ア「別に男でも女でも問題ないでしょ。それともお父さんは女の子が来るの楽しみにしてたの?」
ボ「いや、そういうわけじゃないが……キャシーやレベッカが何て言うか……」
ア「問題ないよ、シュウはほんとにいい奴だから」
僕「アレックス、キャシーとレベッカって誰?」
ア「キャシーがお母さんで、レベッカが妹。10歳だよ」
僕「へー妹がいるのか。うん、なんとなくそんな感じがするね」
ア「シュウは小ちゃい子好き?」
僕「うん、好きだよ」
ボ「うちの娘に手を出したらどうなるか……」
ア「お父さん、恥かかせないでね」(#^ω^)ビキビキ
いいのかい?アレックスのお父さん?>>1はアレックスと、レベッカ
両方食っちまいそうな男なんだぜ?
さすがにロリには手を出しませんよ
今はかなり素敵な女性に成長したけどね
※車で何時間もかけてアメリカ内陸へと進みました
ア「さあ、ついたよシュウ、我が家へようこそ!」
僕「家って……周り一面草原なんですけど……」
ア「うん、うちの牧場なんだ」
僕「へぇ~、あ!あっちのほうに馬が見える!あれもアレックスのうちの牧場?」
ア「あれもというか……見える範囲は全部うちの牧場だよ」
僕「……What?」
>>209 そこはなん…だと…!? だろ!!w
邪魔してすまん。 変なこと言わなきゃおとなしくみてる。
邪魔じゃないよwww疑問に思ったことは何でも質問してください
言葉足らずなの自覚してますので
※さらに車で10分以上走りアレックスの実家につきました
僕「なんちゅう豪邸だよ……(日本語)」
ア「そんなところで止まってないで、さあ中に入りなよ」
僕「おじゃましまーす(日本語)」
ア「……シュウ?さっきからなんで日本語離してるの?」
僕「びっくりしすぎて英語忘れてたよ。なんだよこの豪邸は」
ア「緊張してる?ただでかいだけだからさ、リラックスしなよwww」
僕(大資産家の噂流されるべきはおまえやないか~い)
※調度品の雰囲気がよすぎておもわずヒゲ男爵でつっこんでいました。心の中で。
キャシー「アレックスお帰りなさい」
ア「ただいまマム」熱烈なハグをかわす二人
キ「それであなたが……あら」
ア「こちらがシュウだよ」
僕「初めまして」
キ「……フフ。自分の家だと思ってくつろいでいってくださいね」
※キャシーは疑問に思っただろうにすべてを飲み込んで歓迎してくれました。その心の広さ、牧場級
レベッカ「マム……お客様どこ?」
キ「レベッカ、こちらがお客様の、何て言ったかしら」
僕「ハローレベッカ。僕はシュウだよ」
レ((;゚Д゚)Man……?
ア「レベッカただいま」
レ「アレーーーーーーーックス」ヒシッ
※レベッカはアレックスに抱きついたままなかなかこっちを見てくれませんでした(´・ω・`)
キ「レベッカ、シュウにプレゼントがあるんでしょ」
レ「ノー」ヒシッ
キ「オゥ、レベッカ……この子ね、シュウが来てくれるからってクッキー焼いたのよ」
ア「へーすごいなレベッカ。見せてくれるかい?」
レ「ん……」ゴソッ
ア「(は・や・く・受・け・取・れ)」
僕「ありがとうレベッカ」
ア「(食・べ・ろ)」
※丁寧に包み紙をはぐ僕。それを見てどこかへ駆けていってしまうレベッカ
ア「あーあ」
ア「なんでそんなに丁寧に破いてんの?」
僕「え、なんかダメだった?」
ア「あのねー、アメリカではプレゼントを受け取ったら包装紙を破って開けるの」
僕「そんなルールが!?」
ア「そうすることで『はやく中身が見たい』って気持ちをアピールするんだよ」
僕「あーやっちゃった……どうしよう」
キ「ねえ、シュウ。あなたアレできるかしら?」
僕「アレ?」
コンコン
僕「レベッカ、クッキー食べたよとってもおいしかった」
レ「……」
僕「それでね、僕からもレベッカにプレゼントがあるんだ」
レ「……プレゼン?」
僕「出てきてくれるかい?」
レ ドア|ω・`)チラッ
僕「バラのプレゼントだよ」
※ピンク色の包装紙で作った折りバラを差し出す僕。
それが先ほどの包装紙だと気付いた瞬間目を輝かせるレベッカ
レ「ヾ(*´∀`*)ノフォォォォオオオオオオオ!!マミーーーーー!!」
※僕の手からバラをひったくってレベッカはキャシーのところにすっ飛んでいきました
性的なかわいさじゃなく保護欲をかき立てられるかわいさですよね
もうかわい過ぎてかわい過ぎて……
あんな娘が欲しい
キ「ほら、レベッカ。言うことがあるんでしょ」
レ「プレゼントありがとう」
僕「どういたしまして」
レ「あ、あのね、シュウ」
僕「?」
レ「イラッシャイマセ、ワタシハ レベッカ デス。 ナカヨクシテクダサイ」
僕(な、なんだこの感情は……!?これはもしや……父性?)
※そのとき本物のお父さんは僕を睨みながら貧乏揺すりしてました
カタカナのところはカタコト日本語だと思っていただければ幸いです
頑張って日本語練習したのかと思ったらもうキュンキュンしてたまらなかった
レ「ねえシュウ!ほかには?何が作れる?」
僕「鶴とか鹿とか……」
レ「(゚∀゚)シカ!!」
ア「レベッカ、シュウは荷物を片付けなきゃ行けないから」
レ「(´・ω・`)シカァ……」
僕「あとで一緒に作ろうね」
レ「うん!」
可愛すぎるwww
ア「マム、シュウの部屋はどこ?」
キ「トムが使ってた部屋よ」
ア「じゃあレベッカの隣り部屋だね」
ボ「な、なあ、シュウ。なれない家族の中で急に一緒にクラスのは緊張するんじゃないか」
僕「え、まあ、はい(主にあなたのおかげで)」
ボ「そこでどうだろう、今は使ってない離れに住んでもらうというのは」
ア「離れ?そんなのあったっけ?」
ボ「ほらあっちに200ヤードほど行ったところにある……」
ア「それ資材小屋じゃないか!シュウ、こっちだよ」
ボ(´・ω・`)だって心配なんやもん……
ア「ごめんね、うちのファッキンオヤジが」
僕「そんなこと言っちゃダメだよ。娘思いのいいお父さんじゃないか」
ア「うん、まあそうなんだけどね」
僕「それにしても、こんな広い部屋ホントに使っていいの?」
ア「もともとトムが使ってた部屋だけど、使う人がいなくなって久しいし、ちょうどいいよ」
僕「ねえ、そのトムってだれ?」
ア「アニキ、もういなくなっちゃったけど……」
僕「それは……なんというか……」
ア「あ、別に死んだわけじゃないよ!今はエジプトかどこかで働いてるはずだから」
僕「すごい兄ちゃんだな……」
ショットガン・ドント・マリーって感じだけどなwww
銃を嫌悪してる家族だったからその点だけは安心でしたけど
ショットガン・ドント・マリーってどういうこと?
撃たれたくなければ結婚するなって感じ?
僕の造語だよ
もともとのショットガンマリッジって、たしかうちの娘と結婚しなきゃ撃っちゃうよ?ってやつだよね
それとはまったく逆だよね
ショットガンマリッジとは、
できちゃった結婚で、怒り狂ったとーちゃんが
ショットガン持ち出してくる、みたいなことだ。
That’s too badかな
日本と雰囲気が全然違うな教えてくれてありがとう
イッツナッシング
ア「さあ、これでシュウの分は片付いたね」
僕「じゃあ次はアレックスの荷物だな」
ア「いいよ、自分の分はじぶんでやるって」
僕「遠慮するなよ、日本人じゃあるまいし」
ア「えー、心は日本人だよ。機会があればいつか日本人になりたいくらいさ」
僕「じゃあ日本人が義理堅いの知ってるよね?」
ア「ああwwwそれじゃあ手伝ってくれるかい?」
僕「おお、なんて部屋だ……」
ア「すごいでしょ」
僕「寮のコレクションは一部にすぎなかったんだねぇ」
ア「小さいころから好きでいろいろあつめてたからね」
僕「おお、ビデオテープか……ドラゴンボール、セーラームーンそれにポケモン……」
ア「すり切れるまで何度も見返してた」
僕「日本のアニメをここまで愛してくれるのは、なんか嬉しいな」
ア「ほんとにそう思う?」
僕「うん、愛されてるアニメを誇らしく思うし、アニメを愛してくれる人たちとならきっと仲良くできると思うね」
ア「(´;Д;`)オ……オウッ……グフウッ」ガシッ
僕「どどど、どうしたアレックス!?大丈夫か?」
※泣きじゃくるアレックスに猛烈にハグされて戸惑ってしまいました
僕「……おちついた?」背中ぽんぽん
ア「(ノω;`)うん、ありがとう」
僕「いったいどうしたの?話きくよ?」
ア「……シュウはさ、『スクールカースト』って知ってる?」
僕「なんだっけ?スポーツ選手が学校のトップで、ガリ勉が下?のような。アメリカのドラマでよくあるやつだろ?」
ア「うん、でもあれはドラマの中だけじゃないんだよ。実際にみんなあのカーストに組み込まれるんだ」
僕「そうなのか」
※ここからアレックスのスクールカーストの説明が始まるんだけど要約してかきますね
まず、カーストのトップは男ならアメフトなんかのスポーツ選手
女ならそれを応援するチアリーダー
次の階層にいるのがトップの子分たち
その次がいわゆる文科系の人たち
合唱をテーマにしたアメリカンドラマが一時期流行ったけど彼らの基本的な階層はここ
その次がいわゆるオタクやガリ勉
そして最下層にいじめられっこがいる
オタクやガリ勉はこの最下層に組み込まれることも少なくない
以上、簡単にだけど。
僕「それじゃあアレックスも下のほうのカーストに組み込まれて……」
ア「違うんだ」
僕「え?」
ア「うちがお金持ちなのはみんな知ってたからさ、自然とカーストのトップにいたんだよ」
僕「オタクなのに?」
ア「……小さいころはアニメが好きだっていっても誰も何も言わなかった
みんなドラゴンボールやセーラームーンのマネしてたしね」
僕「あー、やったやった。僕もかめはめ波の練習してた」
ア「見てみたいなそれー」
僕「やらないよ。それで?」
ア「……大きくなるに従ってほとんどの子はアニメの話をしなくなるし
うちはお父さんがゴリゴリのアメリカ人だから、カーストのトップが取れるように昔から教育されていて……」
僕「いつのまにかトップになってた?」
ア「オタク趣味を隠したまま、ね」
帝王学でも学んでいたのか
帝王学というよりは、学校内でトップに立つ方法らしい
高い身体能力とコミュ力がポイントっぽい
ア「それでもトップでいることはやっぱり気持ち良くてさ、オシャレして、子分引き連れて……」
僕「今のアレックスからは全然考えられないな」
ア「だろうね。なんていえばいいかな……、うん、完全に自分に酔ってた」
ア「オタク趣味さえ隠しておけばいい思いができた」
ア「取り巻きたちがいじめをやってたんだけど見て見ないふりしてた」
僕「……」
ア「小学生の時の友達にさ、やっぱりアニメが好きで、いつも一緒にアニメキャラになりきって遊んでたやつがいたんだ」
僕「へぇ」
ア「だけど大きくなるに連れて、こっちはカーストのトップに、彼はオタク扱いされ接点が無くなっていった」
僕「……」
ア「そして高校をもうすぐ卒業って頃に、事件が起こったんだ」
ア「その友達がさ、銃を持って教室に立て篭ったんだ」
僕「シリアス?(まじで?)」
ア「彼は取り巻きたちにいじめられてたらしくてさ、復讐したくて立て篭ったんだ」
僕「あー……」
ア「それでそいつが……一番憎んでたのが……」
僕「……アレックスだったのか?」
ア「(´;ω;`)ウン」
ア「『なんで俺を無視するんだ』『おまえならいじめを止められただろう』『おまえがいじめさせたんだろう!』って……」
僕「アレックスは悪くないよ!僕だってアレックスと同じ立場だったら」
ア「さっきさ、シュウ『アニメを愛してくれる人となら友達になれる』って言っただろ」
僕「ああ……」
ア「それ聞いてさ、シュウだったらあいつのこと救えたんじゃないかなって、そう思ったら……涙が……出てきて……
僕「辛かったな……」ポンポン
ア「警察に……囲まれて……持ってた銃で……自分の頭を……」
僕 ギュツ
ア「ありがとう、シュウ……」
スクールカーストって日本にもあるし