21:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 10:44:49.86ID:Kv7JFqMX.net
みてるぞ
22:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 10:46:26.77ID:M7bUiV13.net
おもしろい
23:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 10:53:18.19ID:0/7W0ZTJ.net
「当然業績は回復せず、そればかりか除霊も失敗したみたいでいままで何もそれらしい現象は起こってなかったのに、いわゆる霊障ってやつが始まった。怒らせちゃったんだな。」
「店長は鬱病みたいになって、事務所でブツブツ独り言いいながら同じ場所をグルグル歩き回ってたのよ。
そんな姿を本社に密告したやつがいて、俺が代わりに店長になることになったってわけ。
もちろん、その店長は退社したけどね。
そのあとが大変だったよ。」
24:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 11:00:50.60ID:kmyRqiGa.net
ふむふむ
25:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 11:03:06.77ID:0/7W0ZTJ.net
「霊障って具体的にどんな?」
「俺は当時はまだ他の店にいたから詳しくはわからないんだけど、退社した店長の話では夜中釘を叩いていると開けておいたガラスが勝手に勢いよく閉まったり、仮眠してると扉をガンガン叩かれたりしたらしい。
そういうときには決まって体調が悪くなるんだと。
あと、従業員にも影響が出て、なぜかカップルの女のほうにだけイタズラしてたみたい。
イタズラっていっても無言電話とかラップ音とかの軽いやつ。」
(霊からの無言電話って軽いか?)
「その噂がいまでも残ってて恋愛禁止ってことになってるのよw
いまの奴等は絶対霊の仕業じゃなくててめーらのせいだと思うけどなw」
「はぁ…」
「で、俺が店長になってからもやっぱりイタズラは続いてて、困った俺は知り合いの霊感強いやつに来てもらったのよ。
そいつは普段は普通の事務員してるんだけど、知り合いに頼まれたときだけ無償で見てくれる奇特なやつでさ。
呼んで来たと思ったら開口一番これはやばいねってw
俺は何も教えなかったけど、女が自殺した部屋を一発で当てて、部屋に入ると一人で喋りだしたのよ。
後から聞いたら、霊と会話できる訳じゃないんだけど、質問に対してのyes・noくらいは解るから、一方的に質問するのがそいつのスタイルなんだと。」
26:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 11:14:09.26ID:0/7W0ZTJ.net
「質問の内容はちょっと詳しく覚えてないんだけど、こんな感じ。」
「あなたはここで自殺した女性ですか?」→yes
「ここの従業員の誰かに恨みがあって悪さをするのですか?」→no
「では、悪さをやめてもらえませんか?」→no
「みたいな感じ。で、質問しながらおかしいなと思った霊感者は、御札がどこにも見当たらないことに気がついた。
俺からの話では御札を貼ってあるはずなんだけどってことだったんだけど、俺も実際に御札を見ようとなんて思ったこともなかったし、わざわざこの部屋に入ろうとも思わなかったから、今さらあれ?って気づいたんだ。」
「もしかして自殺って首吊り?あーなるほどね。じゃあ天井裏開けてみてくれるかな?」
「て、言われて排気口取り外して天井裏を覗いてみたら御札があったのよ。」
「やっぱりそうか。それ剥がして見せてくれる?って言うから嫌だったけど渋々剥がして見せてやったら、これが原因だってことになった。」
「え?除霊のための御札がですか?」
「そうなんだけど、そいつの話では不完全な御札で、たぶん御祈祷もなにもされてない自前の御札なんじゃないかって。
自前でも描いてある内容は間違ってないから、中途半端に効力をもってしまって、霊が苦しみ続けてるだけという最悪の状態にしてしまってるんだと。」
27:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 11:17:09.03ID:cKUlC8jL.net
釣りじゃなかったら続きをたのむ
28:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/10/10(月) 11:19:41.30ID:0/7W0ZTJ.net
「で、後日ちゃんとした御札持ってくるから今日はここまでにしようって言って帰っていったよ。
不思議とそのあとは霊現象みたいなもんは無かったな。
一週間くらいしてから御札ができたからってまた来てくれて、また二人で夜中その部屋に行った。
そこで、これで貴方を苦しめていた御札は無くなりました。なのでもう悪さはしないでくださいね。って聞いたらyesって答えてくれたらしい。
でも、これじゃずっと住み着いたままだし、成仏させてあげられないのかって聞いたら、無理に成仏を促しても失敗すればまた荒れてしまうし、私にはそこまでの力はない。
だから、なんでもかんでも霊だからって消してしまうのではなくて、共存て考えももってほしい。だと。
あと、またなにあったら私を呼んでくれて構わないから。って」