そして番頭から電話がかかってき、次の現場を指示される電話に出た。
「おー。山本。次の現場な。一年間監督の手元で岡山行って来てくれ」
俺の何かが壊れた
「岡山ですか?!?なんで??だって岡山ですよ!?!」頭は混乱していた
「いや、岡山の方の現場で監督の手元になる人間が欲しいんだって。ほら〇〇所長がさ~。お前、関西出身なんだから地元に近くて嬉しいだろ。なあ頼むよ」
会社は神奈川にある。俺の住まいも神奈川だ。
毎日、埼玉までいったのに…なんでこんな目に…と思いながらも冷静に
「ちょっとww勘弁してくださいーよwマジっすか??www」
冷静になると人間の悲しい性かな、上の人間には露骨に嫌なことも言えず
笑って行きたくないアピールするしかなかった
電話を切り、「岡山なんか行きたくねーなクソ」と思いながら裏スロ屋に向かった
裏スロ屋につくと金田さんがおり、岡山に一年行ってくれと頼まれたことを話した。
「そうなのか。お前行きたくないなら断った方がいいぞ」
「でも、断ったらどうせ仕事も干されるんじゃんないですかね?」
「俺はもうこの会社に頼るしかないけどよー。借金もあるしお前はパチンコで暮らしていけば?金あるんだしよ」
俺は昔、3年程スロットで暮らしていたことがある。
それも開始は3万だったが一年もしないうちに300万まで貯金できていた
「それもありっちゃありですかね」
「それだったら、俺の友達紹介するよ。一人でスロットで食うのは今の時代きついだろ」
俺の心は会社からスロットで食っていくという馬鹿な方向に傾いていた
とりあえず俺は金田さんの友達の安達さん(仮名)にあってみることにした。
休みの日に3人でギャンブル談義をした。
安達さんは少し怖い風貌だったが気さくに俺に話をしてくれた。
「なんだ。見た目と違っていい人っぽいな」そう思った。
安達さんはちゃんと真面目に働いてくれるなら日給8,000に出玉2割くれると言ってきた。
もともと働くの嫌いな俺にはもってこいの条件だった。
「よろしくお願いします」
俺は安達さんにそうお願いし、会社に実家の都合で今月一杯で辞めさしてくださいとお願いした。
会社も「辞めたいならどうぞ。」っという態度でスムーズに退社できた。
久しぶりの開放感。一気にストレスが消えたような気がした。
安達さんに会社を辞めた事を伝え、安達さん達のグループに合流する日がきた。
安達さんたちのグループはで15人以上いるみたいだ。
ただあってみて挨拶をしたが何人かは死んだような目をしていたのが印象的だった
初めて安達さん達のグループで仕事をする日。
忘れもしない
俺はギャンブルの海物語で8万7,000円負けた
このお金は安達さん達のグループの資金なのだ
初めてだしそういう事もあるよと、安達さんは笑って許してくれた
その日は他のメンバーがスロットで出したことと
ギャンブルを一緒に打っていた池山さんが4万発だしてくれたので
一人は大負けするだろwって言う流れだったのにも助かった。
次は頑張りますと俺は皆に頭を下げた。
次は頑張ってくれよ。っとみんな言ってくれた
俺はその次の日から一週間で21万負けた
一週間で20万近く負けたのは初めての体験だった
辛かった。
台の設定。パチの釘。けして悪く無いのに確率通りには出てくれない
途中で帰らされる日もあった
辞めたかった。でも辞めると生活が出来ないから辞めれなかった
(アパートは前の会社名義。一ヶ月でも滞納すると追い出すとの約束)
一週間すぎても調子があがらず負け続ける俺
どうしようもない自分に誰も優しい言葉をかけてくれる人はいなくなった
そんな時、池山さんがメンバーから脱退した
池山さんもそうとう負けが込んでたみたいだったから自分から辞めたのか…
俺もそろそろこんな甘い考えで稼ごう何て思わないでアルバイトなり就職するように頑張るか。
なんて考えていた。
でも頭の中ではそう思っていたのが少し勝つと、俺は才能がある。
これで食えて行けるならこんな楽な商売は無いと最低な考えを変えれなかった
プライドもあった。
以前は4号機主体とはいえ、月に40万は稼いでいた
安達さん達の台選びが悪いんじゃないか?っと責任転嫁するも
子役や設定推測は高設定を示していた。
俺は負ける恐怖をしりたくないために自分の打った台の収支をつけるのを止めた
ただ、調子は戻ってこず。
一ヶ月で60万はやられていた
月の〆の日にミーティングがある。
俺は未だに首になってない自分に不思議差を感じていたがグループ内ではまだ上には上がいるんだろう
60万なんて実は屁でもないんじゃない?と思っていた。
飲みながら会話をしていると安達さんが月のグループ内の収支を発表した
「今月。120万プラスでした」
これは人件費抜きでプラスになった収支のことだった
おー。さすがにプロ軍団。すごいな!と俺は少し興奮した
「続いて、今月の結果発表。〇〇プラス457k…」
え?そいうのも発表するの?でも一番プラスの人だけだよね?
なんて思いながら安達さんは一人一人読み上げていく
「〇〇プラス98k。最後にに山本マイナス746k。以上。」
血の気が引いた
本当に意識が遠のくを必死に堪えていた。
死にたかった
発表が終った瞬間、意識を保ちながらも責任を取ってやめようと思い。
皆にすいませんでしたと土下座した。
「すいませんでした!僕が足を引っ張ってなければもっと勝ててたはずなのに…。責任をとって辞めます。少しの時間でしたが楽しく仕事させてもらってありがとうございました」
こんな感じで謝罪と土下座をした。
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