矛先を向けようにも母と叔父は逃げた後で、
残った私にぶつけるしか感情のやり場が持てずにいる。
落ち着くまでしばらく距離を置いたほうがいいとすすめられた。
卒業までの学費は祖父母が払ってくれることになった。
祖母が泊っていくようにすすめてくれたけど、
腫物を見る視線が辛くて学費のお礼だけ何とか言って帰った。
その日から胃が食べ物を受け付けなくなった。
何も残っていなかった部屋を思い出すたびに、
自分の20年を全部なかったことにされたんだって思いから抜け出せなくなる。
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