廃墟は2階建てでそんなに奥行きもない縮こまった家だった。
洋風みたいな洋館なんだけど、瓦とかは日本を感じさせる感じの。
見えるガラスは割れていないけど、とにかく曇っていた。
それに何でこんな所に家なんか建てるんだと思うような感じで建っていた。
山岳姫がドアノブをガタガタやった後、すぐに近くの窓ガラスを破り鍵を開け侵入。
すぐにガチャッとドアが開き「早く入って!!」と叫んだ。
正直見るからに出そうなので躊躇った。
でも「来ているぞ!早く入れ!」とD男に叫ばれ、全員どんどん廃墟に入っていく。
全員がはいったのを確認すると山岳姫は音を立ててドアを閉めた。
ものすごい量のホコリが舞って俺とか会長は思っきり咳後んだ
D男と山岳姫は窓から外を見ていた。
D男はお経なようなモノを唱えているし、山岳姫も震えながら睨んでいた。
D男・山岳姫「大丈夫そうね」と力が抜けたように二人して腰を下ろす。
俺は背負っていたG子さんを降ろすと「もう少し様子を見てから荷物取りに行くぞ」とD男に言われた。
腰が抜けて泣きじゃくる女子たちと苦しそうに唸っているG子・H美、B子は死んだように寝たままだった。
会長と俺は窓から様子を見ると、木の陰や至る所に黒い影が見えて逃げるように隠れた。
二人して「見えたようね、見えたよね?」と言い合った。
書き込んだ後に分かっていたけど、恋バナ中はB子さんも参加してた。
B子は二人が倒れた時は寝ていて、B子みたいに二人が倒れていたと言いたくて
『見ればB子の他にカッパを着た女子が二人倒れている』と書いた
説明下手ですまそ
>>72
確かに寝ていて声が聞こえたらゾッとするなw
そういう感じかな。落ち着きを取り戻す→会話参加→気がついたら女子の声が聞こえなくなる→急に叩かれて事態発覚
でB子は寝たままでD男が背負ってダッシュしてたよ。
その後、誰も一言も発することができなくなりしゃがみこんでいた。
しばらく立って雨音が弱まった頃、外を見渡して黒い影が居なくなったのを確認。
会長と俺、D男、それに意地でも手伝うと言ってついてきた山岳姫を連れ
自分たちが居た場所に戻った。
迷うほどの距離じゃないけど、廃墟まで伸びていたビニールテープを握っていた。
戻ったら食料が入っているカバンは全部無事だったけど、
女子たちが持っているような軽いカバンはビリビリに破かれ散乱していた
もうなんか狂った様に散らかしたみたいに、さっき食べたゴミも散乱している。
「怖がらせちゃ悪いから」と山岳姫の提案で、そのことは黙って
持って帰れるだけの荷物を持って廃墟に足早に俺らは戻った。
廃墟に戻るとB子を含む二人が服を脱ぎ下着姿で横にされていた。
ただ俺らは興奮とかアッと顔をそらす訳でもなく呆然と三人を見ていた。
B子の足の具合は左足の太もも膝まで色が悪くなっている。
一方で二人の方は顔は撫でた指の跡の先に肩の辺りにビタッと手形がついていた。
一人は顔が半分まで変色していた。その二人のほうは他に異常はなかった。
見るのも痛々しく、山岳姫が「皆服着せるよ」と黙ってモクモクと作業していた。
俺は持って着ていた懐中電灯を山岳姫に渡し、残りの三つを一時的に俺らで借りた。
俺らは目線を逸らすついでに廃墟の中を見ていた。
大きめの暖炉とテーブルに汚いソファがあるだけの一回。
壁に日本刀とよく分からないけどオブジェクトが飾られていた
あとバケツが二つ転がっていた。カーテンはホコリと蜘蛛の巣を纏ってた。
あと何かアッたけどイスか机と棚だったと思う。食器類はなかった
水道や電気と行った文明的なモノは見るからになかった。
壁には幾つか洋風の蝋燭立てがあるだけ。
そこに残っている蝋燭も大分ホコリと蜘蛛の巣だらけだった。
二階に上がれる階段は既に朽ちて落ちており二階に上がれなかった。
途中、見るからに底が抜けそうな所は案の定、思っきり踏むとベギっと抜けた。
俺らが飛び込んだ玄関付近ぐらいは幸いにも丈夫だったのかもしれない
とにかく砂埃とホコリがすごく、外は夕方近くだが明るいのに薄暗い家だった
D男「こんなのあったよ」
木箱に入った蝋燭と壁から取ったりや暖炉に飾られていた蝋燭立てを持ってきた。
中々刺すのが難しかったのを覚えている。なんか蝋燭が何本もボロボロになっていた。
無理だぁ……行かなきゃあかん……
明日午後までなので明日午後に来ます。
なおクレームの原因は同僚(会長)です^q^
お得意様のスーツに水こぼした挙句、滑って頭を叩いたらしい
何やってるんだよぉおおおおお!!!!!!!!!!!!!www
ついでにもう少し状況思い出すために話してくるわ。
続き書きます。仕事は会長とチェンジしました。
会長にこのスレの事伝えたら複雑そうな表情していました。
同時に「補正かけすぎ」と笑われましたw
男たちの中で一番俺が悲鳴あげていたそうです……会長もそこそこ悲鳴あげていたのですが……
二階に上がれる階段は朽ち落ちていた訳ではなく、
急な階段はあったけど、見るからに朽ちていたので登るのを断念したそうでした(確認したの会長)。
二階には多分残されているモノはそうなかったと思われます。
蝋燭の火を会長が持ってきていたライターで火をつけると部屋の中が明るくなる。、
それだけで部屋の中はユラユラと火の光で明るくなって、同時に全員が落ち着きを取り戻し始めた。
男手はホコリだらけの床にブルーシートを持ってきて敷き、異常が起こっているB子たち三人を横にした。
その後、窓から様子を伺うのに徹した。
何度か窓の外に黒い影が見える。ただ一定距離からコチラに入ってくることはなく向こうもコチラの様子を伺っているようだった。
ただ誰もしゃべらず漠然と時間だけがすぎる。
時折聞こえてくるビニールテープのカシャシャシャと言う何かが触れる音と、
カタカタ多分普通に物音なんだけど歩く音みたいに聞こえた。
山岳姫「救援が来る様子はないね」
全員分かっていただけに妙に苦しい思いな顔をしていた。
山岳姫の指示で残りの食べ物・飲み物を確認する。
ポイントについてから飲む予定だったインスタントコーヒーとぬるま湯、他女子が持っていたジュースとお菓子、それに弁当が残っていた。
とは言っても一日持つかどうかも怪しい量で今日の晩の分を山岳姫は分けた。
山岳姫は「テント張る予定だったら持ってくる物は持ってきていたのだけどね」と言っていたのが印象深かった。
つまり大した日数どころか一日も持たない量だと皆察したからである。
そのまま何事もなく俺らは夜を迎えた。
雷は遠くで鳴っていて、雨の音は激しさを増していた。
一度、火の近くに全員集まりながら(B子たちは横にして)、その日の晩の分を食べた。
女子たちは倒れた三人に食事をとりあえず取らせようとしているが誰も飲み込めていなかった。
結局無理やりでも食べさせるのは「詰まったら危ない」からという会長の言葉でやめにした。
食事を取りながら話を交わしていた。
山岳姫「さっき言っていた訳の分からないことってなに?」
F美「き、聞きますか……」
F美が言うには口数が少なくなってきた頃、最初にG子がソワソワし始めたらしい。
それに続くようにH美もキョロキョロ辺りを見渡していたそうだ。
G子「なんか何か見える……こっちを見ているみたい」
H美「そうだよね?何かさっきから視界の端に映るんだけど……雨の雫かな?」
他のF美含む異常がない三人が周囲を見渡したけど、何も居なかった。
ただG子とH美は「居るよ居るよ」と言い出して二人して肩を寄せていたらしい。
熊だとかイノシシだとか言っていたけど、そうじゃないとも言っていて、
突然キャ!と悲鳴あげて「顔顔ナデた」「今触られた!」と言い出し、
二人は顔を撫でてパニック状態になった途端、フッと倒れたそうだ。
すまん下手くそな説明だけど当時そう説明された。
多分各々が説明を脳内補正していたと思う。
山岳部員で異常がないF美を始めとする三人は「今何が起こっているんですか?」と聞いていた。
山岳姫は三人が何も分かっていないのを察してか「雰囲気悪いところに居たから調子崩しただけよ」と三人を励ましていた。
俺やD男で「男達で見張っているから皆は寝ていな」と言う。
もちろん全員拒否したが、会長が「寝れる時に寝ておかないと」と映画か何かでありがちな台詞を言い、
山岳姫は「皆、素直にそうしなさい。私は申し訳ないけどそうするね」と率先して横になる。
俺たちは塞げそうな物で塞げる所は塞いだ。
そんな物音でも女子達は山岳姫を除き全員寝ていた。
俺らも疲れてはいたが、女子たちも相当疲れていたんだなと思った。
山岳姫は「私は平気だから」と言って女子達を見ながら、
時折小さな唸り声をあげるB子たち三人の様子も見ていた。あと火の番をしていた。
俺らはドア側の窓から外の様子を見ていた。
会長がコーヒーを貰ってきて「今日は徹夜で見張りかもなー」と言った。
あとで「変わってもらう」とかさっき言っていたが、そんなつもりは毛頭なかった。
お湯もほとんど冷めていてインスタントをかなり浸しながら飲んだ。
砂糖とミルクは非常食になるからと入れずに飲んだコーヒーは本当に苦かった。