54: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 08:42:52.67 ID:zSMs1Lti0
「免許? ああ、持ってるよ」
大したことじゃない、とユウキは言った。
終業式の日、僕とユウキは学校を抜け出して、いつもの橋の下で肩を並べていた。
「いつとったの?」
「18歳になってからすぐだったか」
「彼女のため?」
吐いていた煙が、止まったような気がした。
「彼女のために免許取るって、なんだよ」
「なんとなく、そんな気がして」
「まあ、確かに、免許とった時はなんとなく大人になった気がしたけどな。でもな、今は乗る機会なんてほとんどない」
ユウキが二本目の煙草に火をつけようとしたところで、切り出した。
「知ってる?」
「なにを」
「先生が、左利きだったってこと」
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