36:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:14:33.34ID:0/7W0ZTJ.net
従業員に見られるとまずいので、深夜2時に従業員が帰ったのを確認したら連絡するということにし、約束をしてもらいました。
予定通り1時過ぎには従業員はみな帰り始め、1時半頃には誰もいなくなったので店に来てもらうことに。
直接連絡せず、前任店長を挟んで連絡していたので知らなかったのですが、女性でした。
歳は30半ばくらいだけど、かなりの美人。
内心、ドキドキしていたのも束の間、さっそく耳を疑う言葉が。
「例のあの人、また怒ってる」
「え?だって御札張り替えたんですよね?」
「そうね。その時はそれが原因だったから収まったけど、今回はまた別のことかも。本人に聞いてみるしかないね。」
(マジか…)
霊感女性の後ろをついて例の部屋に向かう途中、
「他にも霊障があるんだって?でもそれは例の人が怒ってるから活発になっているだけで、悪さはしないはずだから安心していいからね。」
「はい」
(怖がっている時点で充分悪さなんですが…)
廊下の奥を左に曲がって3つ並んだ小部屋の真ん中で足を止め、
「ここね。」
と一言、おもむろに部屋の扉を開ける。
すると一瞬で重苦しい雰囲気が流れでてくる感覚を全身で覚えました。
「あなた霊感はあまり強くないのよね?霊感が強い人のほうが危ないからよかった。」
と言い、かなりまずいことになっているのが悟れた。
「御札は問題なさそう。でも、原因が解らないと質問もできないから、ここ最近で変わったことがなかったか従業員さんに聞いてもらえる?」
「え?今日は?」
「今日は何もできないね。気休めにお供えだけして立ち去ろう」
といって、用意してあったワンカップとミカンとかリンゴとか置いてその場を去りました。
「従業員さんを怖がらせないようにそれとなくね。なにか分かったら連絡ちょうだい。これ番号」
と、連絡先を教えてもらい、その日は帰っていきました。
37:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:20:28.70ID:CxKCxNAD.net
見てるで 続きはよ
38:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:23:38.89ID:JyqVm428.net
はよ
40:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:35:38.10ID:0/7W0ZTJ.net
その日から3日かけて従業員たちに聞いてまわったところ、それらしい事が判明。
最近出入りするようになった客が、昔ここで働いていたと言っていたらしい。
もしかして女を捨てた野郎か!?と思った私は、直接その客に聞いてみることに。
しかし、私の勘は外れてました。
その客は女性で、たしかに当時ここで働いていたが、死んだ女性とはただ同じ職場だったというだけ。
当時は住み込みの従業員の為に食事を作ったり洗濯をしてあげる人が数人いて、その方もその一人だった。
年齢的にも当時の死んだ女性とは年齢差があったので、三角関係とは思えないからたぶん本当の話。
自殺した話が広まり、気味悪がった常連がごっそりいなくなったことで経営が悪化し、身の回りの世話をしていた従業員はみんなクビになったそうな。
死んだ女性とは特に仲良かったわけでもなく、死んだときもなんとなく顔を思い浮かべられる程度だったらしい。
41:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:42:48.73ID:YMkDjShr.net
はよはよ
42:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 12:42:55.14ID:0/7W0ZTJ.net
クビにされたのが不満でこの店には近づかなくなったのだが、いつも通ってる店がリューアルオープンのために長期休館になっており、チャリで来れる店がここしかなかったので仕方なく来たのだそうw
昔は活気があって良い店だったとか、私ですら知らない機種を並べ立てて今のパチ●コは騒がしいだけで面白くないだとか聞かされた。
死んだ女性についてなにか知らないか聞いてみるも、まともに話したこともないから噂程度しかしらない。
男が他の女と逃げて首吊り自殺したってことと、首を吊る為に天井の換気口を外して屋根裏の柱にトラロープをくくりつけていたということだけ。
43:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 13:00:23.17ID:0/7W0ZTJ.net
(ああ、天井裏に御札があったのはそういうことか)
と思った程度で収穫はなかったが、一応霊感者に報告することに。
すると、霊感者はこんなことを言ってました。
「直接関わりのない人でも、当時のことを思い出させるのに事足りる人との接触は感情を波立たせるのには充分。
霊はどんなに時間が経ってても、当時の事を鮮明に覚えてるからこそ存在し続けることができるの。
だから、彼女にとっては炊事係であったそのお客さんの顔を見ただけで当時の感情がまた鮮明に蘇った。
もちろん男に捨てられた無念もね。
原因がわかればなんとかなると思うから、今晩またお伺いします。」
フットワークが軽くて助かる。
その晩も前回のように待ち合わせをし、いざ。
部屋に入ると相変わらず重苦しい空気。
誰もいるはずのない空間になにかの気配を感じました。
霊感者は落ち着いた声で質問を始めました。
「○○さん(お客さん)の姿を見て、思い出したゃったの?」→yes
「でも、もう彼はいないのよ?ここの人たちを怖がらせてはダメでしょ?気持ちを落ち着かせてくれない?」→no
どうやら怒りで見境ないようだ…。
ここで、私に向かって
「どしよう?今回はちょっと収まらないかもね。」
「収まらないってこのままってことですか?」
「いや、このままにしておくと悪影響しかないだろうから、放っておくっては出来ないよ。」
「では、どうするんです?」
「不本意だけれど、お祓いするしか…」
(ちょっとまて、祓えるなら最初から祓ってくれればよかったのでは!?)
「一旦席を外しましょう」
といって、事務所に移動。
「○○さん、祓えるならさっさと祓ってくれってさっき思ったでしょ?」
「はい…。」(見透かされてる…)