そこは、街の駅前だった。
その場所に来たひまわりは、さらに首を傾げていた。
「……駅?隣町にでも行くの?」
「いや、行かないよ。ちょっと、ここで―――」
「――しんのすけ!」
後ろから、名前を呼ばれた。
振り返ると、ここに来た目的である、その人物が立っていた。
「……風間くん、待たせて悪かったね」
「え!?風間さん!?」
ひまわりは、驚いたように後ろを振り返った。そして彼女を見た風間くんも、彼女を見たまま固まる。
「……ひま……ちゃん?」
そんな二人を他所に、オラはひまわりを押して歩き始めた。
「ほら、行くよ二人とも。今日は、三人でお出かけだ」
「―――ッ!?」
「―――ッ!!」
二人は、更に表情を固めていた。
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