元夫は自分のタヒ期を知った時に、
誰に知らせることもなく遺言書を作っていたそうなのです。
姉と子供だけでなく、私にも分与がありました。
遺言書とは別に、ベッドの上で書いたと思しきメモ書きに
「(私)へ 本当にごめんなさい」と残されていました。
元夫は不器用な人だったんだなと、彼と離婚して以降初めて涙が出ました。
姉は私宛に財産分与があることに猛反発し、
実両親・義両親と組んで、相続放棄するように迫ってきました。
子供たちが「お父さんの遺志をくんでほしい」と言っても無駄でした。
私は子供たちにさえ遺言書通り残してくれるならと、相続放棄しました。
なぜ放棄したかといえば、相続の話が出たころに、
私に元夫と同じ病気が見つかっていたからです。
恐らく来年の今頃は生きていないでしょう。
余命宣告を受けて初めて、元夫の気持ちを本当に理解できたような気がします。
今にして思えば、私から元夫に愛情を示したことはほとんどありませんでした。
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