やめてくれ…お願いだから
Twitterで「○○高校 太田」とエゴサーチしまくったり、
太田の名前をfacebookで調べまくったり、住所録から太田の住所を見つけて、google mapで家をみまくったりした。
その晩のオナニーのおかずは、俺の好きな子を俺と太田の2人で犯すというものだった。
気持ち悪いのは重々承知しているが、俺はそのくらい大田に感謝していた。むしろ、太田が好きになっていた
>>1がんばれごん…
学校で寝たフリをしているときも、カラオケに行ったときのシミュレーションばかりしていた。
構内散策しながら、太田のことを考えていた。
家に帰ってから、俺は歌う曲の選別と練習を重ねた。家には家族もいるので、小声で練習した。
ちなみに、練習した曲はgreeeenの愛唄とか、オレンジとか、関ジャニ∞のノリのいい曲だった。あとはflumpoolとかか。
とにかく、リア充たちの中にいても浮かないように、俺はあいつらに受けそうな曲を、短い期間で亜あるが、必死に研究した。
同僚の誘いとか拒否しそう
googleからは、とにかくリア充たちが歌っているときにはケータイをいじらないこと、
ちょいちょい合いの手を入れる事、歌っている途中にトイレに立つようなことはしてはいけないこと、を学んだ
家では復習もした
「マァジデェ!!??」「うーーわww」「いやーーないっしょwwww」「うぇーーいwwww」「おっしゃあ!ww」
声のトーンや声量も習得したつもりだった。
きっと母親には聞こえていたはずだが、俺には何も言わなかった。
カラオケ前日、俺は一睡もできなかった。緊張とワクワクドキドキのせいである。
まあ寝られない時間は無為に過ごすのもどうかと思い、わざわざ風呂場に向かって深夜遅くまでカラオケの最終練習をしていた。
歌詞も完璧に覚えた。仮に途中でリア充に妨害されても、最後まで歌いきり自信があった。
しかも、俺はどうやら歌がうまいらしかった。風呂場で歌っていて、そう確信した。
俺は普通の人間より声が高いので、greeeenの曲がハマるのだ。
俺の必殺持ち歌greeeenの「オレンジ」で、なんとかリア充たちに一目置かせてやろうと目論んでいた。
そしていよいよ、カラオケ当日
よく考えたら、俺はリア充用の服を全く所持していなかった。
いつものGパンと、チェック柄のYシャツ、そしてなにかよくわからない柄のTシャツが3枚、運動靴ばかり4足
だが俺はあわてない。父親から服を借りることにした。
父親は俺と違って非常にオシャレで、シックで大人っぽい(?)服をたくさん所持していた。
大人っぽいコーデで、あのクソガキどもと差をつけてやろうと思った。
なんか枯れ草っぽい色のTシャツっぽいやつ(すごく暖かい)、なんか50歳くらいのおじさんがよくきてるような渋い感じのジャケットっぽいいやつを装備し、
運動靴を履き、俺は約束の場所に向かった。
先日の予習で、「誰かが歌っている最中は絶対に携帯をいじるべからず」と書いてあったので、俺はスマホを置いていくことにした。
スマホを持っていたら、ふとした拍子に絶対いじってしまう。
どうせ俺もリア充たちもお互いの連絡先を知らないのだから、持っていなくても同じである。
迎えに来てもらう場合は公衆電話から電話する、そう母親に言い残し、
俺は決まりまくったコーデで集合場所を目指した。
だが、俺に1つ心配があった。よく2chとかで見るのだが、
リア充たちとの約束場所に向かったら誰もいなくて、騙されていた、というやつである。
俺はそれだけを心配していた。
だが俺のそんな心配は、完全に杞憂に終わった。
集合時間5分前に着いたのだが、もうクラスのリア充たちが屯していた。
よかった。俺は騙されていなかったのだ。
ここまでくればこっちのものだ。カラオケに入って仕舞えば、俺の美声であいつらに見直させてやる。
だが、別の問題が発生した。