21 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:05:02.92 ID:ryLzq63A0
かの有名なパラレルワールドか
23 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:06:51.77 ID:UrVMKcKJ0
圭子も少し疲れの色を見せてきた頃
人影を発見した
英夫だ
間違いない
センスのないコーディネートにやたらでかい懐中電灯
あの姿は英夫だ
俺らは急いで英夫の元へ駆け寄った
だけど英夫から返事がない
肩を掴んで振り向かせると
涙を流した英夫がそこにいた
24 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:09:00.12 ID:UrVMKcKJ0
どうしたのか
何があったのか
何を聞いても黙っていて
そして動こうとしない
混乱しているのかと少し落ち着くのを待ってたら
英夫はゆっくりと
川の対岸を指差した
25 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:10:19.80 ID:hItvVuN20
英夫何みたんだ
26 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:10:52.51 ID:vvBpZU3T0
怖い…
27 ：名も無き被検体774号+：2015/09/11(金) 23:11:39.89 ID:UrVMKcKJ0
人だ
人がいる
それも女の人
その時の時計は多分夜中の２時頃を指していたと思う
そんな時間に人が
ましてや女の人が一人でこんなところにいるわけがない
そう思って
見ないふりをしよう
だけど
彼女は
こっちを見ていた
