そうだったのか…!なんだ、落ち込んで損したな。
男「ま、ケーキ食べようか。ホラ、お前もこの前買った奴、あ、これか」
俺は前にこいつが持っていた白い紙袋の中身を引っ張りだした。
男「…」
男「なんだよ…これ…」
大量の錠剤が出てきた
男「これ…何…痛み止め…?一体何の…」
幼馴染「……」
男「なんとか言ってくれよ…」
幼馴染「男…私…私ぃ…」
幼馴染「ガン…末期の…ガン…なの……」
………は?
なんで?頭の中のパズルが綺麗に構築されていく。
あの日、貧血で倒れたっていうのは?
あの日、病院から出てきたのは?
あの日、海に入らなかったのは?
男「なんで…だよ…」
幼馴染「両親とは仲悪くないの…でも…自分がもうすぐ死ぬってわかったとき…我慢できなかった…!!もう一度、アンタの顔が見たかった…!!でも、いつかは死ぬ…できるだけ私なんかのために悲しんで欲しくなかったの…!!でも…」
幼馴染「だめだなぁ…私…やっぱり自分の気持ちに嘘はつけないよぉ…」
男「……ッ……」
男「なんで…なんで素直に…ならなかったんだよ…」
涙が止まらない。止める気すらない。
幼馴染「…ごめんなさい…」グスッ
何故か頭の切り替えはいつもの10倍以上早かった。
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