出会いは大学生の時の塾講師バイト→難聴者の彼女との・・・

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346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:29:50.21 ID:4QDc0c6v0
ユウも大学生になり四月、五月と月日が流れていく。
でも例年のようにgdgdとはしなかった。
俺は身の丈にあった仕事を探しとにかく定職につこうと思った。
部屋も綺麗した。
身なりも正した。
タバコもギャンブルもやめた。
それは一重にユウがいたからだな。
彼女は大学に入ると同時に翻訳家についても学びだした。
いつも一生懸命で前向きな彼女を見ていると俺もしっかりしないとと自然と思うようになった。
ちょっと脱線するが実のとこと今のところ翻訳家にはなれていない。
需要のなさと、やはり障害者ってことで難しいようで。
でも俺は応援している。
得意だった絵を生かして絵本作家になれば?とも勧めている。
とにかく今でもユウは前向き、ポジティブだ。
347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:29:50.76 ID:VneAmMgQ0
いやあああああ
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:32:28.62 ID:4w4Y4tHHO
だれか奈津子に電話してユウに仕事くれてやれ
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:31:48.57 ID:AO1I6iZkO

彼女大事にしよう…

いないけど

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:31:49.61 ID:4QDc0c6v0
んで7月。
年に数回の実家からの電話。
俺はその時ユウのことを言った。
「今度帰るとき彼女連れて行っていいかな?」
「あらーwもちろんよwどんな子かしらw」
「普通の子だよ」
「会社の人?」
ドキっとしたが冷静を保ち。
「いいや」
「写メくらい送りなさいよw」
母親は歳と反して携帯を使いこなす、よく写メを送ってくるんだw
「後でな、それと一つ知っていてほしいことがある」
「なに?w」
「彼女は耳が聞こえない?」
「え?」
一気にテンションの下がる母親。
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:34:31.01 ID:4QDc0c6v0
「そういうこと」
「病気かなにか?」
「まぁ」
「障害者ってこと?」
「そんな言葉を使うな」
「連れてこないで」
「は?」
「お母さんは認めない。寄りによって障害者なんかと・・」
「おい、言葉が過ぎるぞ」
「とにかく家には連れてこないで」
自分の耳を疑った。
実の母親がそんなこと言うなんてと。
もちろんユウには話さなかった。
「今度俺の実家にいかないか?」と誘ったら喜んでいたからな。
372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:38:54.22 ID:+LKYTCjz0
>>360
ムカついた
でも母ちゃんの事は悪く言えない・・・
411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:49:48.97 ID:n21Fc0D50
>>360
リアルにそんな母親いるんだな
413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:50:43.45 ID:iC3d8Mh1i
>>411
だな
俺もドラマの中だけかとおもてた
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:35:26.04 ID:gQtTEool0
母ちゃんひどいな・・・
でも、親の気持ちもわかる。
>>1が守ってやればそれでいいんだ
363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:35:28.91 ID:FYKxOUeCP
母親・・・
またモヤモヤさせられるとは・・・
367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:36:53.21 ID:VneAmMgQ0
お母さん、それはないだろう・・・
370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:37:33.67 ID:aEOH/5HG0
母ちゃん…
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:39:21.44 ID:4QDc0c6v0
そして八月の末・・俺はレンタカーを借りて実家の会津若松に帰ることにした。もちろんユウを連れて。
運気ってのはあるのかもな。
仕事の方も、面接は上手くいき後は連絡待ちっていう具合にもなってた。
その流れに身を任せその日までに何度となく母親を説得した。
しかしメールは返ってこない。
ユウとの2ショットも送ったが返事はない。
このまま家に帰っても追い返されるだけかもと思ったが構わない。
その時は直接ガツンと言ってやろうと思った。
ユウとの約束が優先だしなと。
それに初ドライブでユウも満足げだったからそれで全てがおkだった。
しかし実家に近づくに連れて緊張。
最後のパーキングエリアで実家に電話。
休みだったので父親が出た。
378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:12.74 ID:gQtTEool0
父ちゃん!!!!!!!!!!!
380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:38.76 ID:wLSPypbd0

まぁ母親にしてみれば人並みの幸せをつかんでほしいと思う気持ちは大事

だが、そんなのは当事者の問題で関係ないよねぇと思う今日この頃

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:40:39.40 ID:4QDc0c6v0
「母さんは?」
「いるよ」
「もうすぐでそっちに着くから」
「え?そんなこと聞いてないぞ」
「末には帰るって言っただろ」
「そうか、(受話器を話して)おーい、男が帰ってくるってよー」
何かを話している。
「一人か?」
「いいや、彼女とだ」
「彼女と来るそうだー」
うるせーよ、親父w
「じゃあ気をつけてこいよ」
そう言うと切られた。
そして実家に到着。
チャイムを鳴らす。
出てきたのは地元で働く弟だった。
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:41:39.32 ID:5Vo7qgyE0
弟と親父に期待
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:42:19.26 ID:VneAmMgQ0
親父が頼みの綱だな
387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:42:19.74 ID:r45eQX250

>>1

お前わかってるのか?
俺泣いてるんだぜ

390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:43:10.92 ID:4QDc0c6v0
「おう」
「なんだよ彼女連れかよw」
そういう弟にユウはお辞儀をした。
「うるせー。早くいれろ」
「うーっす」
そして玄関に行くと親父が出てきた。
「おお、家に若い女の子がくるとは!!」
親父はしゃぎすぎだw
ユウはまたお辞儀をする。
奥で母親が覗いているのが分かった。
「母さん!!母さん!!」
親父が母親を呼ぶ。
渋々出てくる母親。
「ただいま」
母親は無表情のまま何も言わない。
「彼女のユウちゃんです」
玄関先に揃った家族に紹介をした。
392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:43:37.06 ID:m9cKDyA/0
親父がかわいい
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:45:23.28 ID:VneAmMgQ0
親父いいな
399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:45:54.52 ID:4QDc0c6v0
「はじめまして。ユウといいます」
ずっと車の中で練習していた台詞。「ちゃんといえてる?」って何度も尋ねてきた。発声なんて気にする必要ないのになw
「初めまして。男の父です」
なんかキリっとなりやがった親父w自重しるw
そして「お茶用意するからおいでおいでー」と父親と弟はリビング入っていく。
しかし母親は立ったまま。
401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:47:02.37 ID:GNkNWrlC0
親父wwwwwwww
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:48:01.82 ID:ucRu+qAx0
親父wwwww
でも印象は良いぞwwwww
407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:48:33.73 ID:qUr2eY/bO
親父さんいいなwww
405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:48:16.19 ID:54mko7teO
1 準備しなくて大丈夫?
409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:49:10.67 ID:4QDc0c6v0
さんくす。
チャリで10分のところにあるから平気。
書き込みながらも準備はしてるんだぜw
416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:51:23.99 ID:4QDc0c6v0
「なんだよ」
俺と母親の間の空気を読んだのかユウが困った顔をする。
すると母親は手を前に持っていった。
手話だった。
『初めまして。私の名前は○○です。よろしくお願いします』
これを手話でやった。
このやろー。
俺は笑顔を堪え切れなかった。
あの時ほど母親に対して愛のこもった怒りを感じたことはなかった。
ユウの顔にも満面の笑みが零れた。
普段俺の前では滅多に使わない手話を母親に見せた。
『初めまして。ユウと言います。お邪魔します』
って。
靴を脱ぎあがる。
「練習したのか?」
母親に尋ねる。
「知っていただけ」
ツンデレをやるには歳が行き過ぎているだろw
でもこんな母親が大好きだ。
430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:53:06.36 ID:56qdsGZX0
>>416
カーチャン(;∀;)
432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:53:27.58 ID:aEOH/5HG0
>>416
あれ?目から水が
カーチャン
434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:53:33.43 ID:+LKYTCjz0
>>416
かあああああちゃあああああなんんんんんんんん!!!!!!!!!
451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:57:27.23 ID:lYx8Dxa+O
>>416
今まで堪えたんだがカーチャン
てめーは駄目だ(´;ω;`)カーチャーーーン

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:51:57.50 ID:7rCwVWFd0
え、何、ツンデレ?
422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:29.28 ID:gQtTEool0
今会社なんだぞ!
泣かすな!!!!!!!!!!!!!
426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:38.59 ID:VneAmMgQ0
かぁちゃん、見事
429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:52:49.12 ID:n21Fc0D50
なんという…
444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:55:58.67 ID:4QDc0c6v0
父親も弟も初めは驚いていたがすぐに慣れてくれた。
弟は空気を読まず「手話教えてw」なんて言っていたので張った押しておいた。
ユウもユウで簡単な手話を教えていた。
夕飯を食べ終えると弟は部屋に入り父親はビールを片手にだべってテレビを見ながら寝てた。
ユウは風呂に入っていた。
「ユウちゃん、いい子ね」
「ああ人一倍な」
「ごめんなさいね」
「気にするな。誰もが同じ反応する」
「結婚考えているの?」
「急になんだよw」
「あんたも30近いじゃない」
この時はまだ20後半になったばかりなのにw
445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:56:00.93 ID:u/Yt9AV50
でも母ちゃんからしたら息子に苦労せずに
幸せになってもらいたいからそういう態度に
なっちゃったんだろうな
446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:56:00.92 ID:o5gp7EuV0
カーチャンの悪口言った奴出てこいやあああああああああああああぁぁぁぁ!!!
450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:57:26.70 ID:iC3d8Mh1i
>>446
すいませんでした
448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:56:46.07 ID:cCq6StOgO
おかあさあああああああん!あんた泣かせるやないの!
456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:58:37.03 ID:4QDc0c6v0
「今では30過ぎても結婚してない人なんてザラだろ」
「支えてあげられるの?」
人の話聞いちゃいねー。
「分からない・・」
そこに風呂上りのユウが顔を出した。
母親の貸した寝巻きに身を包み頭をバスタオルで拭いている。
湯に漬かって満足げな表情。
俺は一息ついた。
そして手招きしてユウを傍に呼んだ。
ちょこんと座るユウ。
バスタオルの上から俺は彼女の頭を撫でた。
「母さん、前言撤回だ。何が何でも彼女を幸せにしたい」
母親は一度頷いて「お風呂」と言って去っていった。
ユウはキョトンとしていた。
そして俺の顔を見る。
「なんでもない」
「そっか」
「ゆっくりできた?」
「きもちよかった」
この笑顔を絶やしたくないんだわw
458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:58:50.67 ID:FYKxOUeCP
ああああああこれで幸せにならなかったら嘘だよなあああああ
460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 17:59:25.82 ID:n3f0eTj7O
もう俺は目から汁が出てしまっている・・・
466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:00:35.31 ID:MuQp8CP0O
さらっと泣けること言うな・・・
467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:00:37.74 ID:4QDc0c6v0
次の日にはもう帰ることにした。
まだ大学生のユウを連泊させることに気が引けた。
昼には出て観光をして帰った。
帰りの退屈な東北道。
隣にユウがいれば飽きなんてのはないがな。
「せんせ、しあわせものたね」
俺は運転しているので前も向かなくてはいけない。
だからなるべく大きき口を開けて話した。
480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:03:41.08 ID:4QDc0c6v0
「どうして?」
「すてきなかぞく」
「そうかな?」
「うん」
「ユウのおかあさんもいいひとだろ?」
「うん」
ちょっと無神経だった。
父親のいないユウ。兄弟のいないユウ。
『家族』が羨ましかったんだろう。
「ユウと出会えことも幸せの一つだ」
わざと見えないように喋った。
「なに?」
答えずに俺はユウの頭を撫でた。
片手運転だったけど構わない。混雑もしていなかったし。
何も言わずに撫でた。
ユウもそれ以上何も言わなかった。
しばらくするとユウの頭がすっと落ちる。
寝てしまったようだ。
俺は手をどけて前を見据える。
俺はこの子を幸せにする。
絶対にだ。
492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:07:05.03 ID:kY1a1yNDO
>>1がなんだかんだ良いヤツ過ぎる
495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:07:48.40 ID:gQtTEool0
帰ってプロポーズしよ
496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:08:07.44 ID:oPcjpibM0
追いついた
期待してるぜ