美しすぎる学校の先生が不登校になってしまったので家にお見舞いに行った結果・・・

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 電話帳やSNSなどを辿り、郵便物をこっそりとあさり、ようやくの思いでこの住所を割り出したのだ。
異常なことだとわかっていた。一歩間違えるまでもなく、それがただのストーカー行為であることにも気づいていた。
でも僕は、そうせざるをえなかったのだ。差し障りのない返答をねつ造しようとして沈黙していると、先生は「ふう」と息をついた。「…………そんなこと言う資格、わたしにはないよね。心配してきてくれたんだもん」長いまつ毛が、その表情に影を落とす。
まったく、なにをしても絵になる人だ、と思った。

 

4: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 06:58:04.86 ID:zSMs1Lti0
 先生は、大体二か月ほど前から学校に来なくなった。
なんの前触れもなく、なんの通達もなく、僕らの前からいなくなった。
代わりに僕らの担任となった中年の数学教師は「ちょっと事情があってな」という言葉以外で、僕らに説明をしなかった。生徒たちはこのことをずいぶんと嘆いた。
「なんで教師なんかになろうと思ったんだ?」という問いを禁じ得ないほど先生は可憐だったし、理知的で、授業もわかりやすかったし、それにいつも笑っていたからだ。学校にいるときとは似ても似つかない無表情で(それはそれで素敵だったけど)先生は僕の胸元あたりに視線を落としていた。
たぶん、視線が合うのを避けているのだろう。気まずいと思っているのかもしれない。「原西先生の国語、わかりにくいんです。なんていうか、数学や物理の問題を解いているのと同じような感じがして」

「そういうこと、言うものじゃないよ。それに、受験に使う国語の解法としてはその感覚も間違ってはいないと思う」

「でも、つまらないんですよね。先生の授業よりも」

沈黙が下りた。たぶん、こんなことを言っても意味はないのだ。
そう思いつつも、言わずにはいられなかった。

「先生、いつ学校に戻ってくるのかなって。なにがあったか知らないけど、でも、戻ってきてほしいなって、そう思って」

先生は目を伏せる。苦しそうにも見えたし、笑っているようにも見えた。
音も出さずに、吐息のような声が漏れる。「ごめんね」と言ったのだと、そのことに気付いたのは先生の部屋を出た後だった。

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