交通事故が起こった現場で
母親と思われる一人の女性が血まみれになって座っていたそうです。
その女性は、切断された子供の体を手に持ち
一心不乱にくっつけようとしていたそうです。
傷口を併せても、くっつくことがないことなど分かっていたでしょう。
しかし、女性にはその行為がやめられなかったのではないでしょうか。
目の前で、子どもが死に直面したときに
その死を受け入れることなどできるはずがありません。
そして、交差点の反対側には父親と思われる男性が
一人の子どもを抱えていました。
救急隊員に気づいた男性は、そこへ走ってきました。
その姿は、まるで狂っているようであったと綴られています。
父親は子供を救急隊員に手渡したのですが
既に生気はありませんでした。
そのときには助かる見込みは薄かったのかもしれません。
しかし、子どもの命を救うために、血管に薬を入れ、
喉から管を通し、電気を通していく様子を、男性は近くでずっと見守っていたそうです。
ただ子供の無事を祈る心境だったのでしょう。
しかし、子どもは二人とも亡くなってしまったそうです。
幸いにも両親は大きな傷もなく、大事には至らなかったそうです。
しかし、子どもを失ってしまった悲しみは
身を切られるよりも痛いものだったのではないでしょうか。
この現場で救命活動をした救急隊員は最後にこう綴っています。
「家族が破壊されたところを今日見ました。馬鹿なことは止めましょう。」
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