21：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:19:53.77 ID:qPmf/84t0
オロナインでふいたｗｗｗ
22：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:21:14.15 ID:rwXAwCHb0
そこは消化器外科医。
おいらとは違う。
攻める、攻める。
グイグイ攻める。
おいらと看護師で痛みで動くオッさんを抑えつける。
しかしびくともしないオロナイン。
院長の顔がわずかに歪む。
「オペ室でやろう、ルンバールだ。」
腰椎麻酔下で処置を行うことになった。
準備に向かう院長。
おいらは点滴や前処置の指示を行い、もう一つの仕事に向かった。
家族への説明、ムンテラだ。
24：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:23:17.92 ID:rwXAwCHb0
診察室の外では奥さんが待っていた。
世の中にはいろんな形の愛がある。
人に迷惑をかけず体に害がないなら、それはそれでいいと思う。
与謝野晶子も夫婦でバナナで遊んでいた。
しかし状況を説明した時の奥さんの表情は、
彼の性癖は夫婦で共有されたものではなかったことを物語っていた。
「なぜ、なぜ、なぜなんですか！」
おいらにいくら聞いても答えられない質問を繰り返しながら、
奥さんは震える手で同意書にサインしてくれた。
26：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:23:49.36 ID:80LuwyeC0
大惨事じゃねえかｗｗｗ
28：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:24:31.68 ID:rwXAwCHb0
手術室に患者を搬入する。
腰椎麻酔を行い、砕石位で異物摘出を行う。
異物鑷子ではつかむことができず、院長は整形のアレとか婦人科のコレとか、
次々に突っ込んで摘出を試みる。
ついにビンの蓋が引っかかり、引きずり出すことができた。
ちょっと便のついた蓋にオロナイン軟膏の文字が光る。
31：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:27:42.65 ID:rwXAwCHb0
続いて本体の摘出を行う。
びん自体は掴むことができるのだが、軟膏で滑り手前に持ってくることができない。
そうこうしているうちにビンが割れた。
破片で出血が多くなる。
こうなれば壊して出すしかない。
端から破砕し、細切れにて出すことができた。
あとは止血剤を突っ込んで終了。
所要時間は約1時間。
オッさんは麻酔が効いて高鼾。
ちょっと殴りたくなる。
33：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:30:25.86 ID:rwXAwCHb0
後の処置をしていると、再びスーツに着替えた院長が顔を出す。
「後はよろしく。」
お礼を言うおいらを後に颯爽と帰っていく。
ダンディだ。
35：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:31:00.35 ID:liFxkM/D0
痛そう
36：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:31:26.27 ID:80LuwyeC0
俺は今後オロナイン見る度にこのスレを思い出すのか
37：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:31:36.59 ID:rwXAwCHb0
処置を終え、呆然とした奥さんに説明し、当直室に向かった。
冷えたベッドに横になる。
今日は外来だったな、早く寝なきゃと思う。
時計は4時を過ぎていた。
38：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:31:49.41 ID:gl1EJmpW0
とりあえずパンツ抜いだ
39：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:32:07.52 ID:kH84ZSNA0
ダンディ院長になら掘られても良い
40：名も無き被検体774号+：2011/12/24(土) 00:32:45.74 ID:rwXAwCHb0
朝、患者は外科に引き渡した。
その後は経過もよく、数日後には退院したとか。
最も翌日には娘さんだろうか、若い女性が見舞いに来たらしい。
一言も喋らず、しばらく睨みつけて帰っていったそうな。
