっと~」ポリポリ
女姉「趣味が悪いわね、覗き見? それとも聞き耳?」
男「ふっ、不可抗力です! というか教室にカバン置きっ放しですし!」ブンブン
女姉「認めないわよ。…だから、少し付き合いなさい」ツカツカ…
男「えぇっ?」
女姉「大人の私をここまで辱めた責任を取って」じぃー
男「えぇッ!? 言い方悪くないっすかそれッ!?」
~~
男(コーヒー奢り程度で良かったんだ。安心した…)ズズズ
女姉「……」コロコロ
男「あの、飲まないんですか?」
女姉「飲むと吸いたくなるのよ、煙草」
男「え、吸うんですか? なんだか意外ですね」
女姉「昔、煙草を格好良く吸う先輩に憧れて始めたの。まあその程度だったから、ぱったり止めれたりもできたんだけど…」
カシュッ
女姉「ふぅ、今日は色々と当時を思い出したから。コーヒー程度で吸いたくなりそうよ」ニコ
男「そ、そうっすか」ドキ
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