だんだん鬱っぽくなり、働いてるのが辛くなった。
口下手な性格で職場の人とはあまり親睦深めることができなくて
職場の人とお喋りする楽しみとかも見つけることが出来ずに
昼になったら携帯で2ちゃんまとめを見つつご飯…って感じで勤務してた。
働いてる時は職場の方針で大声で明るくハキハキあいさつ!で終わったら「お疲れ様です(小声)」だった。
ほぼ毎日そんな日常で、ある日嫌な思いをする。
いつも通り出勤した時に知ったんだが職場で飲み会があり私だけ呼ばれなかった。
なんで私だけ飲み会呼ばれなかったんだろう…と悲しくなり
鬱っぽい状態からだんだんおかしくなってきた。
自分が周りの職場の人と仲を深めなかったのも悪いけど、
思い込みは激しい性格の私は被害妄想も出てきて「みんなに嫌われてる」と思い込み
完全に心を閉ざしていた。
働いてる時に嫌な思いをすると、いきなり泣き出してしまいよく泣きながら
「っ…ヴゥッッ、っビエェ早退じまずくぁwせdrftgyふじこ」と言い
早退させてもらうこともしばしばあった。
思った以上に一人暮らしって苦労するよね。
仕送りが無いのでアルバイトのお金だけでは生活が苦しくて
もうひとつアルバイトをしようと探した。
その頃にはヤンデレ状態が出来上がっていて
「あ~都会に住み始めた若者ってこんな状態になって死んでいくんだろうな…」とか考えてた。
あ、死のう。もう生きる価値ないよ私って暗い1Rの部屋で思う事も多々あった。
一人暮らしし始めた時はあんなに楽しかったのにね。
食べてる物も酷かった。お金が無いから大阪の有名なスーパー玉出っていう
激安スーパーで買い物をしてました。買うものは激安商品がさらに値引きの貼ってあるものや
値引きシールのはられた傷んでる野菜を買って上手いこと食べれるように料理してました。
お腹下すこともあってトイレに籠もったりもしたなぁ(´・ω・`)
1Rだったので料理できるほどのスペースもなく、カセットコンロを使ってご飯作ってました。
飲食店だけでの給料では生活が厳しかったので
単純に今の自分の状態(年齢がまだ若い、寂しいから人と話したい)を考慮し
ガールズバーかキャバクラなんて良いんじゃないかな?と思い
自分が安心して働けそうな夜の店を模索し始めた。
大阪は東京の次ぐらいに夜の店がとにかく多かった。しかも給料もめちゃくちゃ良い!!
ヘルスなどはさすがにしなかった。私は潔癖症でおっさんと一緒に鍋つつくのも無理なのに
おちん○ん舐めるとか無理!絶対無理無理!と思い内装がオシャレなキャバクラに決めてお店に連絡し
面接を受けることになった
給料はわりと安いけど働きやすそうなキャバクラに面接を受け、当日に受かった。
さっそく体験といった感じでドレスに着替えベテランの女の子に着替え室やら名刺の書き方やらを
丁寧に教えていただき、私の初めてのキャバクラデビューが始まった。
とりあえず客席についたらハンケチとライターは必須!ぐらいしか頭に入らなくて
その日はすごく緊張して、ライターのつけかたすら分からなくて
携帯依存症だった私が客席に携帯を持ち込んでお客さん帰った後に
ベテランの女の子に「なんで携帯客席に持ち込むの?怒」と言われ
めちゃくちゃ怒られて涙目でチビりそうだった。
一人暮らしを始めて2ヶ月程経った頃に、
昼は飲食店で働き終わった後は急いで夜はドレスに着替えてキャバクラ勤務の日々だった。
キャバクラでは口下手で面白い話がまったく出来ない自分はお客さんの話を聞くことぐらいしか出来ず
「せっかくよー大阪に観光来たのに、お前面白い話1つも出来ないの?」と観光で来たおっさんによく
イヤミを言われ続けていた。
盛り上げる能力もなくただ哀愁感があるだけで指名がまったくなかった。
ノルマがないキャバクラだったのでそれだけが救いだったかな…
お客さんと喋らずに給料泥棒みたいと思われても仕方ない状態でした。
飲食店の仕事は本当に過酷で、店長が常にキレてる状態が続いた。
私が怒られることはあまりなかったけど、店長より年上のおじさんが
めちゃくちゃ理不尽な怒られ方をしていて可哀想だった。
自分が怒られるのも嫌だけど他人が怒られてるのを見てもどちらも同じぐらい胸が痛くなった。
キャバクラでの仕事はだんだんなれてきてライターはきちんとつけれるレベルに成長した。
ただ、お客さんとお話するのはすごく苦手だった。
ほかの女の子は話がすっごく上手でヘルプについた時は自分が客みたいな感覚で
「ふふwwwぶふっwwwっ」と笑ってしまうこともあった。
キャバクラの女の子も同年代が多かったので少しずつ打ち解けて仲が良い子もできた。
以前よりは落ち着いたかな…と思った頃にある事件が起きた。
いつもどおり飲食店に出勤したらアルバイトの男の子に
「まさみさんってもしかして夜の仕事してる?www」と聞かれた…
「夜の仕事してる??wwww」と聞かれ
一瞬ビクッとして瞳孔がこれでもかってぐらい大きく開いてしまった。
すかさず「え~?してないよw人違いじゃない?」とごまかしたけど
(え、何で知ってるの?見られた?どこで?ヤバイヤバイ…)と心臓がドクドクと動いて
その日は仕事が手につかなかった。
どこで見られてバレてしまったのか不安で、安いサングラスを購入し
キャバの出勤の時は必ずサングラスを着用してマスクもつけて
知り合いにバレないように出勤するようになった。
いろんなお客さんと話すうちに、だんだん自分自身も上手く話せるようになり
ライターをつけれるレベルからお客様と楽しく会話できるレベルまで少しずつ成長した。
ある日、お客さんにこんな事を言われる。
「君さー、 長 澤 ま さ み に似てるよね!!」
え….私が…あの…長澤まさみ?!って思った。
ほかにいた女の子やお客さんも「あー!!!ホンマや!長澤まさみソックリや!」と言った。
お客さんが酔った状態だったのでヨイショしてくれてるのかなーと思いつつも
少し嬉しかった。
有名女優の長澤まさみに似てると言われたら誰だって嬉しい。
その日は気分がよくキャバが終わって送迎で帰ったあと
夜遅くまで長澤まさみの画像と見比べながら似てる向きなどを自分で研究して鏡をめちゃくちゃ見た。
翌日、飲食店には大遅刻した。