48:1:2011/07/05(火) 18:10:37.19 ID:DNJx3V170
目が覚めてちょっと寝ぼけながらノートに夢の内容を書きながら、自分でもびっくりした。
これまでの夢とは違って、俺は夢の中でも、彼女が死んだということを認識していた。
そして彼女も、それを前提に話をしていたことに気がついた。
俺はいてもたってもいられなくて、親友と夜、また飲みに行く約束を取り付けた。
親友は俺の話を聞くと、いよいよ心配した。
「なあ、俺のツレに心理学かじってるやつがいるから、話聞いてもらうか?」
と言ってくれたが、俺はそれを断った。
俺は母親のオカルト的な見方も、親友の精神病的な見方も気に食わなかった。
じゃあなんなんだと言われたらわからないけど、俺の立場になってみなきゃわかんねえよという、
自分勝手な気持になっていた。
そのくせ話は聞いてもらいたいっていうんだから始末に負えないが。
それでも親友は引き下がらず、
「お前は気分悪いかもしれないけど、一応、話だけでもしてみろよ」
といわれ、その心理学をかじってるという友達に後日会わせてもらうことになった。
51:1:2011/07/05(火) 18:18:33.66 ID:DNJx3V170
この日も夢を見た。
この日もまた、俺は昔住んでいた自分の部屋にいた。
今度は夕方のようで、そのマンションの近くに咲いていた金木犀の香りがした。
「おお、もうこんな季節だ」
俺がそう言うと、ベランダから彼女が顔を出した。
「もう結構前から咲いてるよ?」
「まじか、全然気付かなかった。」
「この頃の>>1は、いつも疲れてたもんね」
「ああ・・」
就職したての頃の俺は、なれないハードな仕事にいつも疲れていた。
彼女とはよく喧嘩もした。
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