336:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:26:04.84 ID:GY5XHNUR0
ニート「それで、どうする? 正義の名の下に、俺を討つか? 今なら俺を倒せるかもな。
護衛もいない。こんなチャンスは二度と来ないかもしれないぜ」
良太郎「…どうしてショッカーに…」
ニート「話しても無駄だ」
良太郎「僕は、君のしていることを見逃せない。だから、止める」
ニート「ほう?」
良太郎「いくよ。モモタロス。変身…!」
仮面ライダー電王に変身する良太郎
電王「俺! 参上!」
ニート「なるほど、電王か。人格が変わるタイプってわけか?」
電王「うるせぇ! 覚悟しやがれこの野郎!!」
337:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:28:59.93 ID:GY5XHNUR0
ニート「こいよ。良太郎。いや電王」
言葉とは裏腹に、戦闘態勢をとらず、ただ立ちすくすニート
電王「てめぇ、なんで怪人に変身しやがらねぇ!!」
ニート「負ける戦いは好きじゃない。ライダーと一対一でやりあうのは無駄だ」
電王「ああん? 降参か?」
ニート「いいや。俺は帰る」
電王に背を向け、立ち去るニート。背中はスキだらけだ。
電王「どういうつもりだ。ぶっとばされてぇか?」
338:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:31:24.56 ID:GY5XHNUR0
ニート「攻撃するのか? 怪人態でもない。人間の俺の、無防備な背中を」
電王「!?」
ニート「やってみろよ。お前ほどの力があれば、一撃入れるだけで、俺の脊椎はバラバラ
に砕け散り、体は肉片となるだろう」
電王「この野…(待って! モモタロス!)、でもよぉ良太郎!(ダメだ!)」
ニート「なるほど、二重人格のような状態になるわけか。無理だよ良太郎、
お前に俺を殺すことは出来ない」
変身を解く良太郎
良太郎「…君は…」
ニート「もし、俺がこのさき、世界を征服し、人々を不幸にしたとしても、それは今日俺を討たなかったお前の責任じゃない。お前の優しさにつけこんだ俺が、悪いだけだ。
次に会うときは、俺も本気で闘う。俺を止めたいなら、そのときに、殺せ。
じゃあな良太郎」
立ち去るニート
341:名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 01:37:10.96 ID:l4FlxFU60
美少女放置かよww
344:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:39:16.13 ID:GY5XHNUR0
>>341
飲み物を3人分買ってきた美少女だったけど、
その後のニートのただならぬ空気の、告白を断念したのです。
そういえば、上のほうで誰かがキャスティングを堀北マキ、っていってた
俺もそれに一票
342:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 01:37:45.62 ID:GY5XHNUR0
かつて友だった二人の男は、こうして敵となったのだった。
346:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:40:15.74 ID:GY5XHNUR0
後日~ショッカー首領室~
新人「先輩! 諜報部からとんでもない情報が来てます!」
ニート「どした?」
新人「仮面ライダーが、風都に集結。…しかも、傍受した通信内容に
よると、ヤツラ、俺らの本部を目指して移動中…らしいっす!」
ニート(ついに、このときがきたか…)
新人「先輩?」
ニート「なにをあせる必要がある。やつらを一人残らず始末するチャンスだろうが」
新人「!……そうっすね!」
ニート「新人! 事前に用意していた迎撃案を全部署に通達! ASAPだ」
新人「りょーかいっす!」
ニート「懐刀! 懐刀はいるか!!」
懐「ここに」
ニート「お前はすぐに美少女のラボに向かえ! 新しい力が手に入るはずだ!。未完成だろうが、かまわず受け入れろ、危険だが、お前なら耐えられる。2時間以内に戻って来い!」
懐「承知」
さらに通信にて次々と指示を出すニート。
347:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 01:42:11.87 ID:GY5XHNUR0
1時間後 ショッカー本部、大講堂
ニート「みんな、もう知ってると思うけど、今、ライダーたちがいっせいにこちらに向かっている。
当然、俺たちをつぶすためだ」
イィーッ…
ニート「不安はわかる。俺だったそうだ。ヤツラは強い」
イィー…
ニート「でも、俺たちだって…強い!」
イィーッ!
ニート「さまざまな悪事をくり返し、力をつけてきた。すべては俺たちの望む世界をつくるために! そしてヤツラを倒せば、世界は俺たちのものだ!!」
ニート「正義は勝つ、なんて言わせない。勝ったものが正義だ、なんて野暮なことは言わない。俺たちは、俺たちのまま、悪の軍団、ショッカーとして、正義を討つ!!」
イイイィィーッ!!
349:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:45:38.32 ID:GY5XHNUR0
一時間後~ショッカー本部・屋上、風の中
新人「うっひゃぁー、見てくださいよ。あそこ、あれ全部チート性能のバイクですよね?」
懐「正義の味方の大行進か、壮観だぜ。到着まで、あと30分ってとこですかね」
ニート「たしかに、あこがれるほど、かっこいいぜ。それに引き換え、俺は黒の鎧に偉そうな
マント。だれがどうみても俺たちが悪だな」
美少女「ふふっ、でも、それがニートくん、でしょ?」
ニート「ああ。みんな、よく俺にここまでついてきてくれた。ありがとう。これが多分最後の闘いになると思う。勝とうぜ」
新人「りょーかいっす!」
懐「承知」
美少女「うんっ」
351:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 01:46:43.51 ID:GY5XHNUR0
懐「ではボス。俺は配置に移動します」
ニート「ああ」
懐「大将はアンタだ。御武運を」
ニート「まて。…懐刀。お前ほどの男が、よく仕えてくれた。お前という部下がいることは、
俺の、誇りだ。これから先も、ずっとな」
ともに闘い続けた二人。その主従の絆は鋼のように硬く、強い。
懐「俺はボスの剣です。これから先も、ずっと」
二人は無言で拳を合わせた、夢の先へ、ともに歩んだ二人の男の熱さが、
そこにはあった。
そして出撃する懐刀
353:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:50:49.87 ID:GY5XHNUR0
新人「さて、と、じゃあ、俺も行こうかなっと」
ニート「? お前は後方待機だろう?」
新人「悪いけど、先輩の命令でもここは聞けないっす。第一秘書は、自身の意志で
業務を変更できる。これ、社則っすよね?」
ニート「だけど」
新人「それに、俺にはコレがあります」
ニート「ギギガガの腕輪!?」
※アマゾンから奪った変身アイテムです。
新人「はい。前首領から預けられていたんです。俺は素質があるわけじゃないから。
たったの一回しか変身できない、ここぞというときに、使え、って。
『ここぞ』って今っしょ」
新人「俺は先輩の卑怯で最低な戦い方をずっとみてきました。自称ですけど、一番弟子だって思ってます。その俺が、この闘いで出ないわけにはいかないっすよ」
354:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:51:38.62 ID:GY5XHNUR0
もっともだった。この戦いは危険で、総力戦で、そして正義と悪の力は拮抗していて、負けるかも知れない。
そして新人が貴重な戦力であることは間違いない。
新人を後方に配置したのは、彼を気遣ったからだが、
それは失礼だったようだ。一人前の悪人に成長した彼にとって
ニート「…お前は、俺の自慢の後輩だよ。ショッカー首領のこの俺が、公認してやるよ。一番弟子」
新人「へっへー。なにいってんすか。別に死ににいくわけじゃあるまいし、帰ったらまた飲みに行きましょうよ」
ニート「ああ。どうした、らしくないじゃないかよ?」
新人「へへ。先輩、俺、この戦いが終わったら結婚するんすよ。先輩と一緒に作った世界で、俺は幸せになります」
ニート「ああ! 式の余興で俺のピーナッツ投げ食いをみせてやるよ。よし、出撃しろ。
ライダーどもを血祭りに上げて来い!」
新人「りょうかいっす!」
そして出撃する新人。
356:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:57:35.64 ID:GY5XHNUR0
そして出撃する新人。
ニート「美少女、君は研究職だ。安全なところに避難しておいてくれ」
美少女「ここまできて、それはないんじゃないですか?」
ニート「ははっ、違うよ。勘違いしすぎ、別に俺たちはこの戦いで死ぬわけじゃない。
ヤツラを倒したあとも、俺たちにはやることがたくさんあるんだ。そのときには君の力が
必要になる。ここで死なれちゃ、困るだろ?」
美少女「…ホントですか?」
ニート「もちろんだ。俺が嘘をついたことが…」
美少女「フフッ、たくさんあるじゃないですか。悪の帝王さん」
ニート「おっしゃるとおり。でもこれはホントだ」
美少女「わかりました。信じてます」
ニート「ああ」
美少女「…信じてます」
ニート「わかったよ」
美少女「……信じてるんだからねっ。帰ってこないと…ゆるさないんから!」
ニート「俺は死なない。初めて正義を倒した極悪人として汚く生き延びるさ」
美少女「…うんっ 。ふふっ」
そして立ち去る美少女
一人残されたニート
ニート「美少女、俺、アナタのことが好きでした」
誰も聞くもののない風の中で、ニートは一人、つぶやいた。
357:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 02:01:58.49 ID:GY5XHNUR0
仲間たちとの会話を終えたあと、ニートは怪人態に変化
屋上の縁にたち、迫り来るライダーたちに向け、吼えた。
ニート「よくきたな。正義の戦士、仮面ライダー諸君!!
我が名はニート、ショッカー首領にして悪の王!!!
俺を倒したければ、ここまで登ってこい…。誇り高き我が部下を倒してな!!!
俺がやられれば、それでショッカーは終わりにしてやる…」
その声は強く、大きく、仮面の勇者たちにもたしかに響いていた。
ニート「これが、最後の戦いだ!!! 貴様ら(正義)と俺たち(悪)の!!」
358:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 02:05:46.18 ID:GY5XHNUR0
ニートは本部の設計を根本的に変えていた、対ライダー戦のために
ライダーは強い。ショッカー有する怪人複数に匹敵する強さである。
ライダーの戦力を分散させ、各個撃破すべく、本部を迷路状にしていたのだ。
各ポイントでは、最低10体以上の怪人と、100人以上の戦闘員が待ち受けている。
ただ、懐刀の守るポイントA、新人の守るポイントBは別だ。
戦力をこれ以上さけないことから、二人には、各々、たった一人での防衛を命じてある
各ポイントではライダーとショッカーの熾烈な戦いが始まっていた。
359:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 02:15:43.14 ID:GY5XHNUR0
~ポイントA~
懐刀「ここは通さねぇぜ」
立ちはだかる悪の戦士
乾 巧「ちっ、めんどくせぇな」
城 茂「俺の標的は首領、ニート。邪魔立てするなら誰であろうとぶっ倒す!!」
懐刀「ふっ、ライダーが二人…か」
茂「引け。お前に勝ち目はない」
懐「ひけねぇな。俺は、剣だ。けして折れない。そして仇なすものを討つ」
巧「…仕方ねぇ、戦うしか、ないってことか…」
360:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 02:18:12.97 ID:GY5XHNUR0
懐刀「…お前らの夢はなんだ? ショッカーを倒し、平和な世界を作ることか?」
巧「俺には夢がない。でもな、誰かの夢を守ることはできる(ピッ、ピッ、ピッ standing by!)
懐刀「奇遇だな。俺にも夢はねぇ。だけど、誰かの夢を支えることはできる」
巧「変身!」
茂「ユリのような人を、これ以上生み出さないために、俺は貴様らを倒す!! 変身!!」
※乾 巧
無愛想で人付き合いが苦手
だけど、本当は思いやりのあるいい人、もちろんイケメン。極度の猫舌
ファイズフォンの装着で、仮面ライダー555に変身できる
懐刀「ふんっ!!」
懐刀は怪人態に変化した。美少女の力を借りて、さらにパワーアップした形態である。
漆黒のボディ、より強靭な締め付けと吸引力、すべてを引き込み、そしてその内部で絶大な破壊力をもつ
その名は、懐刀・Black天我!!
386:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 20:58:28.27 ID:yvoemUIS0
懐「言っておくが、俺は簡単にはやられねぇぜ」
そして始まる激闘。仮面ライダー555、仮面ライダーストロンガー、荒々しい戦闘スタイルをもつ両者
だが、イタリアンマフィア時代、そしてニートの片腕となってからの月日を戦いぬいた経験をもつ
懐刀は容易な相手ではない。
ズキャッ! ガキッ!!
ストロンガー「何故だ!? 何故ユリを殺したような外道に仕える貴様が、これほどまでに強い!?
懐「ユリ? あぁ、あの女か。俺と首領が二人がかりでボロボロにしてやったけっけなぁ?
ひーひー泣いてよ。いたぶり殺すのが楽しかったぜ」
懐刀はまるで心あたりはなかったが、あえてストロンガーを挑発した。
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