美しすぎる学校の先生が不登校になってしまったので家にお見舞いに行った結果・・・

【PR】Akogare


44: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 08:23:42.78 ID:zSMs1Lti0

「気づいたら、ってところがずるいですよね」

「あ、すごい。よくわかってる」

「そうですか?」

「うん。わたしが言いたいことをよくよく表してるよ、その表現。そう、ずるいと思うんだ」

「なんとなく言っただけですよ」

「少なくともわたしは二十数年ほど、『気づいたら何々していた』ってことは、二度しかないよ。自らを癒してくれる場所に行くには、しっかりとした意識を持って、苦痛を継続させたままで、この足で歩いていかなきゃいけなかった」

「僕は『気づいたら何々していた』って経験、一度もないですけどね。先生にそんな経験が二度もあるってのは、驚きです」

「きみだって少なくとも、一度はあるはずだよ」

「どういうことですか?」

「気づいたら、この世に生まれていた。わたしはね、それから気づいたら、大人になっていたんだよ」

海に行きましょう、と僕は言った。
自分たちの意思で、意思を続けたままで、そこに行かなければならないのだった。
気づいたら海に来ていた、なんて、そんな風に場面がとんでいたら、それはとても幸せなことだったろう。
もちろん、そんなこと望むべくもない。

続きは次のページからご覧ください!!