72:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:08:00.88 ID:9YZzFpZv0
後日
ニート「本日を持ちまして、人事部に異動になりました。ニートです。現場を離れるのは初めてで、
また課長という任も初めてなので不安もありますが、早く戦力になれるよう勤めます。部下3名ともども、よろしくお願いします」
人事部長「ニートくんは出向先にゴルゴムで、大変優秀な成績をおさめ、今回の異例の抜擢となった。彼にはおもに社員の研修と優秀な人材の引き抜きを行ってもらう」
拍手
ニート:人事部:課長 月収22万2890円
懐刀:人事部:係長
新人・スイーツ:ヒラ
ニート「さて、と」
懐「まずはなにから?」
ニート「そうだな。まずは今やってる社員研修を確認しよう。それから改善案を出す。スイーツと新人は、ドーパントやオルフェノクみたいな、一般人の怪人の調査、可能なら引き抜きを頼む」
新人「えー? そんなの無理っすよー。だいたいドーパントとか怖いじゃないですかー」
ニート「まぁ、そういうなよ。お前は俺なんかよりずっと頭がいいんだから、なにか考えてくれ」
73:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:08:38.68 ID:9YZzFpZv0
ニート「さて、と」
懐「まずはなにから?」
ニート「そうだな。まずは今やってる社員研修を確認しよう。それから改善案を出す。スイーツと新人は、ドーパントやオルフェノクみたいな、一般人の怪人の調査、可能なら引き抜きを頼む」
新人「えー? そんなの無理っすよー。だいたいドーパントとか怖いじゃないですかー」
ニート「まぁ、そういうなよ。お前は俺なんかよりずっと頭がいいんだから、なにか考えてくれ」
後日
ニート「思ったより、無駄な研修が多いな。特に「モチベーションアップ研修」だの「上司に好かれる!女性社員のための接遇マナー」だの、
まったくいらん。全部廃止を提案しよう。変わりになにか…。懐刀。提案はないか?」
懐「そうですね…各ライダーの特徴を学ぶ研修や、悪の発想術、みたいな講座はどうでしょう? とくに後者はボス自らが講師を担当してもいい」
ニート「え? 俺が…? うーん。そんなえらそうなのは苦手なんだよな…」
懐「ボス。ボスはすでに見事な功績を上げています。資格は十分にあるはずです」
ニート「検討してみるよ」
74:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:10:03.22 ID:9YZzFpZv0
後日。本社ビル・社食
ニート「お、イケメン。久しぶりだな」
イケメン「ん? お前…もしかしてニートか?」
ニート「なにいってんだよ。2年もたってないぞ」
イケメン(こ、こいつ…えらく雰囲気が変わってやがる…。なるほどな。V3戦やゴルゴムで成長したってわけかよ…。きにいらねぇな)
ニート「今度のみにでも行こうぜ。美少女も誘ってさ」
イケメン「あ、ああ。そういえばお前、人事の課長に就任したらしいな」
ニート「まあな。おかげさまで。お前は今グローナルマネージメント部の副部長だって? すげぇな。出世頭っていうんだろうな。お前みたいなのを」
イケメン「まあな。先輩社員もだいぶ抜いちまった。そうだ。ゴルゴムとのジョイントベンチャーを進めたのは俺なんだぜ(だから俺はお前より上だ)」
ニート「そうなのか? サンキューな。おかげでいい出会いがあったぜ。ダラム社長はいい人だぜ」
イケメン「お、おお。そうか…。(ちっ、こんなヤツ相手じゃ、競争心が出やしねぇ。しかたねぇ。いや…まてよ。それなら…
逆に…あの方法で、失脚させてやる)
78:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:14:58.93 ID:9YZzFpZv0
ニート「どうした?」
イケメン「お前も課長なら知っておいたほうがいい。この会社には派閥がある」
ニート「派閥?」
イケメン「そうだ。死神博士専務の派閥と、ゾル副社長派だ。首領はもう引退も近い。どちらにつくか、決めておいたほうがいい。ついた権力争いで負けた派閥についたら、もう未来はない。ブラジル侵略支店あたりで窓際勤務が席の山だ」
ニート「ふーん。そんなのもあるのか。お前はどっちなんだ?」
イケメン「俺は死神博士専務だ。なんだかんだいっても怪人を作る能力に長けたほうがかつと俺は思う」
ニート「くだらねぇな」
イケメン「なに?」
ニート「派閥だのなんだの。くだらねぇよ。俺たちは悪行の限りを尽くして、ライダーを倒す。
ただそれだけでいいじゃねぇか」
イケメン「おまえ…」
ニート「それに、俺はもともと一般入社だ。課長まで昇進しただけでも満足さ。どこに飛ばされても力の限り悪いことするだけだ。お前はせっかくエリートなんだ。がんばれよ」
イケメン「…ああ。だが、忠告はしたぞ(クク…まさか本心ではないだおる。さあ、死神博士専務につけ)」
ニート「ああ、感謝してるぜ。昼飯くらいならおごるよ」
イケメン「はん、安月給のくせに」
ニート「違いねぇ」
79:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:15:28.90 ID:9YZzFpZv0
別の日:エレベーター前
美少女「! ニートくん!」
ニ「ん、おお。美少女。元気だったか?」
美少女「うん。もう…本社に戻ったんならわたしのところに顔だしてくれてもいいじゃないですか?」
ニート「ごめん。ちょっと忙しくてさ」
美少女「ゆるしません」
ニ「え?」
美少女「お詫びに今夜食事につきあってください」
ニ「ああ、いいよ。イケメンも誘おうか?」
美「ダメです!」
ニ「美少女…イケメン嫌いなの?」
美「そうじゃなくて…!」
80:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:16:19.25 ID:9YZzFpZv0
その日の夜
美少女「あーおいしかったー」
ニ「そうだね」
??「おい、そこのお前!」
ニ「なんですか? 」
??「俺は滝! 南光太郎の友だ!」
ニ「ああ、ブラックの協力者か」
滝「きさま…よくも光太郎を…!」
ニ「別に殺しちゃいねぇだろ。むしろ普通の人間に戻してやったんだから感謝してほしいね」
滝「キサマ…! お嬢さん、その男はショッカーだ! 危険だから離れて」
美「え? え!?」
ニ「…やれやれ。どうやら説得は無駄らしいな。これだから正義の味方ってヤツは。いいぜ? かかってこい」
滝「いくぞ! ショッカー!」
ニ「てめぇの大事な人がどうなってもいいんならな」
滝「なに!? まさか…あの人を…」
81:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:18:41.12 ID:9YZzFpZv0
ちなみに滝ってのは仮面ライダーブラック(光太郎)の大学の先輩で
元インターポールで、協力者。たしか京本マサキがやってた。
ニ「ああそうだ。俺になにかあれば部下が襲う手はずになっている」
滝「卑怯な」
ニ「はっ、俺はショッカーだぞ。心配するな。てめぇが何もしなきゃ、俺もなにもしねぇよ。おとなしく公務員試験でも受けて市役所ででも働いてろ」
滝「おのれ…」
ニ「じゃあ、もう行くぜ。いいな」
滝「まて…せめて、その女性には手を出すな…!」
ニ「バカか。こいつは俺の女だ。悪に惚れる女もいるってことさ」
滝「くそっ、くそっ」
立ち去る二人
美少女「あ、あの…//」
ニ「どうした?」
美少女「さっき、俺の女って…//」
ニ「あ、ごめん。あーいったほうがアイツにダメージあるかとおもって、でまかせ。ちなみに脅しもでまかせ。ごめん
俺の女扱いとか、気分悪いよね。ほんとごめん」
美少女「あ…そうなんですか…(普段は穏やかなのに、悪いことするときだけは別人…素敵…)」
ニ「あ、そうだ。ごめん。ちょっと電話していい?」
美「どうぞ」
ニ「懐刀か?…俺だ。ブラックの協力者の滝を発見した。大丈夫だとは思うが、念のため、ヤツの家族を抑えておけ」
美「…」
ニ「どうしたの?」
美「なんだか…前より、悪くなりましたね//」
82:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:19:38.29 ID:9YZzFpZv0
ニ「あぁ、まあ、ゴルゴムや諜報部でかなり鍛えられたからね。そういえば、美少女は造成部が希望だったけど、異動の話はぜんぜんでてないの?」
美「あ、実は…。今度の社内コンペで怪人を作ることになったんです。わたしのが採用されれば、異動になると思います」
ニ「へー。すごいじゃん。自信あるんでしょ?」
美「実は…ちょっと困ってます。二つ問題があって」
ニ「どうして?」
美「ひとつは技術提供の滞りです」
ニ「どういうこと?」
美「私は、ゼクトのもってるワームの技術を応用したいんですけど…」
ニ「ああ、なるほど。あそこはガード固いからね」
美「あとひとつは、改造人間のなり手がいないんです」
ニ「そうなの? 改造人間といえばウチの看板なのに」
美「今度のコンペは社の一大プロジェクトです。だから悪の才能が十分にある人にお願いしたいんですけど…なかなかいなくて」
ニ「…(コンペか…これはもしかしたら…」
美「? どうしたんですか?」
ニ「いや、ちょっとね。それよりこれからどうしようか? もう一軒いく?」
美「…はい!」
90:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:26:49.07 ID:9YZzFpZv0
後日 人事課
ニ「よし、これで研修の改善案は全部通ったな」
懐「さすがはボス」
さらに後日
新人「課長! 俺のツレにドーパントがいました! 引き抜きにも条件次第で応じてくれるみたいっす!!」
ニ「さすがだ新人。ケツは俺がもつ。あっちの言い値で引き抜いて来い」
スイーツ「課長~。わたしの最近知り合ったメンズにグロンギがいたみたいで~」
ニ「よし。交渉を頼む。うまくいったら、イケメンとの合コンを設定してやるぞ」
94:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:30:40.36 ID:9YZzFpZv0
さらに後日
ニ「えーっ、研修の講師なんて初めてやりますが、よろしくお願いします」
受講者A「おい…あの人だぜ。V3とブラックを倒したっていう一般職は」
B「まじかよ。たしかに悪どそうな顔だぜ」
ニ「悪をなすには手段を選んではいけません。悪のあいうえおを覚えて帰ってください。
あ、悪をなすには
い、陰湿に
う、後ろから…(略」
受講者(女)「…すごいわ。この人。性格悪すぎ…(じゅん)」
その日の夜
受講者(女)「あの…、すいません」
ニ「ん? ああ、受講者の方ですね。なにかご質問ですか?」
女「あ、いえ。よかったら、今夜お食事でも…」
ニ(これは、誘われているのか…。据え膳食わぬは、ともいうしな。島耕作もそういってる)
ニ「いいですよ」
96:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:33:16.63 ID:9YZzFpZv0
数ヵ月後~管理職会議~
専務「今年度下期の悪行成績が、前年比120%…この要因について説明してほしい」
総務部長「今年は、社外から怪人を何体か引き抜けましたからね。戦力的に増強されました」
専務「なるほど。たしか人事部の…課長のなんとかというもののプランだったな」
営業部長「成績を上げたものからは、研修で学んだことを生かせた、という声がありました」
専務「例の研修制度改革か…。たしかこれもあの男だったな」
首領「ふぉっ、ふぉっ。化けたのう。わしもまだまだ耄碌はしとらんというわけじゃ」
さらに数ヵ月後
98:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:37:52.15 ID:9YZzFpZv0
さらに数ヵ月後
人事課~打ち合わせスペース~
ニ「懐刀、話があるんだけど」
懐「どうしたんです? 改まって」
ニ「俺は異動願いをだそうと思ってさ」
懐「どこにだって俺はアンタについていきますよ。次の戦場はどこですか?」
ニ「いや、懐には人事に残ってほしい」
懐「俺が邪魔だとおっしゃるんですか?」
ニ「そうじゃないよ。だけど俺の希望する部署は危険すぎる。いくら懐でもそこまで付き合ってもらうわけにはいかないよ」
懐「ボス、なにをしようっていうんですか?」
ニ「俺は社内コンペの改造人間の素体に志願するつもりだよ」
懐「!? なんですって?」
ニ「同期の美少女の企画書をみたんだけど、あのプランなら、あとはゼクトの協力が得られれば確実に最強の改造人間ができると思う。俺は素体に志願するつもりだ」
懐「ゼクトの協力を得るなんてことが可能なんですか?」
ニ「俺に考えがあるんだ」
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