遅れたけどスペック
俺:24歳。社畜。岩手出身で今県外。霊感なし恐怖体験もなし
俺の住んでた所:岩手県宮古市。被災しまくった
電話したらしばらくのコールの後、オカンが出た。オカンまだ寝てた
俺半泣き。「今アパートに出た……」と言ったらオカンが「え!?」と絶句してた
で俺が今あったことを話したら、オカンの第一声が「連れてきたか……」だった
それ聞いて、やっと俺も「こりゃ連れてきたかも」と思い当たった
そしてオカンが「連れてきたか……」と言った瞬間だった
怖くて点けてた電気スタンドが「バチン!」という音とともに消えた
心臓が口から飛び出るかと思った
大家のせいじゃないだろ
「今電気消えた!」と電話実況した途端、電気スタンドが「バチッ! バチバチバチバチッ!」と物凄い勢いで点滅した
正気保つのに必死でオカンに助けを求めたら「念仏! 念仏!」と言われた。唱えたけど意味なかった
で最後「バッチーン!」という電気スタンドとは思えない音立てて電気スタンドの電気が消えた
オカンかわいそ
>>46
正直俺もTさん思い浮かんだ。笑って読んでたけどTさんが居てくれれば……と痛切にそう思った
そのまま会社行ったが、目覚めの悪さが祟ってふらふらしていた
様子がおかしかったらしく、上司に「なんかあったのか?」と心配されたんで、思わずあったこと全部話した
課長は大笑いして聞いてた。正直張っ倒したかったが、結局会社の人々で真剣に信じてくれたのは課長だけだったと思う
それがその日最後の霊現象だった
取り敢えず現象は収まったんで、オカンとオトンに三十分ぐらい会話に付き合ってもらった
二人で一致したのは「アパートに憑いてたものではない」ということだった。下見にも来たけど嫌な空気はなかった
そこでますます「被災地から連れてきた説」が有力になった
そこでオトンが電話を変わった。「ナンマンダスと三度唱えれば大丈夫だ」と民間療法的除霊方法を享受された
こちとら般若心経フルで唱えたが効果なかったぞと若干逆上したが取り敢えず聞いておいた
その後七時頃、姉が興味津々な声で電話かけてきたけど正直思い出したくもなかったんで適当に言って切った
課長の奥さんは元看護師らしいが所謂「見える人」らしく、それで信じてくれたのだと思う
課長は盛り塩を進めてきた。盛り塩なら簡単に出来るんで帰ったら実践してみようと思った
その後もいろんな人に話しまくったが、ある女性社員は「被災地にはウヨウヨいるらしいからねぇ」と気の毒そうな顔をしてくれた
正直会社からアパートに帰るの強烈に嫌だったが帰るしかなかった
帰って部屋のアパート開けたら、なんか空気が違った。じっとり重くなってて自分の部屋じゃないみたいだった
こりゃまだいるなぁ……とか思いながら、とにかくやることをやろうと思った
帰って速攻で肩口に塩を巻き、皿に盛り塩して玄関に置いたら、多少空気が軽くなった
2012年にも被災地に行ったんで、今回はどっちかって言うとお見舞いというより観光になってた
知り合いにお見舞いして近況を報告して、市場行って、被災の跡を見て回った
今思えばはしゃぎすぎたかもしれないな
↑被災地に人たちのことも考えろ。多分これが出た原因だな。
その日は般若心経を唱え、枕元にいつだったか中二病こじらせて買った剣鉈を抜き身で置いて寝た
魔物は金気嫌うともろもろの書籍なんかに書いてあったので、幽霊来たら突き刺してやろうと思ってた
その日は寝入ろうとすると「また金縛りにあうんじゃないか」と思って目が覚めて参ったが、なんとか寝付けた
しかし次の日の3月14日だった。また夜中に目が覚めた
時計見たら丁度午前三時だった。「あ、これは……」と思った瞬間
ブォーン! という音と共にパソコンの電源がひとりでについた
まっくかよ
もうなんか怖いとかそういうのより、睡眠を邪魔されてるのに非常に腹が立った
パソコンの電源を落とし、トイレに行ってまた布団に潜り込んだけど、だんだん幽霊に腹が立ってきた
深夜の三時なのに部屋中にいい加減にしろこの野郎などと怒鳴り散らして虚空に剣鉈振り回したが、
これじゃ立派なキ○ガイだと冷静になって寝た