幼少の頃、仲の良かった女友達が死んでから今も続く恐ろしい体験がこちら・・・

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407:名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:49:09.84 ID:lj268pVv0
怖い

408:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:49:37.99 ID:Cf9Z2/cF0
俺「一旦、外に出よう」

本来ならベッドに寝かせるべきなのだが、俺は何かの危険を感じ
E子を抱えて公園のベンチまで連れて行った。

E子をベンチへと座らせ、俺は横へ座る。

温かい飲み物を購入し、E子へと手渡す。

最初は顔が真っ青だったE子だが、徐々に落ち着きを取り戻したようだ。

俺「E子?大丈夫か?」

E子「・・・うん、大丈夫だよ」

しかし、E子が貧血持ちだったなんて、初耳だ。

俺「貧血・・・今まで無かったけど急に?」

E子「うん、ちょっと・・・ふらふらっときちゃって、でも大丈夫だよ」

俺「そうか・・・」

409:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:50:28.85 ID:Cf9Z2/cF0
俺「E子、誰かと話してなかった?」

E子「え?」

俺「誰かと話してた声が聞こえたんだけど」

E子「あ、うん、ちょっと来客中でね、俺君来る時間だから急いで帰って貰ったよ」

俺「そうか・・・」

E子「・・・・・・」

何だろう?何か違和感を感じる。

E子「ごめんね・・・今日はもう、休ませて貰っていいかな?」

俺「あ、うん、そうだよね」

E子「せっかく来てくれたのに、ごめんね」

俺「部屋まで送ろうか?」

E子「ううん、ここで大丈夫」

俺「そうか、じゃあまた、元気になったらね」

E子「うん」

410:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:51:09.17 ID:Cf9Z2/cF0
俺は帰る際、違和感の正体について考えた。

あの寒さ・・・エアコンを付けているわけではないのに、あの寒さ・・・?

E子は来客中と言っていたが、俺がアパートに足を運んだ瞬間、声が聞こえた
E子の部屋に行くまで、あの会話を聞いてから、ものの数分だ。

そんな早さでアパートの外に出ることが出来るか・・・?

まあ、階段は二つあるから、俺が片側を上っている間に逆から急いで降りた可能性もあるが。

・・・

俺は妙な違和感を抱えながら、家へと帰った。

そしてその夜、俺は再び、あの夢を見ることになる。

412:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:51:54.97 ID:Cf9Z2/cF0
空気が重く、どす黒い空間。

あの夢だ。

後ろに気配を感じ、振り返る。

俺「!!!!!!!!」

俺は一瞬にして総毛立った。

そこには、前の夢で見た青年が居た。

しかし青年の目がおかしかったのだ。

片目がない・・・。

俺「・・・・・・」

俺は青年の異様な風貌に、固まってしまう。

青年は必死に、また何かを訴えている。

だが・・・相変わらず聞き取る事が出来ない。

次第に青年の顔がぼやけていく・・・。

そして、俺は目が覚めた。

413:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:52:57.07 ID:Cf9Z2/cF0
・・・・・・

俺はさっきの夢について考えた。

同じ夢を何回も見る、これはC菜の夢と同じ。

そして、あの青年、どこかで会ったことがある気がする。

俺は必死に、昔の記憶を頼りに、一致する人が居ないかを考えた。

・・・

・・・

・・・

・・・!

あっ!

俺は思わず声に出していた。

あの青年・・・。

あれは・・・・・・A男だ。

414:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:53:54.29 ID:Cf9Z2/cF0
まさか、A男に何かが?

胸騒ぎの消えない俺は、A男に電話をしてみることにした。

そういえば、A男と電話するのなんて何年振りだろうか

A男から一回、電話が掛かって来たことはあった。

そう、俺が加奈子さんの噂に巻き込まれた時だ。

あの時、A男は何の用事だったんだろうか。

そんなことを考えながら、ダイヤルを回す。


415:名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:53:57.42 ID:lj268pVv0
怖ー

416:名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:54:29.25 ID:btHxL8IS0
お守りのD子も気になるがまさかのA男て

417:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:54:39.75 ID:Cf9Z2/cF0
・・・

・・・

「お掛けになられた番号は、現在、使われておりません」

ダメか・・・。

これはもう、直接、A男の家へ行ってみるべきだろう。

俺は授業が終わった後に、A男の家へ行ってみることにした。

A男の家は、住宅街のかなり奥まった所にある。

家は一軒家だが、かなり古びた造りで、平屋だった記憶がある。

小学校時代に、何度も訪れていたため、難なく訪れることが出来た。

しかし、俺はA男の家の前で全く身動きが取れなくなっていた。

418:C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:55:33.82 ID:Cf9Z2/cF0
俺「・・・・・・」

元から古びた造りだったが、これ以上ないくらい朽ちていた。

どう考えても、人が住んでいるとは思えない。

予想通り、インターフォンは押しても鳴らなかった。
仕方なく、かなり強めにノックをする。

ドンッ!ドンッ!ドンッ!

・・・

・・・

反応が無い。

引き戸のノブに手を伸ばし、回してみたが、やはり鍵は掛かっていた。

どうしようか・・・とりあえず裏口に回ってみよう。

A男の家は正反対の箇所に裏口があった。
そこから入ればA男の部屋が近いから、昔はよくそこからお邪魔したっけ。

雑草がぼうぼうに生えている庭をかきわけ、俺は裏口へと向かった。

俺「え?」

俺は裏側の壁を見て固まってしまった。