366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 16:43:42.56 ID:JgJrgGE00
義父の落ち着きが逆にこえーよw
いきなりスイッチが入りそうだわ
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 16:50:36.82 ID:Ys3IYykl0
「あまつさえ、昨日の夜は…その女性の家に招かれて、遅くに帰ってきたそうじゃないか…」
俺は覚悟を決めた。言うぞ。全てを。まず最初の一歩を踏み出す!
「…御父さん。まずそこが違うんです。
…鼻琳からのメールは全て…俺の… 自 演 自 作 な ん で す !」
言った…。言ったよ!
俺は自分を褒めてあげたい。しかしこれではまだ全ての誤解は解けてない。
ここからが問題なのだ。
すると、それを聞いた御父さんが厳しい顔つきになった。
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 16:53:07.17 ID:A0xH4tlw0
はなりんで吹くwww
384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:02:43.28 ID:ZRUXSGwnO
ていうかはなりんのアドレスでメールしてみせれば無実を証明できるだろ
これ釣りの匂いがしてきた
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:05:08.37 ID:UhM9BwKq0
>>384
俺もそうは思ったけどさ
>>1がフリメ取る→リアル愛人に使わせる→IDもパスもわかってるから「自作自演でしたー^^」って言えちゃう
って可能性が残る以上、浮気していない証明にはならんわな
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:05:12.44 ID:Ah1JWVsL0
この手のスレで、事実か作り話かなんて気にしてる奴なんているの?
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:07:02.55 ID:Ys3IYykl0
「…なんだって?ピキピキ」
俺は怒りの仏に少しびびったが、話を続けようとした。
しかし、遮るようにそれまで黙っていた嫁が口を開いた。
「それ”…ゲホッゲホッ!」
嫁は久しぶりに言葉を発したせいか、声が上手く出ないようだった。それが今でも印象に残っている。
「…それって昨日私に言った、驚かせようとしたドッキリって話…?
また…そんな嘘…つくの…?」
「違うんだ…嫁。いや違くないごめん。それは実は嘘なんだ…。あの時はあわてて咄嗟に嘘をついちゃったんだ…。ごめん」
「また…嘘じゃん……ふぇ…うっ…う”う”う”う”ぅぅぅぅ……ばかぁぁぁっ!……」
嫁が泣いてしまった…。あんなつまらない言い訳使わなければ良かった…。畜生…。嘘カウント1増えた…。
「…怪しいと思ってた…通帳もぉ…うっ…グス…クレジットカードも…夜に帰ってこないのも…ふぅう”ぅ”ぅ”ぅ”ぅぅうぅ…」
御母さんの俺を見る目が、生ごみよりさらに汚いう●こを見る目にレベルアップした!
やっぱり怪しまれてたのか…。だけど全ては誤解なんだ。これからその誤解が一つずつ解けていくはずなんだ!
俺 の カ ミ ン グ ア ウ ト が つ い に 始 ま る …
411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:33:35.04 ID:Ys3IYykl0
「嫁…俺は…世間で言われている ア ニ メ オ タ ク な ん だ 。 」
ついに言った…。後悔はしてない。
少し清清しさを感じるまでだった。罪を白状したような気分…。清涼な風が俺の心を吹き抜ける…。
俺の脳内の鼻琳が存在を否定され、ダメージを受け叫んでいる気がした。
部屋がシーンと静まり返る。しかし、場違いの発言がこれほどまでに時を止めるとは…。
嫁は何を言っているのかよく分からないという顔をしていた。もちろん目は真っ赤。
「御父さん…。この鼻琳というメールの女性は、僕の好きなアニメに出てくるキャラクターなんです」
御父さんも訳が分からないというしかめっ面をしている。
しかし俺はさらに畳みかける!攻撃…いや口撃を止めない!
「 つ ま り !
俺は自分の持っているフリーのメールアドレスを、自分の携帯に 鼻琳 と登録して、
そして自分の携帯に鼻琳からとしてのメールを受け取っていたわけですよっ!!(ドヤ顔っ)」
俺は何故か自信満々に言い放った。
どうだ!?どうにでもなれ!これで分かっただろう?事件の内容、そして俺の気持ち悪さが つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:35:09.25 ID:Ys3IYykl0
俺は御父さんを見た。
御父さんはちょっとキョドった様子でこう言った…。
「 つ ま り … ど う い う 事 な ん だ ? 」
御父さんは理解していなかった。つーかナルトかよチクショー・゚・(つД`)・゚・
そして、御母さんの俺を見る目が、う●こを見る目から可哀想な子を見る目に変わった!
やめて御母さん!それが一番傷つくの!
…確かにちょっと上記の説明じゃ分かりにくかった。俺も正直ちょっと分かりづらいなと言ってて思ってた。
俺は赤面しながら、フリーのメールアドレス、自分の携帯への登録…。今回のメール偽装事件の内容を細かく三人に説明した。
正直死にたかった。御父さんに「あーそういうことね」と頷かれる度になんか死にたかった。
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:37:24.67 ID:HMgpHnVZ0
これもう義母からは一生普通の目で見られる事ないね
438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:55:02.78 ID:Ys3IYykl0
「…それで鼻琳からメールが来ているように自分を思い込ませて楽しんでいたんです…」
事件解決…。全てを説明し終わった瞬間、俺の脳内鼻琳は断末魔の声をあげて消滅した。シュワ~。
勝った。俺は鼻琳に勝った。もう惑わされない…。そうだこれからは心を入れ替えて…一日三膳恋陽陽…
「夫君」
「ひゃい。御父さん」
完全に油断していた。何か御父さんと嫁が話しをしていた。
そしてこっちを向いた。
「夫君が好きな…そのアニメ…。
な ん て 名 前 だ い ? 」
えっ…名前?俺は予想外の質問に焦った。
「名前ですか!? は な り ん ですけど…(連呼させるなwww恥ずかしいwww)」
「えーっと…違う違う。 題 名 だ 。 」
えええええええええ題名言うのぉぉおおお?どんな羞恥プレイですか!?
知ってどうするの!?えええええまじで言うのねぇまじで?
俺は平静を装ったが、明らかに動揺していたと思う。
442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 17:56:35.45 ID:sFGkjGwQ0
お父さんが本当の意味で理解者になるわけか
459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:08:59.04 ID:Ys3IYykl0
そんな俺の様子を見た嫁が
「やっぱり嘘じゃん…夫がオタクなわけないよ…。今まで一緒に居た私が言うんだもん…。
どうせ鼻琳と…昨日の夜に電話で打ち合わせでもしたんでしょ…?こうやって言えば大丈夫だとか…」
と憎らしげに言った。
嘘じゃねーよチキショー!!脳内鼻琳が高笑いし息を吹き返すのを感じた…。
ハナリン
完璧な嘘はリアルを侵食する… そんな映画のキャッチフレーズが頭に浮かんだ。
悔しかった…。俺の脳内の鼻琳を殺すだけじゃもう鼻琳の存在は消えない。
こいつら三人に住む鼻琳全員を消さないと、完全には消滅しないのだ。
なんなんだ!?鼻琳…。最初はただの空想の人物だったのに、今では俺以外の三人にまで存在を認められる人物にまでなった…
怖い。鼻琳超怖い。俺は鼻琳に初めて恐怖を感じた。
465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:13:45.69 ID:O/OQhuKy0
でも未だに嫁が実家に居るって事はまだ許してもらってないんだろうな…
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:14:32.35 ID:Ys3IYykl0
「私もね。信じられないんだ。キミがそういう趣味をもっているとは…。
いや、その趣味を悪いというわけではないが…」
糞。負けるか。
題名を言えばいいんだろ…。恥ずかしいけど、嫁の受けた苦しみに比べたら!!!
「恋姫†無双…です///」
「…来い?ひめむ僧?」
「こ・い・ひ・め! む・そ・う!」
474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:17:32.10 ID:Ys3IYykl0
なんだ?…御父さん俺をからかってるのか?くそう恥ずかしいぜ。初めて嫁にチンぐり返しされた時より恥ずかしい///
しかしこれで、もう…。
すると御父さんが立ち上がり、隣の部屋に行ったかと思ったらすぐに戻ってきた。
ノートパソコンを持って。
478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:19:48.16 ID:ojtVTI+b0
これのどこが相談スレだよwwwww
>>1が全部口先だけなのは今更じゃねーか
481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:21:09.90 ID:O/OQhuKy0
>>478
まあ俺もそこは同じように思ってるけどなwww
489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:24:25.64 ID:Ys3IYykl0
御父さんはさっき居た同じ場所に座り、慣れた感じでノートパソコンを広げた。
パソコンの起動音が鳴る。
そして何か打っている。これは…まさか…
…検索?
やめてくださいね。
御父さんやめてください。
俺は神に祈った。無線LANが切れますように。契約プロバイダが爆発しますように。
しかし神などいない。この世に居るのは悪魔のみ。その名は鼻琳。
494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:25:53.02 ID:Ys3IYykl0
御父さんは、うん…うん…となにか呟きながらマウスを操作していた。
嫁と御母さんもパソコンを覗き込んでいた。
俺だけディスプレイが見えない…。みんな何を見てるの?何をしてるの?
バクバクの心臓が痛い…。
そして沈黙を打ち消したのは、パソコンからスピーカーから流れる大好きなあの曲だった…
『誰かにささぐ~命~なら~♪自分の境界を越えて~♪
今ならば~ここでなら~♪強さに変わりぃ明日へ続ーくよー♪』
おいいいいいいいい!!!!OP鑑賞かよぉおおおおお!!!!
498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:27:33.89 ID:vHmmqGZ6P
>>494
このタイミングで恥ずかしさで狂うような感じになれば哀れみくらいはもらえたかもしれん
503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:30:23.94 ID:eqqJB/Mq0
これまでの経緯を説明してるだけでここまで掛かるとは壮大な相談スレだな
506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:31:00.00 ID:Ys3IYykl0
「えっちょっ…ちょっ…見るんですか!?今!?」
俺はあわてて立ちあがってディスプレイを上から覗き込んだ…。youtubeだ。
「ああ。夫君がそれ程まで好きな作品なんだろう?」
「ええ?…ああ、はい…そうです…けど、その」
「ならいいじゃないか。私達も見てみたいよ。なぁ」
御父さんは何か勘違いしている。ドラえもんやしんちゃんとは違うんだぞ!
エロゲ原作のアニメなんだ!Hなシーンもあるんだぞ!
510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:32:30.69 ID:4EujR7RT0
>>506
どう見ても復讐されてるな
509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:32:21.24 ID:Ys3IYykl0
俺はソファに座って縮こまった…。嫌な予感がする。これはマズイ…。
子供の頃、悪さをした時にその悪事が親にバレているのか、バレていないのかどっちか分かりかねる時のあのモヤモヤした感情。
『忘れたい景色があり~♪
忘れたい記憶もあるぅ~♪』
おいいいいシンクロしてるよ。今の俺の気持ちと歌詞シンクロしてるよ。
flower of braveryはもうノリノリでは歌えない…
517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:34:31.06 ID:WjVhmqHd0
久しぶりにVIP開いたけど、メチャメチャワロタwww
520:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:35:37.37 ID:iv+Rm5NIO
いろいろとワロタwwwwwww
522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:37:42.10 ID:Ys3IYykl0
くそ。三人がディスプレイをじっーっと見ている。
表情から感情が読めない…呆れているのか、怒っているのか…それとも案外この曲良いかも!
とか思っているのかもしれない。
むかつくのがたまに御母さんが俺の方をチラッ…チラッ…と見てくることだ…。
591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:43:22.18 ID:Ys3IYykl0
『真実だけを~追い求め~♪』
よしサビに入った。俺は安堵した。もう曲は終わりに近づいている。
この俺だけディスプレイが見えないこの状態はもう終わりにしたい。心臓にわるい。
『明日へ続~くよ~♪』
よし…サビ終わり…終わった…
『傷を負った夢の為~♪』
まさかのフルかよおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
ニコニコ動画じゃねえええんだからよおおおお!!!!
534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 18:44:14.77 ID:aFmiyUPi0
いちいちハナリンで吹く
592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:44:19.35 ID:Ys3IYykl0
もう俺の精神はボロボロだった。
多分、曲の一番はOPのムービーが流れていた。覗いた時に動いてたから。
だが二番は分からない。
その動画の作者のお好みで作られてるからだ。
いやらしいエロゲ原作のアニメだってばれちゃうかも…はわわ…
しかしその心配は杞憂に終わった。二番のBメロで御父さんは曲を止めたからだ。
終わり?終わったの?
俺は地獄が終わった…と安堵した。
しかし次の瞬間、御父さんから出てきた言葉は信じられないものだった。
593:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:46:19.91 ID:Ys3IYykl0
「鼻琳とはどのキャラクターだい?」
まさかの興味津々ルートぉおおお!?
俺は御父さんが分からなくなってきた。
この人は仏の仮面を被った悪魔なのかもしれない…。
さっきから俺に対して何かを仕掛けてきている。
「あ…あの…金髪の…ツインテールで…くるくる巻いてる…」
「ちょっと分からないからやってくれない?」
パソコンをズイ!とこちらに向けてきた。
畜生。この時はなんで御父さんが、恋姫のOPを探し当てたのか疑問だったが、
youtubeの検索欄はひらがなでこいひめって打っても、ポップアップで
恋姫 op とか色々出るじゃねぇか…
597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:54:25.67 ID:eqqJB/Mq0
御父さんからほのかなオタク臭が
599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:58:29.92 ID:Ys3IYykl0
俺は こいひめ と打って適当にポップアップから 恋姫 3 というのを選んだ。
もうしょうがない。鼻琳を見たいと言ってるのだからここまで来たら見せるしかない…
カミングアウトしてしまったのだから、もう堂々とするしかない。
検索結果の中で一番上にサムネイルが華琳様が映っている動画がある。
それをクリックして俺も横から見えるようにテーブルの隅に置いた。
三人が何を見ているのか分からなくて不安になるより、
一緒に見たほうが何倍もいい…。
その時はそう思ったんだ…
600:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/02(水) 19:59:41.35 ID:Ys3IYykl0
再生が始まる。もう嫁や御母さんそして御父さんの顔なんて見ていられない。
普通に華琳がでてきて、すぐにストップして、この子ですよ!で終わりだ。
三人が集中してディスプレイを見る。
よし!スタートだ!
『お帰りなさいませ♪ご主人様~♪』
おいいいいいい!!!!!!ふざけんなああああああ!!!!!
気まずいってレベルじゃねーぞ!!
普段こんなアニメじゃねーじゃん!!!
なんでこの動画選んじまったんだあああ!!!!