メール送ったのは、13時ごろだった
いつもユカと待ち合わせしてた時間
まぁいつもって言っても2回だけなんだがな
ゲン担ぎじゃないけどその時間に送れば返信くれる気がしたんだよね
今でもよく覚えてるよ
すぐ返事が来るの期待してたけど、期待って裏切られるよな
1時間待っても、2時間待っても返事こなかった
そんで夜になっても返信はこない
俺はその時改めて
自分がブサメンであることを思い出したよ
そりゃ1週刊も時間空いてブサメンからメール来ても無視するよなって
だって俺が女なら、俺からメール来たら無視するよ
自分で言って悲しくなるけど
俺はそんなくらいの男だからね
てかユカは出会い系使ってるんだから、他の男と出会い系で会って俺なんかよりずっとイケメンと会ったのかもしれない
マジでイケメン死ねって思ったよ
自分で妄想して自分でキレてた
そんなことばっか考えてたら、iPhone、鳴ったんだよ
メール来てた、ユカからだ
本当に嬉しかったね、嬉しかった
「ヨッシャァァ!!」って叫んだもんな
ホントに叫んだ
でもまだ喜ぶのは早い
メールきもいとかそんな内容かもしれない
そんで恐る恐る開いてみたメールの内容
「元気だよ
てかこの前の話で嫌われたかと思ったからなんかメールできなかったんだ
メールしてくれてありがとう」
って書いてあった
嫌いになるわけないじゃん!
ってかなんだよこの可愛すぎるメールは
1週間分の疲れや気苦労なんか一瞬で吹っ飛んだよ
それから何通か慣れないメールのやり取りをした
っていっても4通くらいだけどな
女の子とのメールがこんなに神経使うとは思ってなかったよ
そんで、次の水曜の夜にまたユカと会う約束をしたんだ
その日から水曜の夜までの時間
たった数日しかなかったけどあまりにも待ち遠しくて何週間にも感じたよ
そして水曜の夜
待ち合わせは駅のいつもの場所
時間は20時だったかな
ちょっと遅めの時間だった
そして20時ちょうど
ユカが来た
ちょっと小走りなユカ
死ぬほどかわいかったよ
その日は2人とも夕食がまだだったから、近くの定食屋でご飯食べることにした
ユカは俺に会うの楽しみだったって言ってくれた
嬉しかったね
ブサメンの俺がこんなこと言われるなんて
ユカの話によると、この日はちょうどお母さんが夜勤でこの時間でも外出できたらしい
普段は夜はほとんど出れないらしかった
だから久々の外出で、ますます嬉しいって言ってたな
俺はずっと気になってた義父とのことはもう聞かないことにした
というかユカの元気そうな顔見たらなぜか吹っ飛んじゃったんだよね不思議と
だから定食屋での会話は初めてユカと会った時と同じで他愛のない話をした
ユカと話をしているのに、全く緊張していない自分には驚いたよ
それで定食屋でご飯食べ終わったあと
これから更にどっか行こうなんて俺が言える訳もなく
話もしてて結構時間もたったから「じゃそろそろ遅いし帰ろっか」って言った
そうするとユカは気のせいかな、ちょっと何か言いにくそうな感じを見せた後に
「そうだね、俺くん明日も仕事だし、そうしよっか」
って俺はもっとユカと一緒にいたかったけど、
これ以上一緒にいるとまたユカに辛い話させちゃうかもなって思ったから
まだ一緒にいたいけど帰ったほうがいいかなって思ったんだけどね
そして定食屋から駅までの帰り道
ユカが言ったんだよね急に
「私、俺君の事大好きになっちゃった
だから、付き合ってくれない?」