とにかくリア充たちの数が、予想より多いのだ。
太田の「6、7人」というのは、全くのデタラメであった。
ざっと数えたところ、遠目で見ても全部で10人は超えている。15人くらいか
まあ、今更そんなことで怖気付いていては、嬉しそうに俺を送り出してくれた母親に顔向けできない。
俺は意を決して、その集団に向かった。
俺「うぇ、うう、う、うぇーーーいwwwwww」
俺「うぇ、うう、う、うぇーーーいwwwwww」
血迷ったかごん
リア充たちは、かなり面食らっているようだった。
いつも寝たふりをしているようなネクラな非リアから、いきなり「うぇーーい」である。
俺がくることは、すでに大田から聞かされていたのだろう、そこまでめちゃめちゃ驚いた様子でもなかったが、
若干引いた様子で
「お、おう…」だの「よ、っ、よぉ…」と返事をしてくれる。
遅れてきた奴らも、数人やってきた。そいつらはみんな
「よぅ!遅れて悪りぃっす!」だの「おぉ!」だの言っている。
俺は気付いた。2chはではよく言われているが、現実で「うぇーいwww」だの言っているリア充高校生は、めったにいない
???「嘘を嘘と見抜けない人間がインターネットを使うのは難しい」
俺が当然のようにそこにいることにギョッとしたリア充も何人かいたようだが、
そこはさすが、誰も俺に対して直接文句や悪口を言うことはしなかった。
さて全員集まったようだ。ざっとみて、クラスの半分弱くらいはいるように思えた。
こんなにカラオケに入るわけないだろJK,,,とか思いながらも、連中についてカラオケに向かう。
道中、心やさしきクラスの女子が俺に話を振ってくれた
女「てか、>>1くん、当然のようにいてびびったwwww」
男「俺もwwwwなんかめっちゃ突っ立てるしwww」
俺「えふっ、え、っふwドゥひwww」
俺は会話慣れしていないので、なんと返していいのかわからず、とりあえずネットで学んだ戦術「愛想笑い」をしておいた
(アカン)
だが、その後の言葉が、ひどく俺を傷つけた
女「てかw服装おじさんじゃんwww」
男「思った思ったwwwなんかおじさんいる、とか思ったwwww」
女「なんかwwwwそのおじさんがwwwwwアヒュッwwwwwいきなりwwww「うぇーい」とか言ってくるからwww」
男「wwwwwwww」
男2「wwwwwwwww」
女2「wwwwwwwwww」
女「うわ、なんか変なおじさんにwwww目ぇつけられwwつけられちゃったぁ、とかwwwww思ってぇwwwwwwwwなんだこのおっさん、ってwwwwww」
一同、 大 爆 笑
自分でも薄々感づいてはいた。
この格好はおじさんである、と。
しかも俺の顔はかなり大人びている。しかも、高校生にしてすでに髪は薄くなっていた
どこからどうみても、おじさんに見えるらしかった。
薄々自覚はあったが、第三者にはっきりそう言われると、かなり傷つく。
しかも、これから一緒にカラオケに行くクラスメートに爆笑されたのである。その時点で、俺のライフポイントはかなり減っていた
俺「あぁ、そっすかwwwそりゃあ悪ぅござんしたねwww」
とかそんなことを言った。いまにして思えば言葉のチョイスまで古い
プライド高いな…
まあ何はともあれ、カラオケ屋に到着した。思っていたよりの大きな建物だった。
太田ともう1人が受付をすませると、俺たちはパーティールームとかいう訳わからんくらい大きな部屋に通された
俺はてっきり、はがないで見たように数人のグループに分かれていくつかの部屋に入るものだと思っていたのだが…..
さすがにこの大人数の中で歌うとなると、尻込みせざるを得ない
みたいなバカみたいなことを大声で叫んで、それに他の猿どもも呼応する
猿ども「っきゃああああああああああああああ!!っっっしゃあああ!!!!!!!!!!」
俺も適当に、うおおおおおおとか叫んでおいた。
太田「んじゃあね、みんなね、今日はなんと!!!あの!!!!>>1くんも来てくれましたあああ!!!!!!!!」
一同「…..お、うおおおお…….おおおおお…..」
もうやめてくれ太田…..
太田「…ん、まあ、ね。なにはともあれ、ね…….。あ、お、俺、じゃあ一曲目いっちゃっていいっすかああああああ!!!!!!」
一同「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!!!」
これには少し安心した。てっきり、「ゲスト枠」とかで俺がトップバッターになるかもという心配もしていたのである
太田「じゃあね、一曲目、いっっきまーーーーす!!!!!!!!」ピッ
オレンジ
作詞・作曲 GReeeeN
死ね、と思った