「絶対に漫画家になる!」と決意して必死に頑張ったものの、悲惨な崩壊の末路を辿った男がこちら…!

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その日からの俺の日常は

今までの暗黒期がウソのように輝き始めた。

いつも何かにせかされているような、

あのドス黒いモヤが晴れ渡っていた。

その新人編集さんとの打ち合わせや、

アシスタント、 どこに行っても皆が優しかった。

仕事も楽しく取り組めた。

ただこれまでのように、

今までの友達とはもう意識的に連絡は取らなくなっていった。

詰まるところ俺を今まで苦しめてきたのは、

俺がこうありたいと願う「体裁」だと

うすうす気付いていたからだと思う。

俺は俺の痛い恥ずかしい過去を知る人間と距離を置き、

全て新しい人間関係に身を投じ、 その心地よさに溺れていった。

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