322:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 00:50:18.10 ID:GY5XHNUR0
パチパチパチ…乾いた拍手が鳴り響く
ニート「やれやれ、さすが正義の味方、かっこいいねぇ」
一文字「黙りやがれこの外道。そんな若さでショッカー首領の手先に成り下がるとは、世も末だぜ」
ニート「そりゃ、ちょっと違うな」
一文字「なんだと?」
ニート「俺の名はニート。この俺こそがショッカーホールディングスのCEO…要するに首領ってやつだ」
一文字「なに!?」
ニート「ここに一人で来たということは、
お前が一人で動いていて、他のライダーから情報を得ていないという推測は正しかったようだな」
一文字「なにが言いたい?」
懐「わからねぇヤツだな。お前さんはここで俺たちにやられるんだよ」
ニート「いや、まずは俺が一人で闘う。ちょっと確認したいことがあるんでな」
懐「承知」
323:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 00:52:43.11 ID:GY5XHNUR0
一文字「へっ、教えてやるよ。正義は勝つってことをな! 変身!」
ニート「来い。仮面ライダー2号うおおおぉぉぉ!!!(怪人態に変化」
激しくぶつかりあう2号とニート。
鈍い打撃音が校庭に響く
ニート「すげぇ力だ。ライダーのスペックは異常だな」
一文字「俺の正義の心が…悪を討つ…!」
ニート(やっぱり、ライダーに真っ向からやりあって勝つのはかなり厳しい)
参考までに、このスレ内における単純戦闘能力の数値化
仮面ライダー(10~16)
誰がいくつかは推測してください。
ニート怪人態(9)
懐刀・生身(3)
懐刀・怪人態(11)
って感じです。
324:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 00:54:43.00 ID:GY5XHNUR0
ニート「強いな。さすがは歴戦の英雄だ。殴り合いでは勝てないな…だけど、勝敗は別だぜ」
一文字「?」
大きく跳躍して距離を離すニート。腕を幼稚園校舎に向けている。
ニート「動くな。お前が動けば、この腕から特大の真珠砲を放ち、この幼稚園にいる
全員を殺す」
一文字「…くっ…。だが、校舎に狙いをつけたままでは、お前も俺に攻撃をすることは出来まい」
ニート「ああ『俺は』な。懐刀。やれ」
懐刀「相変わらずえげつない人だ。フンっ(怪人態に変化)」
※懐刀さんはブラックから奪ったキングストーンの保有しており、変身できる
その形態は胴体中心、手のひらに穴が開いており、攻撃対象を包み
激しく強烈な締め付けで攻撃する。
やられる人の性的嗜好と攻撃された部位によっては、快感を得ることもあるらしい。
ボディの色は赤
この怪人態は
ショッカー内部では、その典雅なる肉体と
天をも貫くとされる懐刀の精神力から、敬意をこめて、こう呼ばれる…!
『懐刀・天我』!!!
326:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:00:18.32 ID:GY5XHNUR0
一文字「卑怯者が…!」
ゆっくりと歩み寄る懐刀。
ニート「いいんだぜ。動きたければ動いてもよ? できねぇよなぁ、お前には」
一文字「…おのれぇ」
懐刀「覚悟しな(クパァッ」
グチュッ! グッ、グッ! ドクッ、ドクッ!
懐「ふうっ」
こうして力の2号、一文字隼人は敗北した。
懐「たいしたことのない相手でしたね」
ニ「…そんなことはないさ。俺は、好きだよ。ああいう男」
懐「…ボス」
327:1 ◆K1Or/xghAM:2012/02/18(土) 01:09:37.46 ID:GY5XHNUR0
~後日、本社、研究室~
ニート「なるほど。なんとなく感じてはいたけど、パールシルエットには、まだ先があるんだね」
美少女「うん。十分な悪意があれば、最終形態の○○型になるんだよ」
ニート「○○型か…。ショッカーの首領が変身するには、ぴったりだな」
美少女「? それがどうかしたの?」
ニート「いや。なんでもないよ」
美少女(明日は土曜日…。今日こそ、誘います!)
美少女「あっ、あの!」
ニート「ん?」
美少女「ニートくん、明日は、その、予定ありますか?」
ニート「んー(姉、ちゃんとしようよ2をやる予定だったな、そういえば)」
美少女「もしよかったら! あの、映画のチケットが2枚あって…だから、あの!」
ニート「うん」
美少女「一緒にいきませんか!(大声」
ニート「え? いいの? 明日土曜だよ? 会社休みの日だよ?」
美少女「…ダメですか?(小声」
ニート「いやほら、普通休みの日って会社の人とはあんまり、いや俺はいいけど」
美少女「わたしもいいです!」
329:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:12:12.53 ID:GY5XHNUR0
後日~海浜公園~
ニート「けいおん!は劇場版にするような作品じゃないと思ってたけど、結構よかったね」
美少女「う、うん」
ニート「おなかすいてない? 映画のお礼に、ゴハンおごるよ。なにがいい?」
美少女「ありがとう。でもね。ニートくん、その前に、大事な話があるの」
ニート「? パールシルエットのこと?」
美少女「ううん」
ニート「んー。じゃあ世界征服の話?」
美少女「あはは…もー、違いますよ」
ニート「検討もつかないよ」
美少女「あのね。わたし、入社試験のとき、ニートくんをみたとき、何かを感じました。
この人は、なにかを秘めた人だって」
ニート「…」
美少女「それで、内定式で再開して、わたし、すごくうれしかったです。
そのあとも、ニートくんは次々と悪いことして、そのたびにすごくドキドキしました」
美少女「改造人間になって、わたしに力を貸してくれました」
ニート「それは、俺のほうこそ」
美少女「気づいたら、ニートくんはショッカーの首領…。世界を征服しようとしてる」
ニート「うん」
美少女「わたしは、それをニートくんの一番近くで、ずっと、みていたいです」
ニート「??つまり?」
美少女「…だから、わたしは…その、ニートくんのことが…」
330:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:16:20.59 ID:GY5XHNUR0
ドン! ガラガsッシャン!
美少女の言葉は突如海浜公園に響いた音でかき消された。
みると小柄な男性が自転車で転倒したようだった。
?「…うぁあ~…」
男性は頭をかき、恥ずかしそうにしながらも、痛みのためかすぐにはたちあがれなようだった。
ニート「あれ? あの人…」
美少女「知り合いですか?」
ニート「うん。良太郎くん! 良太郎くんでしょ?」
良太郎「…イタタ…あ、あれ? ニート?」
ニート「久しぶりだね。相変わらず運が悪いみたいで」
331:名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 01:18:27.81 ID:XwYtDQ4W0
電王キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
332:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:19:47.68 ID:GY5XHNUR0
良太郎を助け起こすニート
良太郎「ごめん。ありがとう」
ニート「あーあー、コーヒー豆ぶちまけてるよ。実家喫茶店だったよね。お使い?」
良太郎「う、うん…。あの、ひさしぶりだね。ニート。まさかこんな風に偶然会えるなんて」
美少女「あの~こんにちは~」
良太郎「あ、こんにちは」
良太郎「デ、デートの邪魔、しちゃったかな…」
ニート「いやいや、仕事同僚だよ。俺に彼女がいるわけないだろ」
良太郎「そうかな…。でもよかった。君に会いたいと思ってたんだ」
ニート「俺に? なんで?」
良太郎「ごめん。ちょっとだけ、いいかな。出来たら二人で話がしたいんだ。同僚の方には
悪いんだけど…」
美少女「あ、ニートくんのお友達の方…ですよね。いいですよ。わたしのことなら気にしないでください。飲み物でも買ってきますね!」
立ち去る美少女、残された良太郎とニート
333:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:21:41.52 ID:GY5XHNUR0
良太郎「ひさしぶりだね」
ニート「元気だった?」
良太郎「うん。じゃあ、さっきの人が戻る前に、ニートに聞きたいことがあるんだ」
ニート「なに?」
ニートは旧友の言葉から、ただならぬ空気を感じた。
弱気だった彼が、会わないうちになにか変わったようにみえた。
良太郎「ニートは…ショッカーの首領なの?」
335:1 ◆K1Or/xghAM :2012/02/18(土) 01:24:25.35 ID:GY5XHNUR0
一般の人間が、ニートがショッカーの首領であることを知っているはずはない。
この問いを投げるということは、つまり。
そしてまっすぐにニートを見る目。その目には
覚えがある。
かつて幾度となく闘ってきた彼らと同じ目だ。
愛と勇気を兼ね備え、正義の光を帯びた美しい目
思えば、良太郎は一見すると気弱に見えるが、優しく強い
芯のある男だった。
ああ、そうなのか。ニートは悟った。
少しの悲しみ、だが、それを超える決意がニートを答えさせた。
ニート「ああ、そうだよ。野上良太郎。俺は、地の底を行き、総てを壊す
男だ。そしてお前は、仮面ライダー…なんだな」
のどかな昼下がりの海浜公園を凍りつくような空気が包む
良太郎「…そう。わかったよ」
ニート「さしずめお前は、キバか? キバの変身者は繊細で優しい男だと聞いたことがある」
良太郎「…」
続きは次のページから!!