30 :名も無き被検体774号+:2015/09/11(金) 23:14:42.82 ID:UrVMKcKJ0
遠くて
暗くて
はっきりとは見えなかったけど
はっきりとわかる
こっちをじっと
ずっと
見てた
よく見るとその女の人はどこかおかしかった
暗闇のせいかもしれない
眠気のせいかもしれない
だけどその女の人
明らかに長いんだ
大きいんじゃない
長い
すらっとして
背が異様に高い
34 :名も無き被検体774号+:2015/09/11(金) 23:19:38.27 ID:UrVMKcKJ0
すると女の人は声を出した
声というより
音
なんというか新雪を踏むような音
グギリッ グギリッ
って音
そうするとその女の人はゆっくりと森の奥に消えていった
ふと英夫が動き出してその森の方へ向かって歩いて行った
俺と圭子が止めようとしてもそれを振り払って
川を渡って奥へ進む
このままだとまずい
そう思って圭子と俺は後を追って
するといるんだよ
木の陰に女の人が
遠いはずなのに
背の高さのせいでやたらと近くに見える
35 :名も無き被検体774号+:2015/09/11(金) 23:20:52.58 ID:UrVMKcKJ0
ごめんちょっと長くなりそうだから先に結論書く
その女の人
ついてきてるんだ
助けて