28:名も無き被検体774号+[]:2012/10/14(日) 02:45:01.18 ID:qz16+yn70
でもまぁ塾の甲斐なく、私は推薦で高校合格
そっからはまた図書館へ通い、彼の相手をしていました
「(受験の時)寂しかった?」と聞くと「ちょっとだけ」と答えるようになったり、
ちょっとずつ素直になっていったのも可笑しかったです
30:名も無き被検体774号+[]:2012/10/14(日) 02:51:40.82 ID:qz16+yn70
そして忘れもしない卒業間近の2月
「高校に行ったら前のようには図書館に通えないかもしれない」と、
彼のベッドに寝転んで私は告げました
「なんで?」と聞く彼に、通学時間が増えること、生活が変わっていくことを説明しました
その時の彼の哀愁度合いも半端じゃなかった…
犬みてぇwと思いました
なので携帯を買ってもらうようにアドバイスし、いつでも連絡は取れるからと諭しました
34:名も無き被検体774号+[]:2012/10/14(日) 02:53:46.99 ID:qz16+yn70
私は彼の部屋で仮眠を取ることが多々ありました
その日も気持ちよくウトウトと微睡んでいました
「寝たの?」と彼が声をかけてきたのですが、なんとなく寝たふりを決め込んだ私
近付いてくる衣擦れの音、閉じた瞼の中がスッと暗くなった感覚、
彼が上から私を見下ろしている気配に気付きました
今ここで「ワァ!!」って飛び起きたらビックリするだろうな、とタイミングを図っていたら
唇に少しカサついた感触が降ってきました
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