8年間のストーカーじみた恋の末路・・・

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155:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:34:17.64 ID:D9ajdcEN0
そして8時半頃だったと思う。
かなり暗かったけど、俺はシルエットを見た瞬間に確信した。あ、彼女だ。

足が震えた。全然動けないのな。

門から出てくるところで、俺は声をかけた。

156:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:35:08.63 ID:LEbOcFPZ0
wktk

157:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:35:09.92 ID:ZPpp+Bhl0
ドキドキ・・・・

159:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:35:47.15 ID:D9ajdcEN0
「○○!!久しぶりです。」

目が合った瞬間、彼女は絶句してた。「ぅひーーー」みたいな感じ。

「良かった。見つけれたよ。」そう声をかけた。

162:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:37:30.84 ID:D9ajdcEN0
「久しぶりだねぇ。」

1年半前。最後にセクロスして以来の彼女の顔だった。

高校の時から変わらない、くったいのない笑顔だった。
そして
「本当に見つけてくれたんだ・・・」

そういって、泣きそうな顔になってた。

165:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:38:23.86 ID:PtGL9/CWi
ストーカーも大変なんだなw

166:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:39:32.39 ID:D9ajdcEN0
俺まで泣きそうになった。
「一緒にかえろっか。」そう言って手を繋いで歩きはじめた。

俺が使った駅まで歩く間、彼女とはほとんど話さなかった。
でも手を繋いでるぬくもりだけで、俺は満足だった。

170:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:41:25.96 ID:D9ajdcEN0
駅に着いた。
道中どんな話をしたか全く覚えてない。多分、ほとんど話さなかったと思う。

俺は、電車が来ると

「ありがと。それじゃあ、また来るね。」

そう言って、電車に乗った。

172:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:42:52.09 ID:D9ajdcEN0
彼女は扉が閉まって、電車が動きだすまでずっと手を振ってくれてた。
ずっと笑顔だった。もうキュン死しそうだった。でも死んだら結婚できないからしなかった。

この時俺は、連絡先の交換をしなかった。
もう確信してたんだ。ああ、もう結婚だなって。

174:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:45:50.79 ID:D9ajdcEN0
これ、一昨年の6月の話ね。
俺はもう2ヶ月後に控えた彼女の誕生日のことで頭がいっぱいだった。
次だ、次でプロポーズだって。

場所も分かった。手ごたえも十分。

我ながら、俺はなんてサプライズ演出が得意なんだと感動した。
サプライヤーだと思った。

175:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:46:42.87 ID:g1hzWQZh0
フラグ立てすぎワロタwwww


177:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:47:42.85 ID:D9ajdcEN0
俺は早速お金を貯めて何を買おうか思案した。
自分の服もろくに買わない、町に繰り出すなんてもってのほかな俺でも
10回ぐらいは町に繰り出して何を買おうか考えた。

179:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:49:58.88 ID:D9ajdcEN0
そして俺は足繁く町に繰り出した。シルバーアクセ、婚約指輪、家電、色々悩んだあげく
筆箱に決めた。

183:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:52:29.74 ID:D9ajdcEN0
我ながらグッドチョイスだった。若すぎず、しぶすぎず。かつ毎日使う。完璧だった。

181:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:51:03.56 ID:D9ajdcEN0
5000円の筆箱な。めっちゃいいやつ。

182:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:51:19.34 ID:nKYqsmHv0
ふwwでwばwwwこw

185:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:54:30.73 ID:D9ajdcEN0
>>182 社会人祝いにおじいちゃんが万年筆とかあげるじゃん?
あれっぽくていいかなって思った。

それからの2ヶ月どうやって生きてたのか覚えてないけど、
気がついたら誕生日の日になってた。
俺はまた4時半頃から校門から少し離れたところで待ってた。

ちなみに少し離れたところにいたのは
彼女と帰るときに「何か校門にずっと人が立ってる」って
帰る教員からまだ残ってる教員にメールで受け渡しがあってたと彼女が言ってたので。

188:名も無き被検体774号+:2012/01/17(火) 01:56:53.35 ID:D9ajdcEN0
今度も彼女は9時ごろに出てきた。同じように声をかける。

同じように絶句する。

同じように「お久しぶりです。」という。

デジャブだった。