一郎はしきりに外出しようと誘って来て、何とかごまかそうとする態度に腹が立ち一旦部屋を出ました。
そして大掃除の為に買っておいたバルサンを洗面所から引っ張り出してきて
「ほんとに汚いねー部屋。きっとゴキブリいるよ。今から掃除ね。バルサン焚こう」と言いました。
妙にテンションあがってきた私は慌てる一郎を無視し、バールーサン!バールーサン!とひとりで掛け声をかけながら準備しました。
ついに一郎は泣きそうな顔になり、ごめんなさい!!と謝り始めました。
当然クローゼットのドア越しに話が丸聞こえのため、ゴソゴソ音がして中から女が。
が、何故かナース服…
とっさに一郎を洗面所のほうへ引っ張りました。誰なの?と聞いても何も言わない。
頭に来てそのままトイレに押し込め「そこにいて!」と言い、気休めにほうきでつっかえ棒をして(トイレは引き戸)部屋に戻りました。
そして部屋に戻り、事情話してくれますよね?と女に聞くと話すと言うので話し合いスタート。
女はヨシコ仮名。一郎の会社の後輩。
会社の飲み会でお互いコスプレ好きだという話で盛り上がり意気投合。
ヨシコには彼氏がいなく、一郎も私にコスプレをしてくれと言い出せなかった(らしい。コスプレが好きなんて聞いたこと無かった)。
そこで利害の一致があり、コスプレしてちょくちょく楽しむようになったと。
ちょっとびっくりしたのはヨシコが「私の話は本当です。証拠にメール見せます」というようなことをいきなり言ってきた。
なんか変?と思いつつも、それなら見せてもらいましょーかと言うことで携帯を見せてもらうと、何故か一郎からのメールは全て保護してありました。
関係が始まった頃からのメールが全て残っており、確かにヨシコの話は全て本当のようでした。
ここでトイレのほうきを外し一郎を部屋に戻すと、ヨシコと私が一体何を話したのかを伺うような態度。
私が「随分楽しんでたみたいだね~コスプレ」と言うと一郎は絶望的な顔になり、
「許して!浮気じゃないから!こんなん風○と一緒だから!!」と私に縋りついてきました。
私もさすがにア然としました。
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