54:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:51:37.82 ID:9YZzFpZv0
美「ふーんって」
ニ「いいよ別に手柄がどうとか。今俺は仕事が楽しくなってきたところなんだ。だけど…」
美「どうしたんですか?」
ニ「実は今日、人事課に呼ばれてるんだ。ひょっとしたらクビかもしれない。怪我しちゃったし」
美「そんな!」
ニ「はは、じゃあ行ってくるよ」
人事課
ニ「私にお話とは…?」
人事部長「内示だよ。諜報部にきて日が浅いのはわかってるけど、別のフィールドで活躍してほしい」
ニ「と、いうことは、私はクビでは…?」
部長「なにを言ってるんだ。君をクビにする理由などないよ」
ニ「は、はい! ありがとうございます!」
部長「さて、君の次の仕事場は、ゴルゴムだ」
ニ「は…?」
57:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:53:37.16 ID:9YZzFpZv0
部長「このたび、ウチとゴルゴムはジョイントベンチャーをはじめることになった。簡単にいけば業務提携だな。
その一環として、君にはゴルゴムへの出向を命じる。おもな業務内容は仮面ライダーブラックの討伐および、キングストーンの回収にかかわる諸業務だ」
ニ「はい」
部長「不満かね?」
ニ「いえ、自分は会社員ですから」
部長「そうか。ああ、そうそう。君はゴルゴムでは係長扱いになるから、ウチから部下も一緒に出向になる」
ニ「部下、ですか?」
部長「そうだ。ついに君も兵隊持ちだな。一般職としてはきわめて異例で、君で二人目になる。さあ君たち、入ってきたきたまえ」
60:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:54:27.11 ID:9YZzFpZv0
戦闘員G「お久しぶりです。係長」
ニート「君はたしか…戦闘員G! なぜ君が」
戦闘員G「これからは懐刀と呼んでください。自分で志願しました。
俺は、あんたに惚れたんですよ。そのまっすぐな悪に。あんたについていきますよ。俺は」
ニート「でも…ゴルゴムは、激務だって聞くけど…」
懐刀「あんたと一緒なら、悪くねぇさ…」
部長「懐刀はもともとイタリアンマフィアでかなり鳴らした猛者中の猛者だ。
ヘッドハンティングでウチにきてもらったんだが、用意した経営部のポストを蹴ってまで庶務課にいた変わり者だがね。それにあと二人。新人くんと」
新人「ちはーっす。新人です。いちおー総合職っす。研修は終わってますけどー。実務は経験ないっすー。あ、大学はいちおー慶応でしたー。よろしくでーす」
部長「…彼は、まぁ、まだまだ経験は不足しているが、入社試験のIQテストでトップ成績をとっている。それから、スイーツOL君」
スイーツ「こんにちは(ヤダ! 懐刀さん、オトナの魅力! 年下男子の新人くんも可愛いし…、
私の女子力でゲットしちゃおっ。あーあ、でもイケメンさんのいる部署に行きたかったなぁー、今日はモンブランを食べてがんばった自分にご褒美あげなきゃ!
ニート係長は、なんだか気弱そう…ひょっとしてロールキャベツ男子? あ、今日7時からスマートブレイン社の人たちと合コンだった! 早くプライベートモードにならなくちゃ☆)
部長「彼女は、グローバルマネージメント部のゾル大佐専務の娘さんだ。その辺を…わかるね?」
ニート「わかります。では失礼します」
61:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:56:30.60 ID:9YZzFpZv0
総務部
美少女「ニートくん! …どうっだったの?」
ニ「ああ、クビはさけられたみたい」
美少女「…よかったぁ! 心配したよー」
ニ「ああ、ゴルゴムに出向だってさ」
美「!ゴルゴム…。じゃあブラックを?」
ニ「倒せってさ。まあやるだけやってみるよ」
美「ブラックはなんでもかんでもゴルゴムの仕業にしてしまう狂人ですよ!
この前なんて恐竜が絶滅したのもの郵便ポストが赤いのもゴルゴムのせいだっていって…」
ニ「大丈夫さ」
美「え?」
ニ「俺、最近、自分に自信が出てきたんだ。初めて部下も出来るし、泣き言はいってられないよ」
美「ニートくん…」
スイーツ「やだー。係長、かっこいー。ステキ上司☆」
ニ「はは。まあがんばってみるよ。あ、こちらスイーツさん、今度俺と一緒にゴルゴムに出向なんだ」
美「う、うん(…もう会社ではニート君にあえない…あの人…はずっと一緒なんだ…)
そういえばみんなゴルゴムとかスマートブレインとか知ってるのだろうか。
俺は仮面ライダーが好きなんだが…
62:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:58:14.42 ID:9YZzFpZv0
ニ「じゃ。あ、そうだ。出向チームで今日飲みに行かないか? 俺がおごるよ」
懐刀「おともします」
新人「え? あー、俺、仕事とプライベートはわけたいんで。サーセン」
スイーツ「わたしもー、今日はちょっとお母さんと食事の予定があってー」
美少女「わたし! 行きたいです!!」
ニ「…? あ、じゃあ懐刀、美少女、行こうか。二人はまたいつか付き合ってよ」
懐刀(へ…いい女に惚れられてるじゃないですか、係長)
ニート:本社総務人事部付け ゴルゴム出向 係長 月収18万8千円
ちなみに部下の給料
新人→70万円
スイーツ→14万(ただし親からのお小遣い月100万)
懐刀→78万円
63:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:59:13.67 ID:9YZzFpZv0
後日
ゴルゴム本社ビル
ニ「以上、ショッカーから出向で参りましたニート以下3名、お世話になります」
拍手
ダラム社長「よくきてくれたね。今日は駅前の居酒屋で歓迎会だ」
ニ「はい。ありがとうございます」
新人「えー? 俺ちょっと用事あるんすけど…」
後日
ダラム「君たちに任せたい仕事があるんだ」
ダラムからまかされた仕事は、仮面ライダーブラックの打倒とキングストーンの奪還だった。
懐刀「ふ、いきなりタフな仕事を任されましたね」
新人「無理っしょ。ふつーに考えて、適当に闘って報告書だけだしましょう」
スイーツ「ブラックってイケメンなの?」
ニート「ダラム社長。これまではどんな作戦で攻めてたんですか?」
ダラム「え? あー、怪人送って、腹に手突っ込んでこう…」
ニート「無理やりですか?」
ダラム「え? うん、まあ、だって、アレってもともとわしらのだし」
ニート「みんな、会議だ。A会議室に集合してくれ」
64:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:00:02.93 ID:9YZzFpZv0
会議室
ニート「無理だと思うから無理なんだ。俺はブラックを倒す」
新人「いやいやいや!!無理っしょ。係長がV3を倒したのは知ってますよ? だけどブラックとV3じゃスペック差どんだけっつーか」
懐刀「俺は、あんたの命令に従うだけです」
ニート「要するに、南光太郎ってやつの腹にキングストーンって石が入ってて、その作用で変身できるんだろ? 人間の姿のときに拉致して、麻酔かけて外科手術でとっちまおう」
部下一同「!?」
ニート「どうしたんだみんな?」
新人(この人…なんて悪いこと考えるんだ。誰でも思いつくけど、いくらなんでもひどすぎるし空気とかあるから、やらなかったことを…)
スイーツ(極悪系男子ってやつ? やだ…かっこいいかも)
懐刀(ふ…さすが、俺の見込んだ男だぜ…)
懐刀「異論はありません。見事な計画です」
65:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:00:32.18 ID:9YZzFpZv0
ニート「そうか。じゃあ分担する仕事を、スイーツは変身前の南光太郎に接近、油断させて仲良くなって、食事にいったさいに、食事に大型動物用の睡眠薬をもれ」
スイーツ「は、はい(極悪…恋愛感情を逆手にとってはめるなんてまさに非道!)」
ニート「新人。お前はショッカーのデータバンクにある都内の医者の不正行為のデータを使って、外科医をゆすれ、手術させるんだ」
新人「りょ、了解っす(しかも普通に医者に頼むんじゃなくてゆすり…これが、これが庶務課から這い上がってきた男の悪!)
懐刀「ボス、まさか俺が留守番とはいいませんよね?」
ニ「おそらく南光太郎は睡眠薬では完全にはおちない。そこで弱ったところを俺と懐刀の二人がかりでヤツを半殺しにする。危険な役割だが…やってくれるか?」
懐刀「ふ、いいんですよ。ボス。俺はあんたに命を預けた身だ。ただ一言、やれ、といってくれればそれで」
ニ「そうか。では頼む。まかせたぞ」
懐「承知」
新人「しかし…いいんですか…? この作戦。あまりにも悪すぎやしませんか?」
ニ「悪いことしてなにが悪い。俺たちはショッカーだぜ」
66:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:01:00.95 ID:whNiTL2x0
ゴルスマートなんとか知らんです。よかったら3行でオナシャス!
67:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:04:17.03 ID:9YZzFpZv0
ゴルゴム
秘密結社
宗教団体くさくてホラーな雰囲気
仮面ライダーブラックに脱走されて敵対後、あらゆることを自分たちのせいにされるかわいそうな人たち
スマートブレイン
大企業
でもホントは裏で魔物つくったりしてる
人類絶滅させようとしてる。
ざっくりいうとこう
69:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:06:03.11 ID:whNiTL2x0
>>67なるほど!サンクス
68:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:04:43.76 ID:9YZzFpZv0
後日
スイーツ「あっ! ふらっ」
南「どうしました!?」
スイーツ「少し…めまいが…」
南「おのれ、それはゴルゴムの仕業です」
スイーツ「持病の癪が…少し休めばラクになります」
南「では、こちらに、ベンチがありますから」
さらに後日~数ヵ月後
スイーツ「ふふ、南さんとデートするのも、もう5回目ですね。なんだか出会いって不思議☆」
南「いやあ、あはは」
スイーツ「さ、食べましょう。ここのガトークラシックは絶品のスイーツなのよ」
南「ああ、食べよう…うっ」
数時間後
南「きさまら、ゴルゴムか?」
ニート「さすがはライダー、あれは象でも一瞬で眠らせるほどの薬なんですけどね」
南「ゆるさん…ゆるさんぞ。たとえ弱っていても、貴様らのようなゲスに」
ニ「変身は出来ないでしょう? ならアナタに勝ち目はありませんよ。懐刀、やるぞ」
懐「承知」
ズカッ! バキャッ!
数時間後
新人「ほら、早くとっちゃってくださいよ」
医者「しかし…これは違法で…」
新人「あれれ~。看護婦さんと不倫してた人がそんなこというのっておかしくないですか~?」
70:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:06:08.29 ID:9YZzFpZv0
後日
ニート「と、いうわけでブラックは倒しました」
ダラム「!? なんと!?」
ニ「これがキングストーンです」
こうして、ニートはV3に続き、ブラックを葬りさった。
祝賀会会場
ダラム社長「と、いうわけで、ブラックは倒した。これでウチの悪行成績はは前年比150%超え!! かんぱーい!」
一同「かんぱーい!」
祝賀会中盤
ダラム「なあ、ニートくん。よければ、このままゴルゴムにいる気はないか?
専務のイスを用意した。きみさえよければ、わたしからショッカーさんに。正直、今のままショッカーにいるよりも君にとっていいと思うが」
ニート「ありがとうございます。でも、俺はショッカーをやめるつもりはありません」
ダラム「どうして? 給料だって倍は出すよ」
ニート「世話になった先輩と、約束したんです。俺はショッカーで最後まで闘うって」
ダラム「そうか…。なら、せめて君の評価を最高で報告して、本社に戻れるように掛け合おう」
ニート「そんな…」
ダラム「いいんだ。君のような悪いやつは、やはりショッカーにいるべきなんだよ」
ニ「ダラム社長…ありがとうございます」
71:名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 21:07:08.41 ID:9YZzFpZv0
祝賀会終盤
スイーツ「あのぉ…係長ってぇ、グローバルマネージメント部のイケメンさんと同期入社ってホントですかぁ?」
ニ「ん? あ、うん。そうだよ。ま、同期っていってもあっちは総合職で本社の課長、こっちは一般職で出向の係長だから、ぜんぜん…」
スイーツ「でも係長だって、もうライダーを2人も倒してるしー、出世コースなんじゃないですか?(係長って経験なさそうだし、未来のだんな様としてもいけるかも…きゃ☆私ってクーガー女子!)」
祝賀会後
ニート「スイーツくん、飲みすぎたかい? 大丈夫?」
スイーツ「えぇ~。少し休めば、大丈夫ですよ~。あっ! あそこにホテルが。いきましょいきましょ」
ニート「えぇ?」
ニート(気分が悪いといっているから、ホテルに入る。これは自然な流れだ。いわば緊急避難だ。島耕作だってそういってる)
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