引き返すか…それともこの流れに身を任せるか…
意外と悩みはしなかった。
授賞の連絡を受けた際、俺はその編集さんと
一度お会いするという約束を取り付けたからだ。
突然の電話でびっくりしたということもあり、
会う約束の日は電話のあった翌日に設定してしまった。
初めての訪問にはいつも一時間くらい前に到着するようにして、
近場の喫茶店やコンビニで時間を潰すのがクセになっていたが、
この日は時間ギリギリに伺ったのを覚えている。
編集さんは俺より年齢が下の若い男性で、新米編集だった。
続きは次のページにてご覧ください。